« 終わりが始まり・・・・。 | メイン | 議員定数の削減の議論は・・・ »

2010年03月25日

真冬に逆戻り・・・・

 朝から本当に寒くて、底冷えする一日。小学校の卒業式でしたが、体育館の冷たさは結構体に堪えます。

 小学校の卒業式のスタイルというのは変わらないですね。卒業生は門出の言葉を述べ、在校生代表として出席している5年生はお祝いの言葉を述べる・・・・私も全く同じことをやったなあと思い出します。しかも、同じ場所で。私が卒業したのは20数年前なのに、ほとんど変わらぬ形式で行われている理由って何かあるのでしょうか?卒業式の内容について標準モデルのようなものが示されているのかしら?と思いながら、毎年この日を迎えている私です。

 校長先生の言葉で紹介された中原中也の詩がありました。(ちなみに次のⅠのパートのところだけでした。)

生ひ立ちの歌 中原中也

     I

   幼年時
私の上に降る雪は
真綿のやうでありました

   少年時
私の上に降る雪は
霙のやうでありました

  十七ー十九
私の上に降る雪は
霰のやうに散りました

  二十ー二十二
私の上に降る雪は
雹であるかと思われた

   二十三
私の上に降る雪は
ひどい吹雪と見えました

   二十四
私の上に降る雪は
いとしめやかになりました……


     II

私の上に降る雪は
花びらのやうに降つてきます
薪の燃える音もして
凍るみ空の黝む頃

私の上に降る雪は
いとなびよかになつかしく
手を差し伸べて降りました

私の上に降る雪は
暑い額に落ちくもる
涙のやうでありました

私の上に降る雪に
いとねんごろに感謝して 神様に
長生きしたいと祈りました

私の上に降る雪は
いと貞節でありました

 この詩を味わうには卒業生はもう少し経験を積み重ねることが必要かもしれませんね。かなり「大人向け」かもしれません。記憶をたどり、私の卒業式など・・・あの当時に校長先生などが述べていた言葉を思い出そうとしてもなかなか思い出せずにいるのと同じように、いつかこの詩のことを思い出す卒業生がどのくらいいるのかなあ。少なくとも同じ場にいて先生の話を聞いている大人たちにはピンと響くものがあるのではないかと思います。校長先生の言葉というのは奥深いなあと・・・・これは小学校のみならず、このような式典に出席するたびに思うことです。

 今日は午前中の式を終えてからは、すっかりと選挙モードになっているので宣伝活動を手伝ったり、会議に出たり・・・市長選挙も市議補欠選挙もだんだんと盛り上がってきたと感じたいのですが、残念ながらまだまだ市民の間に選挙があることそのものが浸透していないかも。ただ、選挙ポスターの掲示板がそろそろ準備されているようで、街中で見かけましたが。

投稿者 hisaka : 2010年03月25日

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
/2216