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2010年03月24日

終わりが始まり・・・・。

 今日で「議会基本条例制定をめざす議会改革特別委員会」が終了。すでに公布されている議会基本条例の運用に必要と思われる実施要項などの素案を確認しました。あくまでも確認・・・・最終的に確定をするのは議会運営委員会もしくは代表者会議。

 議会報告会や意見交換会を実際に開催するための手続き、市民が陳情・請願以外の政策提案や提言をするための手続きやそれに付随して、委員会で発言をするための手続き、閉会中の文書質問、本会議における市長等の反問権行使にまつわる手続き等々。あとは議長、副議長選出の手続きとしても所信表明会を設けることも一定のルール化。


 実際には取り組んでみて、不具合があれば適宜修正していくことが望ましいということでは全委員の見解は一致。最初から大上段に構えることなく、自分たちの水準に合わせながら、着実に一歩一歩取り組んでいけるようにと少しハードルを低め(甘い?!)な内容で各種ルールを定めました。


 例えば市民の発言にしても、発言できるのは市民政策提案・提言を行った市民(もしくは関係者)に限定をする、人数についても1人発言時間は3分以内で3人までにする(4名以上の希望があった場合には公開抽選で3名に絞る)ということなど・・・一定の制約付きと言えば制約をつけたともいえます。そのことに違和感を覚える市民の方もおられるかもしれませんが、そこは随分と現実路線で無理なく取り組める範囲と言うことで理解をいただくしかありません。


 当初は「本会議でも市民が発言できるようにしても面白い!」なんて突飛(?)すぎる意見もあったことも思いだしますが、やはり、大胆かつ斬新な発想をいきなり持ち込むことはなかなか難しいということを感じます。


 議会全体で・・・つまりは、全議員の意思を統一しながらの取り組みになれば、あまりな突飛過ぎる内容ではそれだけで反発が生じることは容易に想定されることです。新たな取り組みを進めるということは、やはり勇気もいること。私などは市民発言の希望が殺到した場合にはその時に臨機応変に対応したらいいのかなあ・・・くらいに思っていたのですが、やはりそういうわけにはいかないですね。一定のルールがなければ心配、ルールがあるから安心できる・・・・これは議員の本音と言うよりも、事務方である議会事務局の本音なのかもしれません。今回のルールづくりは、要綱その他をつくるプロフェッショナルとしての事務局職員に大いに助けられました。議会自らが条例作成、提案をしていくとなれば、ますます議会事務局職員のスキルが必要で、議会事務局職員と一緒になって協議や検討を進めたり、意見交換を深めることが必要であることを実感するものです。

 それにしても今日で泣いても?笑っても?!議会改革特別委員会最後の会議。感慨深さは・・・なかったです。ようやく終わったと肩の荷下りた一方で、ここからがはじまりで、これからの議会の取り組みに熱い視線と期待を持っておられる市民の方の存在を思うとき・・・・笑顔になりきれないというのもまた正直なところ。「終わりが始まり」・・・・条例を使いこなす議会になり議員になっていくための道筋をいかに作るのかだと思います。


 要するに、これまた大変で、私一人が使いこなせるようになったって全く意味がなく、議会全体で取り組んでいかねばならないとなれば・・・お先明るい展望!!!と言い切ることができない自信のなさ・・・・。「これではいかん!」と思うわけですが、自分の思い一人で先走ってしまう虚しさに思いをはせ、焦らずゆっくりと、でも前進・・・という状況をつくっていきたいものです。


 何と言っても・・・議会基本条例では新たな市民参加の手法も開発しようとしているので、まずは市民の参加が広がっていくような工夫を凝らす必要があるでしょう。市民参加の場を設定しても「閑古鳥」。。。という状況をいかに回避できるのかがポイントかも。

 行政に市民参加の形骸化を指摘できなくなる「議会」にはなりたくないですから。


 先を思うとき、結構気が重くなっている私・・・・・議会基本条例を制定した責任は軽くないなあと思うのでした。

投稿者 hisaka : 2010年03月24日

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