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2010年03月15日

予算特別委員会4日目

 予算審議も4日目に入り、終わりが見えてきました。明日で予算特別委員会は終了します。各議員が思い思いに質疑をするとはいえ、それでも全体を網羅した審議が十分にできているとは言い難い手法が脈々と伝統なのか慣習により・・・引き継がれています。議会改革というのあれば、個人プレーで半ば自己満足的に完結する一般質問よりも予算委員会などを重視するようにすべきです。予算委員会も行政に対する質疑ではなく、議員同士で議論すべき点がたくさんあります。

 今日は衛生費から質疑が始まりました。私は省エネサポートデスクとごみ分別について転入者に説明をするサポートデスクのことに関連して発言。何しろ「環境の世紀」とも言われる中で環境部を廃止したことは多摩市の環境施策の後退だと受け止めている私にとっては「環境施策」をどうやって進めようとしているのかは大いに注目をしているところ。組織改正によって、当時のごみ関連は‘市民協働による減量推進’を強化するとの理由からくらしと文化部、その他環境部門関連は都市環境部に再編されたことは環境施策解体で時代に逆行!との思いは今もまだ継続中です。環境部をなくしたかわりに環境推進本部なるものを設置して、全庁的に環境施策に取り組むと言っても、やっぱり縦割り行政の弊害がチラチラ見え隠れするというよりは露呈しているとしか言いようがない感じ。行政の理屈によって、縦割り市民活動化が進み、「環境」という柱でつながっていた市民活動も屋台骨が崩された感が否めません。

 ということで、省エネサポートデスクの活動(どうせ3年間で終わることになっているが)とごみ分別についての転入者説明デスクの活動とを何とかもう少し連動連携させるなどして欲しいと要請しました。処分場がなくなる危機が迫っていることもごみ減量に邁進せねばならない理由の一つですが、やっぱり地球環境を守っていく、CO2を削減して青い地球を守りたい!との視点こそが必要。

 まずは、多摩市も環境自治体会議に参加してもらいたい!

 それにしても、縦割り行政の弊害について、市民の方から「事業のダブりや、各部の事業の連携にも支障がでやすく、費用対効果も一段と劣る結果に陥りやすくなると思います。」との指摘をいただいているのですが、本当にその通り。私が今日の質疑でもう一つ問題提起をしておいた、ビジネススクエア多摩多摩NPOセンターのことしかり。これは昨年の決算委員会でも指摘をしたのですが、双方ともに第2ステージを目指すとして書き上げたそれぞれの報告書の内容は似たり寄ったり。「類似性のある施設」としながらも、それぞれ違った成り立ちと目的があるのだ・・・というのがこれまでの主張。でも、本当にそのままでいいのか?って話です。
 お金を出す理屈と理由をむりくりこねて、ひねり出しているきらいはありませんか?と尋ね返したいんだよなあ。


 それぞれの成り立ちの違いは理解するにしても、ここでどうやって次のステップに進むことが望ましいのかはもっともっと議論すべき。私の質疑に対応してくれた課長さんときたらあまりに正直に・・・・「NPOセンターさんとの連携は不十分です。」と趣旨で答弁。・・・・・ということで、「だったら、ちゃんと連携するようにお願い!」と言うしかありません。もちろん・・・それに対する答弁は「はい、頑張ります!」ってことなので、まずは、今までになかった連携体制の構築、その先の施策展開に大いに期待するしかありません。


 また、教育費のところでは、学校図書館と市立図書館の連携を一層推進してもらいたいと要望をしておきました。


 とかく行政は「連携」「連携」「連携」「連携」・・・・と「連携します!」という言葉が大好きで、議会答弁でも「連携」という言葉を連発させることも多いんですが・・・・・連携が大の苦手。なぜ連携が苦手なのか?って理由を分析しているのかしら?(今度、機会があったらどこかで聞いてみようかな。)

 
 明日は今日に引き続き教育費中心に質疑が行われ、その後に採決。そして、特別会計の審議に入り、おそらくほとんど質疑なく採決だけで終了するはずです。賛成するか反対するか・・・まだその態度は決めかねてます。

投稿者 hisaka : 2010年03月15日

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