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2010年03月16日

来年度予算は全会一致で可決!

 最終日・・・発言時間1人30分の残りも少なくなってきていて、質疑したくてもできない・・・する持ち時間がないとのつぶやきも聞こえてくる5日目です。

 結果的には・・・・当初予算一般会計も特別会計も全員賛成で可決。一般会計については共産党が当初予算で賛成したのを初めて見た!・・・というちょっとした驚きがありました。今回は「骨格予算」ということで、政策経費はすべて除いての予算編成だとの説明を考慮してのことかもしれませんが、いずれにせよ・・・・市長退任の花道を飾った全会一致と言えるでしょう。この結果について「ご祝儀だ!」という声もありました。


 私は賛否の判断を最後の最後まで迷いましたが、「否決するほどのものではない」ということで賛成しました。「よっぽどひどい内容」とは判断しきれなかったのが理由です。ただし、個別の事業に着目した場合には色々と言いたいこともあります。今後、予算執行されていく段階での改善と工夫を求めていかねばならない点も少なくありません。予算の内容については「総論賛成各論反対」・・・・・おそらく議員全員とも「総体として」という部分で判断をしているはずで、そこがなかなか市民には見えにくくわかりにくいところかもしれません。予算委員会では各方面から事業執行に対する様々な指摘があることは事実です。ただ、その指摘全てが活かされるわけではないのもまた事実ですが。


 市長は全会一致での可決という予算特別委員会での結果に「ほっ」とした表情でした。

 ところで、今後10年の多摩市の教育ビジョンである「教育振興プラン」にESDというものが盛り込まれています。全小中学校で本格的に取り組んでいくそうです。これって一体何ぞや?ということで、先般の一般質問でも話題になっていたのですが、ESDに取り組むというのはかなりの覚悟がいること。しかも全小中学校ということなので、相当に教育委員会がリーダーシップを発揮せねばならないと考えています。ちなみにESDというのは「持続発展教育」というものなのですが、教育委員会としてはユネスコスクールに全小中学校が登録できるようにしていきたいのだとか。ユネスコスクールに登録するためには申請書を書かねばならないのですが、英語で書類を準備しなければならないみたいです。一応教育委員会は英語での書類申請のことについては対応できるというような口ぶりでしたが。
 いずれにせよ、また新たなる概念を各小中学校に投げていくわけなので、現場のプレッシャーにならなければと危惧してしまいます。今年度はESDの研修を行い、その限りでは「そんなに難しいことではない」という感想を得られたとの話でしたが、その研修の成果報告については現在とりまとめているとの話だったので、完成次第、報告を受けたいと思っています。

 明日からは常任委員会の審査がスタート。子ども教育常任委員会は来週です。

 今日の質疑では教科書選定の在り方が話題になりました。「民主的な手法で教科書を選んでほしい!」と要望が出されたのを聞いていると、教科書選定は実は民主的ではない手法で選ばれているのかしら?なんて思いがしてきたのですが・・・・。ここはちょっと自分としても注視しておかねばと思います。

 何はともあれ一般会計に特別会計ともに全会一致という結果・・・市長が退任するということで「議論の相手先」がいなくなること前提の審議の賜物なのでしょうか。新市長誕生後の6月議会こそが注目されるべき場であると言えばその通りなんですが・・・・。

投稿者 hisaka : 2010年03月16日

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