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2010年02月17日

どこの地域も地方議員の存在意義が見えない。

 今日は北海道は根室市議会の市政クラブの皆さんがお越しになりました。市政クラブの皆さんは社民党、民主党の方2名ずつの会派。遠方はるばる、初めてお会いしたみなさんでしたが、民主党に所属をしているということでとても親近感がありました。ちなみに社民党に所属されている波多さんが現在は議長をお務めになっているとのこと。

 今回、多摩市議会への視察は「議会改革」ということ。根室市議会でも議会改革プロジェクトは進んでいくようで、昨年8月の改選後、特別委員会が設置されたそうです。とにかく「議員定数を削減!」「議員報酬を削減!」という風当たりが強いと。それは多摩市でも同様ですね。地方議会受難の時代ともいうべく、地方議員の仕事の在り方、地方議会の存在意義・存在感諸々・・・・全国共通して問われていることを痛感せずにはいられません。


 「地方議会不要論になっていく。」


 という危機感を持ちながら根室での活動をされている皆さんと私・・・・共通の認識です。議会の活動に理解が得られなければ、地方議員の存在意義がますます揺らいでいくことは間違いありません。でも、これからますます地域は重要になってくるはずで、地域で物事決めていく、特に税金をどうやって使っていくのかを地域で決めていくために議会で果たすべく役割の大きさを見逃すことはできないと感じます。利害調整機能をちゃんと果たせるようにしていかなければならないはず。


 あれもこれも・・・・。


 そんな時代ではなく、「あれか」「これか」と公正に判断していくために議会での議論こそがますます問われるはずです。議会は進化、議論は深化させていかなければ。

 ところで、今日は一般質問の通告提出締め切りでした。ほぼ全員の方が発言するようです。今回から、よりよ質問と答弁で質のいい議論の展開を進めるためにと事前に市長の第一答弁書が質問者に届く手はずになっています。午前中に発言をする人は開会30分まえまでに、午後からの発言の人には昼休みの時間に第一答弁を手元にすることができるとのこと。・・・・これって、前日くらいにもらえるのであれば意味がありますが、直前にもらったとしてもどれほど有効性があるのかは個人的には疑問です。

 で、議会が市長第一答弁書を予め質問者に渡しておく・・・ということを市長に要望した結果、逆に市長からは一般質問の通告を行う際、質問事項を単に箇条書きにするのではなく、なぜその質問をするに至ったのかなど質問趣旨、意図を明らかにしてほしいとの要請が・・・・。議員側の一般質問通告の提出の仕方も個性豊か。単に質問項目を箇条書きにしただけで提出する人もいれば、私のように質問趣旨長々を述べる文章付きで提出する人もあり。でも、答弁を執筆する側としては質問項目箇条書きって、やりにくいというのはわかる気がします。私の場合は先輩からの指導もあり、質問項目だけで質問するべきではないというのが刷り込まれているわけですが。

 いずれにせよ、一般質問が本当の意味で政策討論になっていくならば、答弁書の事前渡しは有効とも言えるでしょう。傍聴席からは「単なるセレモニーになり下がっていく」「ますます形骸化していく」と批判を受けないような展開になるようにしなければなりません。でも、正直言って、私としては各議員が自己満足の世界で展開しているという指摘もある一般質問そのものの在り方が問題だと思います。議員の顔をたてるために答弁するとか、議員先生さまの顔に泥を塗ることはできないと変に気遣い過ぎて分かりにくい答弁・・・これこそが悪しき伝統であり慣習。やりもしないのに「研究します」とか「検討します」とか・・・・。


 そんな答弁で満足してきた議員も満足してきた議員であり議会だとすれば、やっぱり存在意義問われても仕方がないでしょうね。そこに身を置く私自らがそんなことを言っていては話にならないことは重々承知ですが、存在意義を問われているからこそ、その存在感をしっかり示せる議会にしていこうという意欲がわくこともまた確かなんです。

投稿者 hisaka : 2010年02月17日

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