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2010年01月27日

外から見る多摩市議会

 今日は福井県の大野市議会からの視察があり、同席しました。一通りの説明が終わったのち、「ただただ感心するばかりで・・・・」と言われました。


 外に放つ多摩市議会のイメージってなんかすごいらしい。他市議会からの視察が相次いでいて、対応に追われている議会事務局も大変!市民的には「虚像?」なんて皮肉もあるわけですが、それなりの評価があるというのは素直に受け止めたいものです。

 今日の視察は質疑応答というよりは、大野市と多摩市の地域環境が違うということで意見交換があったのですが、何と言っても驚くのは大野市の市議会議員選挙の投票率は90%を超えるらしいです。そして、県議会議員選挙、国政選挙と投票率を比較をすれば、国政選挙が最も投票率が低くなるとのこと。多摩市の場合はそれとは反対で、一番身近な市議会議員選挙の投票率が最も低く、国政選挙ともなれば投票率がやっと60%いくわけですね。このあたり、市議会議員選出母体というか選出のされかたの違いをはっきりと感じるところです。


 「隣の家が何をしているのかって全部わかっちゃうんだよね。だから議員はさぼってられないよ!」なんておっしゃっている方もおられました。


 あとはとても驚かれることとしては、共産党が第1会派で公明党がその次に大きな会派を形成しているということ。大野市議会の場合は自民党系中心というわけですね。これについては他市の視察で結構驚かれることのうちの一つです。それから、やっぱり驚かれるのは予算を修正したり、決算を不認定しているという事実。


 「緊張感があるんだねえ。執行部も大変だ!」


 そうです。執行部も大変なのです。だから、その緊張感のもと・・・・きちんと議会に対応しなければ、職員の努力を一瞬にしてひっくり返すようなこととなるのです。「これは、職員が一生懸命にやってきたことで、努力して見直しもしてきたし積み上げてきた予算なんです。」・・・・・そんなことは議員誰しもがわかっていることで、現場一人ひとりの職員の方々の労苦を否定しているわけではないのです。にも関わらず、「予算に賛成してもらわないと困ります!」の説得材料というか、その理由としてあげられる一つとして「職員が報われない。」「職員が努力してきたことを認めてほしい。」という言葉が出てきます。
 たぶん、議員に言わせれば「ちゃんと職員の努力が結実するように、市長もしくは執行部が議会との関係性を保っておくべきでしょ!」ということになるんですけれど。

 とにかくも「緊張感」はポイントです。

 「二元代表制なら大事だよね、緊張感が。」

 これも他市からの視察対応の時に感想として聞かれる言葉です。先日の日田市議会の議員さんからも多摩市議会が予算を修正したり、不認定している事実は「素晴らしいことだ!」なんておっしゃっていました・・・。(素晴らしいことではないのだと思っていますが)

 というわけで、他市に映っている多摩市議会というのを知る機会になる視察対応はかなり勉強にもなります。明日は議会基本条例の素案についての全体説明会です。議会内部での勉強会という位置づけですが、傍聴を認めてほしいという市民からの要請がありました。でも、今回は「非公式会議」ということで傍聴はできません。またこのことについて一部の市民の間では物議を醸し出しそうです。

投稿者 hisaka : 2010年01月27日

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