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2010年01月07日

それぞれにあった働き方を探す

 「働きたい」「働かないといけない」

 多くはありませんが、そんなご相談をいただきます。就学前や学齢期のお子さまをお持ちの女性の方、そして外国籍の方もいらっしゃいます。

 子どもがいる場合にはどうしても子どものことが優先になってしまうのが女性・・・・と決めつけてしまうのはおかしいかもしれませんが、現状で仕事をせずに子育てをしている女性が働こうとする場合にはやっぱり「働くことはしても、子どものことは私が。」の意識からどうしても抜け出すことも難しいのが現実。最も、その意識は押しつけられているわけではなく、子どもにとっての母親の存在はとても大きなものなので自然とそうなっている場合もあり、一昔前のように「女性は家庭」と縛られているのとはちょっと違うのかなとも思ったりしますが。

 でも、子どもがいて働こうとすると・・・幼稚園、学童クラブ・・・・このあたりがネックになり、「子どもが帰宅する時間には家に居られるように。」と希望される場合がとても多く、その時間に合わせた働き口を見つけようとするとなかなか大変。実際に面接に行っても「お子さんいらしゃるんですね。おいくつですか?」とか尋ねられたり、失礼な場合には「お子さんが今後生まれるなんてことはないですよね。」なんて質問をした面接担当の男性もいたらしい・・・・・色々と市民の方と話をしていると「なんてこと・・・・」と思って、憤りが。


 外国籍の場合はもっと難しい。日常生活に支障のないほどに日本語が話すことができ、理解もできても難しい。これだけ失業者があり、就職難であることを思うと国籍のことは無関係だと思いたいけれど・・・。


 そんな状況で就職口に関する相談をいただいていています。でも、その方にあった働き方を一緒に探すというのはとても難しく、最終的には「求人広告」を見るだけではなく、実際に府中にあるハローワークに足を運ぶことを進めたり、場合によっては一緒にハローワークに付き添ったりとしています。ハローワークは混んでいます。


 今度はマザーズハローワークにも行って、話を聞いてみようと思うのですが、市民の方にとってマザーズハローワークは立地的に遠距離に感じるのも事実。一度、どんな求人があるのかとか、実際の現場に行く必要があると考えています。

 でも、さまざまな個別事情にあわせた働き方を見つけるのは本当に難しく、「仕事探し」を一緒にすることはできても、面接やその先まで一緒に行動するわけにもいかず、なかなか就職できないことで落ち込んでしまったり、悩んでしまったりしている場合には励ますしかできないことも・・・・。景気が回復すればこの状況も変わるのだろうか?景気が回復したら、無理して働くという選択をしない人もいるような気もするし。今年も保育園や学童クラブは入所希望があふれてしまっている状況。保育園も学童クラブも増設しても増設しても・・・・追いついていかない。「需要が供給を喚起する」ということが指摘される場合もあるけれど、決してそういうわけではない社会状況。この社会状況は一体誰がどうやったら変わっていくのだろう?その場かぎりの経済政策では何ともならないことは証明されていると思うし。従来型のどこに原因があり、上手くいかなかったのかが検証されないまま・・・時ばかりが過ぎていくなあと思う今日この頃。


 「明日は明日の風が吹く」


 こんな言葉で勇気づけられる時代ではなく、カラリと開き直ることができずに本当に苦しい状況だなと切々と感じます。

 それぞれにあった働き方・・・ワーカーズコレクティブとかNPOとか・・・・まだまだその受け皿になり担い手になりきれていない状況を変えていくことが必要なのかもしれません。そうなると多摩市でできることも少しはある?・・・・・NPOセンターにまた話を聞きに行ってみるか・・・・。

投稿者 hisaka : 2010年01月07日

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