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2009年12月14日

12月定例会 生活環境常任委員会

 今日は生活環境常任委員会で市民から提出されていた陳情の採決が気になっていたのでちょっとだけ傍聴しました。途中2時間ほどは議会改革特別委員会のことで別途打ち合わせをしていたのでその間の議論は聞けていません。民主党TAMAは・・・といっても2人しか議員はいませんが、できるだけ趣旨採択という判断をせずに「採択」もしくは「不採択」にて結論を下してくことを心がけよう?(そうしていこう)と思っているので、判断がグレーゾーン(趣旨採択)になってしまいそうな陳情の行方には気になるものです。

 なかでも今日は永山地域にコミュニティセンター建設を求める陳情についてどんな審査がなされるのかに注目。もともと永山地域のコミュニティセンターについては東永山複合施設(東永山小学校跡地)内に機能を整備することになっていましたが、先般見直しされた学校跡地施設の恒久活用方針の中では「医療施設の誘致」と転換しており、コミュニティセンター機能については‘他の場所’での実現を図るということになっていました。


 今後の高齢化を見据えれば病院など医療施設の拡充は必要不可欠。私個人的には行政の方針転換にも頷けるのですが、やはり現在暫定的に施設活用している市民にとっては「場所が奪われる」という心境になることもまた理解できるものです。そんな中で9月定例会の際にも「東永山複合施設の活用方針についての請願」が出されていて、この時は議論の末に不採択という結果になっていました。


 おそらくこの結果を受けて・・・・この度の陳情の提出に至ったのだと思います。東永山複合施設で実現できないだろうコミュニティセンターを‘他の場所’にて・・・・陳情趣旨は「永山地域に文化・スポーツ・コミュニティ活動の拠点としてのコミュニティセンター建設を市民参加で立案・実行することを要望いたします。」となっているので。


 確かに、現在進んでいる多摩市のまちづくり計画(第4次基本計画)の中にあるコミュニティ構想はエリアが10に分けられていて、順次コミュニティセンターが建設されることとなっていますし、当然ながら永山地域の施設建設なくしては語れないというのも事実です。

 でも、どこか土地を確保して、新たなハコモノを建設しなければならない・・・ということになるとすれば、そこはちょっと立ち止まって考えなければならないような気がします。これ以上のハコモノを建設していく必要性があるのかないのかを問われれば、今ある公共施設をすべて維持していくことにも困難があると表明しているも同然の状況下・・・・「ありえない」というのが私の考えです。そうでなくても唐木田地域にはコミュニティセンターが新築され(工事中)、和田地域でもコミュニティセンターが新築されることになっていて・・・・。


 ・・・・というわけで、永山地域のコミュニティセンターの実現可能性としては東永山複合施設に機能整備というのがかなり現実的だったのですが、今やその線がほぼ消えてしまったので、それでは次にどうするのかというのが問われるわけですね。
 でも、私はいくら考えても「新規物件を建設する」という選択肢はとれないと思っているので、陳情趣旨の「コミュニティセンターの建設」というのがちょっとひっかかるのです。


 委員会では「永山商店街のちょうど前にはコミュニティセンターに都合のいい土地(公園)もあるし!」なんて発言もあり・・・・・「えーーーーーーーーーーーっ、あそこには諏訪福祉館あるのに・・・真向かいに建設するなんてありえない!」(って私の心の中)。


 
 結論は採択で1名、趣旨採択(気持ちはわかる)で2名が意見討論をした後に採決を行ったところ・・・、結論が「不採択」となってしまいました。なぜなら、「採択」に手を挙げたのが2名しかいなかったから(ちなみに委員会は委員長を除いて5名で構成されている。仮にも「趣旨採択」で結論をまとめたければ全員が態度表明の意見交換をすることが必要)。

 「あらっ、まあ!」と不採択になったのにはいささか驚いたのですが、「心情は理解するだけ」で趣旨採択するよりはよっぽどいいと思いました。

 ちなみに練馬区議会の議会用語解説では「趣旨採択」については下記のように記述されています。
 

趣旨採択
 請願(陳情)の願意については十分に理解できるが、財政事情等から当分の間は願意を実現することが困難な場合などに、便宜的に「趣旨には賛成である」という意味の議決をすることがあります。この場合の決定方法のことをいいます。

投稿者 hisaka : 2009年12月14日

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