« 9月定例会 一般会計補正予算は賛成多数で可決 | メイン | 9月定例会 健康福祉常任委員会 »

2009年09月10日

9月定例会 総務常任委員会

 今日の委員会では学校跡地活用に関する請願が提出されていました。請願の審査というのは久しぶりのことだと思います。多くの場合は陳情だからです。多摩市議会の場合、請願も陳情もほぼ同じように取扱い、審査にかけられます。ですので、多摩市議会のホームページでは「市議会は、市政について市民のみなさんの希望や要望などを、請願書・陳情書の形で受理しています。」と案内されています。

 でも、請願と陳情には違いがあります。請願書の場合には請願紹介議員の署名が必要になりますが、陳情書の場合は、紹介議員は必要がありません。紹介議員は請願書の内容に賛意を示すと言えるでしょう。


 総務委員会で審査された学校跡地活用に関する請願は、東永山複合施設のことについてでした。すでに9月8日までの間、学校跡地施設の恒久活用方針案へのパブリックコメントが募集されていましたが、当該東永山複合施設については「医療施設の誘致」というのが市の提案内容になっていました。請願は、現状、施設を利用している団体のメンバーを中心に活動拠点を現在の場で確保してほしいとの視点、特に東永山複合施設は駅からの利便性もいいことから、活動拠点にはふさわしいとし、医療施設の誘致そのものを否定するものではないけれど、市民の活動拠点を「別の場所で実現を図る」のではなく現在地で何とかならないものか・・・・というのが含意と受け止めています。


 傍聴された方からの報告によると、委員会において請願は「不採択」という結論に至ったようです。民主党TAMAは委員会にメンバーがいないので、後ほどその他案件のことも含めて、総務委員会の委員長から審査の経過の説明を伺うつもりですが、「現在の利用者」の視点に立てば、それこそ活動拠点が奪われてしまうような感もあり、不安な気持ちになることは確かなものの・・・・しかし、まちづくり全体や市民全体の視点に立ち、どうやって今後の余剰(?)施設を活用していくべきなのかを考える冷静な視点も持つべきではないかというのが私の意見です。
 実は・・・昨日は委員会の傍聴に足を運んだものの、ちょっと野暮用で別途打ち合わせをしていたので傍聴できなかったのですね。どうやら「医療施設構想」についても今すぐの話ではなく、少なくとも5年はかかるだろう・・・・というのが行政側の見解だったらしく、その見込みに対し・・・請願していた市民の方々は「安心していた」なんて話もちらほら聞こえているのですが。5年間もあれば、その間に別途市民活動拠点を確保しながら、ソフトランディングできる方向性も十分模索できそうですね。

 学校跡地施設の恒久活用をめぐっては、暫定活用で利用している市民の存在にも配慮しながらも、やっぱり全体的な視点で捉え、市民にとって最も意義ある活用方法を提案することが政治の責任だと感じています。

投稿者 hisaka : 2009年09月10日

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
/2080