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2009年11月11日

行政の原状回復義務?

 さわやか福祉財団が主催し東京都が後援していたシンポジウムに参加してみました。

 地域に‘居場所づくり’・・・と言うと真っ先に思い浮かぶのが高齢者対象・・・という感じもしますが、子育て中の特に母親、ハンディのある方、とかく老若男女誰もに必要な場所ですね。

 さわやか財団では居場所づくりを応援しようと各地で今日のような研修を企画しているようで、今回の場合は東京都とタイアップをし、都の「地域ケアシンポジウム」の一環で開催したもののようでした。


 「地域ケア」=コミュニティケアは言われて久しく。


 でも、地域ケアの発想を広げる取り組みに問われるのは地域力であり、市民力。行政がいくら旗振り役をしたところで、振り返ったら誰も付いてくる人がいないという状況も無きにしも非ず、、、ということもあるようです。「やってください!」と言うだけは無理。結局・・・しかるべき支援(たぶん一番は財政的なもの)をしなければ進んでいかないのも実態でしょう。もちろん、合わせて担い手を育てていくことも必要です。


 地域の居場所と言えば・・・その先駆けになっていると考えてもいいのは・・・多摩市内でいえば「永山福祉亭」ですが、今日もさまざまな地域での取り組みが事例発表されていました。でも、聞けば聞くほどに担い手の重要性・・・やっぱり「人」ありきだなと感じるわけです。「場所の継続」はこれからの一つ大きな課題になっていくのではないかと思いました。


 ところで、基調講演では堀田力さんのお話を聞いたわけですが、彼は居場所づくりを行政が支援することについては「原状回復義務だ!」なんておっしゃっていました。行政は税金を使ってまずはハードのインフラを整備し、いわゆる物質的に豊かさを実感できる社会づくりはしてきただけ。でも、そのかわりに人間として最も必要である支え合いやふれあいを破壊してしまったというのですね。行政がなんでもかんでもやりすぎてしまったし、市民もそれを求めるようになってしまった・・・・「嗚呼!」・・・・というわけです。なので、もう一度社会、地域に支え合う関係づくりをしていくことは「原状回復義務」として行政が負っていかなければいけない→だからしっかりとし支援をしなければいけない!


 というわけですね。たぶん・・・行政へのエールなのかもしれませんが、研修会に参加をなさっていた職員さんたちはどんな風にこの言葉を受け止めたでしょう。なかなかこの基調講演、パネルディスカッションを聞いただけで「わが街でもできる」と勇気づけられるのは難しいなあと思ったりもしました。
 

 実は今日のシンポジウムには分科会がありました。ここに「行政や社会福祉協議会が支援をするためには」というグループがあったので参加したかったのですが、どうしても別の予定があったので話を聞くことができませんでした。発表者に武蔵野市の社会福祉協議会が名前を連ねていたので早速に帰宅してホームページを開いてみました。社会福祉協議会ではなく・・・「市民社会福祉協議会」という名称にもびっくりするわけですが、ホームページもずいぶんと見やすくて思わず多摩市の社協のものと比較してしまいます。社協に対する多摩市の補助金について先般の決算特別委員会でもかなりの改善改革が必要だと議会でも指摘されています。武蔵野市の社会福祉協議会に出向く時間を作ってみたいです。

 分科会に出れなかったものの・・・東京ライフ主催の勉強会「学校評価と学校広報」に参加をしたのですが、なかなか面白く参考になるお話でした。学校の広報の重要性を改めて認識。講師の豊福晋平さんの管理するサイトはこちら。学校のホームページ更新ランキングで思わず多摩市の学校探してしまいました。都内小学校に限って検索をしたらやっぱり聖ヶ丘小学校は40位以内にランクインしていました。ホームページなんてほとんど見てもらえない・・・・意味がない・・・・とおっしゃる方もいますが、どうやって情報を発信するのかってやっぱりホームページも必要だと思います。

投稿者 hisaka : 2009年11月11日

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