« 決算委員会の総括。 | メイン | パブリックコメントのありかたにパブリックコメントして欲しい。 »

2009年11月04日

多くの期待と注目を集めて☆子育て総合センターオープン!

 昨日は子育て総合センターのオープニングイベント。玄関を一歩出ると身にしみるような寒さ・・・。お天気は良くても・・・とても冷たい風に「肌荒れ対策しないと。」と秋の終わりと冬の到来をひしひしと感じたのでした。(って早すぎますか?)


 さて、オープニングイベントの目玉は何と言っても「風のなかで-むしのいのち くさのいのち もののいのち-」の上映。「おすすめだから、絶対に見てね!」との噂を聞いていたので楽しみにしていました。


 内容を説明するのは簡単なようで難しいわけですが、とにかく「ぜひ!見てもらいたいドキュメンタリー」なのです。子どもの可能性を摘み取らないってこういうことなんだな!ってしみじみと教えられた映画。ドキュメンタリーの冒頭から・・・園児がマッチに火をつける姿があり・・・私はそれだけで驚愕!その後には‘のこぎり’まで登場してしまい、子どもたちが何と上手に使うことか・・・!子どもの姿に吸い込まれていきました。このドキュメンタリーの舞台は杉並区の中瀬幼稚園。上映後に多摩市でも人気のある保育園の園長さんが「理想的な保育。自分も目指してやってきたけれど、まだまだ及ばない!」とおっしゃるほど。ちなみに市長は・・・・?コメントを求められていましたが「多摩市でも目指していきたい!」というような力強く勇気づけられるような言葉ではなく、、、、「きっと岡先生(大妻女子大学の先生)は、ここでこのようなことをやりたいと思っていらっしゃるのでしょうね!」などと傍観者的なお言葉を。

 ここ・・・多摩市の子育て総合支援センターは大妻女子大学とのパートナーシップで運営されていくわけなんですが、思いだせば苦渋の選択で市立幼稚園を廃止してまでも新たなニーズにこたえる必要があるという強い信念を貫いたのが渡辺市長。なのに、「思い入れの強さ」を感じられないような一言の感想に正直私は気が抜けました。

 私はニュージーランドのプレイセンターではありませんが、そのシステムを丸ごとそっくりそのまま・・・というわけにはいかなくても、国分寺のプレイセンター・ピカソのように、"Families growing together" 家族が一緒に成長する子育てをサポートしていけるような場所になってほしいという思いがあります。
 それから、子育て人材育成の拠点にもなっていくということで、既に開所記念研修の計画もあるようですが、ここでの研修がどう多摩市内全体に波及効果を広げていくのか・・・ってことまできちんと視野に入れながら進めて欲しいなという期待があります。


 「子ども そして わたしたちの未来 のびやかに今を生き たおやかにつながり 支えあうまち 多摩」


 これが「多摩市子育て・子育ち・こどもプラン」=多摩市次世代育成支援地域行動計画の基本理念です。


 映画の話に戻せば・・・・映画評論家の佐藤忠男さんの「見て愕然とする映画」とのコメントにすべてが凝縮されているように、まさに「のびやかに今を生き、たおやかにつながり、支え合う」子どもたちの純粋な姿がありました。

 というわけで、子育て総合センターには期待されるものも大きいですし、注目もされる場所になると思っていますが、フィンランドの「ネウボラ」のように出生前からこの場所が活用されるようになるともっといいのになあと個人的には感じています。健康センターとの連携を密にとりながら運営されていくのかとは思いますが、いかんせん・・・・母子保健分野は健康福祉部に所属をしていることを考えるとある意味では「縦割り行政」になってしまったり、そうせざるを得ないところも実際にはあるのではないかと・・・これは私の単なる邪推?
 どんな連携が進んでいくのかにも要注目です。「子育て総合センター」ということですから!


 いずれにせよ、新たなニーズに対応する拠点としてわざわざ条例設置した施設ですから、しっかりと機能を果たせるようにしてもらいたいですね。きっとそうなることと思っているわけですが、何となく手探り状態でスタートしているのではないかと感ずる部分もあって心配もしています。

投稿者 hisaka : 2009年11月04日

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
/2118