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2009年10月28日

これでいいの・・・って思わせてしまう会議。

 学校給食センター運営委員会を傍聴しました。今日は給食センターの運営手法について「一部民間委託」という方向性が決定するのではないか・・・とも言われていました。

 さぞかし活発に委員間の意見交換があるのだろうと思いながら傍聴をしました。でも、意見交換というのはなかなか難しいのか、「一部は民間委託をしていく方向」ということを前提として議論が進んでいるように見受けられました。そして最後は会長が「それでは・・・そろそろ委員会としても最終的な判断を下していかなければいけない時期で・・・・。」と議論を取り纏め。


 「では、委員会としては一部民間委託の方向性については是とするということでよろしいでしょうか。」

 「・・・・・・・・・・」

 ・・・・えっ、誰か今・・・・なんか反応したの?!

 という状況で、静かに頷いていた人はいた・・・頷きかけていたけれど、あれは首をかしげたかっただけかもしれない・・・・と傍聴席から様子を眺めていた私にも何となく‘みょーな雰囲気’感じたのですが、結局は強力な反対意見もなければ、力強く一部民間委託の方策を進めたいとする声もなく・・・無反応と言えば無反応だけれど会長の取り纏め方には異論も出ずに・・・。


 「では、(ご意見などないようですし)そのような方向で委員会としては決定していきたいと思います。」


 以上・・・終了。


 傍聴を終えた感想として「あれで、決まっちゃったの?!」みたいな、場を疑うような声。でも、私も「きつねに包まれた風」気分で、運営委員会が会長の問いかけに対し「はい。」「了解。」「それでいいです。」等などと言わない間に「ではその方向で・・・・・」なんて、本当にそれで大丈夫?!なんて思ってしまったのでした。


 決まったことの内容ではなく、「あんなんで決まってしまっていいの?!」というような委員会の進行に対する疑問、不信感さえ生まれてしまうような。

 事務局的には段取り的にもスムーズに・・・予定のところまで決まったということでOKだったのかもしれませんが、傍聴席は重苦しい気持ちでした。「これでいいの?!」「こんな会議の進め方で大丈夫なの?!」という感想を持たずにはいられなかったことが私にとってはかなりショッキングでした。


 今後の委員会で一部民間委託をするといっても、どの作業工程を民間委託するのか(調理業務を中心としてということが言われているが)を詳細議論するみたいですが、今日わかったことは以下のこと。

 2センターは一方が直営で、一方が一部民間委託による運営にかわる。今のところ教育委員会サイドは学期ごとに交互にしていこうと考えているみたい。例えば、1学期が直営調理給食なら2学期は民間調理給食で、また3学期は直営調理給食・・・みたいな感じにしたいと思っているみたい。

 これについては「どうしてそんなことをするのか?」という疑問の声も。調理をするということだけを考えれば、直営調理給食も民間調理給食も献立と調理のための指示、作業工程書がしっかりと作成されていれば同質に給食が調理されるはずで、そうなければおかしいし、違いが生じてはいけないものだ!という指摘もありました。

 詳細は今後さらに詰めていくでしょうから、明らかになるのかもしれませんが、確かに・・・・・純粋に「調理作業・業務」だけを任せるのであれば、担う主体が行政であれ、民間であれ・・・・きちんと職務を遂行すれば結果が同じようになると考えるのは自然ですね。

 学校給食センターの今後の運営手法のことについては再考してほしいという声も届いています。議会に陳情を・・・と署名活動の動きも。


 「安全で安心の給食」・・・これをどうやって維持していけるのか。本当は「自校方式」が望ましいわけで、そこから議論できたらいいけれど、もはやそんな状態ではなく。先述のとおり、直営調理でも民間調理でも「調理業務のみ」ということだけで違いが生じるはずがない・・・と指摘されていた学識者である委員の先生は・・・・「センター方式というのはもともと献立にも限界がある。」とおっしゃっていた。「料理長などの力量一つ」でメニューなどが激変するという話はあっても・・・それはセンター給食には当てはまらないと。

 以前に「学校給食センターは学校給食調理工場」ということを言っていた人の話を聞いたときに‘言い得て妙’と感じたことをしみじみと思い出すのでした。

投稿者 hisaka : 2009年10月28日

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