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2009年10月23日

学力向上シンポジウム

 今年で4回目になる学力向上シンポジウムに参加しました。市内小中学校から毎年5校、6校ずつくらい取り組みの発表をする場です。私、4回とも参加していますが、それぞれの学校がそれぞれに奮闘していることが伝わるので意義ある場だと思っています。保護者や地域の市民への呼びかけもしていますが、参加者は残念ながら学校関係者(先生方)が中心と言うところが少し残念なところ。

 今回の発表は「言語活動」の取り組みが中心でした。子どもたちの表現力の低下、伝える力不足への指摘、またそれとともに感情のコントロールの問題は社会的にも指摘されるところ。そしてまた、これらに必要な言語力というのは「読み・書き」・・・学力の基礎基本にも欠かせないものとなってくるのです。言葉を読み解く力がなければ理解、納得に結びつかないのは当然のことですね。「言語活動」に関する発表したのは南貝取小学校、諏訪小学校と鶴牧中学校でしたが、特に南貝取小学校の「アサーショントレーニング」により対人コミュニケーション力を磨く取り組みは興味深かったです。実際に授業の現場を見てみたいと思いました。一度きりの見学では「ふーん」と頷いて終わってしまいそうですが、一年を通じて見ていくことで子どもたちの変化、成長ぶりが感じられるのでしょうね。

 それにしても、この学力シンポジウムなんですが本当は事例発表の後で質疑応答ができるといいななんて思いますが、第二部の記念講演(今回は「共育力」についてベネッセの研究員の先生が講師)についても質疑応答がなく終わってしまうのです。時間がないのか、仮に質疑応答の時間を確保しても「質疑なし」というお寒く冷ややかな状況になりそうだから確保することを避けているのかはわかりませんが・・・・。でも、一般参加者(保護者など)が増えたなら、「質疑応答したい!」という要望が増えそう。
 参加者の多くは先生方なので教育委員長、教育委員、もちろん教育長に部長も・・・管理職ずらりと参加している場で質疑応答するには相当なる勇気が必要なんだろうな。たぶん、質疑応答がないのは「お寒い」ことが想定されるからかな?なんて勝手に思いながら帰路についたのでした。


 それにしても、記念講演で指摘をされていたけれど「学校での授業が将来に役立ちそうにない」と考えている子どもたちが増加傾向なんて・・・・。その理由は先生たちの授業力だけの問題ではないのかもしれない・・・って私は思いました。
 「一見無駄そうに見えることも無駄にはならない。」とか「役立たないことってないよ。役立たないということを学ぶのだって勉強。」そんな風に私はいつも考えるように教えられてきたので。

投稿者 hisaka : 2009年10月23日

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