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2009年10月26日

複合施設の効用。

 土砂降りの大雨に・・・定例の永山駅でのニュースの配布を中止した朝でした。結局ずっと雨は降りやまない一日で寒かったですね。

 今日は自治体議会政策学会が主催をしている講座の・・・オプションツアーに参加してきました。ツアーの内容は中央区の複合施設の見学。2か所の施設を見学してきました。一つは晴海地区にある高齢者施設、保育所、中学校の巨大ビル(って私は思ったけれど)ともう一つは新富町が最寄り駅だったけれど、高齢者施設と知的障害者施設が入居しているさらに巨大なビル(ここは上階にはURの賃貸住宅も)。この程度のビルに驚いているあたり・・・都会知らずという感じかもしれませんが、東京都外から参加されていた議員さんは私以上に驚いていました。そのくらいびっくり・・・・「さすがに中央区」というのが感想でした。

 複合施設になっているメリットというのは日常的な交流が図りやすいだろう・・・ということで、特に晴海地区にあるビルに入居する3施設は協力しながら年間の交流を企画して計画化したりしているようですが、行政サイドには複合施設をコーディネートするような担当部署がなく、色々な場面での手続きが結構煩雑に感じることもあると伺いました。高齢者施設、保育所、中学校それぞれから稟議を上げて所管課に印鑑をいただきながら情報共有をするということなのでしょうね・・・きっと。でも行政内部の手続きとは異なり現場での日常的な情報交換など、何か問題が発生した時には「内線電話」により対応ができるようで、そのあたりはかなりスムーズなのだとか。

 今日の見学会はソフト面での交流の場面などは見ることができず、ハード的な施設見学に特化していたのがいささか残念だったわけですが、地下にあるそれこそ巨大な巨大なビル管理システムを見せていただき、こちらもびっくり!ビルは一括管理しているということで防犯はもちろんのこと空調や電気設備関係すべてをビルメンテナンス会社が担当しています。高齢者施設は24時間ですので、365日24時間体制です。私にとっては「23区内は当たり前なんだろうな・・・と思う冷暖房完備の中学校」に対し、これまた東京都外から参加されていた議員さんは驚愕されていました!

 「こりゃー、、金がかかる。」


 この一言が妙に印象的だった私です。

 複合施設の難しさってどこかにあるのだろうか?と思ったわけですが、建物そのものがきちんと仕切ってあるので、ある意味では「ゆるやかな関係」を保ちつつ、干渉はしないし、音(場合によっては騒音トラブルなども起きかねないが)の問題もなく穏やかに運営されている施設用です。(それやそうだ・・・立派なビルだもの・・・と私は思いました。)

 学校というのは他の施設を入れたがらない性格があると認識していますが、この場合には同じところにありながらも一つ一つは独立が保たれているので責任の所在がはっきりしているのでしょうね。ここは学校の空き教室を利用して云々・・・と利活用を考えて学校側と調整協議を進めようとする場合とは大きく異なります。

 まあ、、何せこの施設の建設はもう18年前にさかのぼるのですが、当時の金額で一部都有地の購入含めて約145億円!そのことにも驚き。私はこの時の土地の価格約57億円にびっくりしたのですが、中央区の担当者の方は「いえいえ、銀座の一等地などと比較をしたら高いとは言えませんよ。」ということで、これまた私とはずいぶんと感覚の違うお言葉でした。土地がない中央区の場合にはこのような複合施設を建設することの方が行政コスト的にはメリットがあると・・・・「なるほど」。


 この説明に「うちらのとこは土地はいくらでもあるよ!」とこれまた遠方からいらした議員さんのため息+驚愕の声でした。

 以上が晴海地区の施設。もう1か所の施設についてはあまり時間もなく駆け足の説明と見学でしたが、維持管理大変そうだなと同じく思った次第です。高齢者の施設や障害者の施設は時と場合によっては近隣とのトラブルなどがありそうですが、そういう問題もなく立地していることだけはわかりました。

 ところで複合施設の効用というかメリットってどこにあるかと言えば、やっぱりお互いの日常的な交流にあると思うのですね。確かに交流はしやすくその活動も多い方だと思います。でも、目を転じて多摩市を見てみても、、、、、結構地域の小学校はさまざま交流事業にも取り組んでいるわけで、そういう点では見劣りしない気もします。それぞれの地域事情に合わせた取り組みが進んでいるということになるのでしょうね。

 「中央区ならでは」「都心ならでは」


 そんな感想を抱いたわけですが、改めて思ったこと・・・・やっぱり都内って「みどり」が少ないです。複合施設は確かに立派、施設設備も目を見張るほどでした。ちょっとは憧れる感じもありました。
 でも、子どもも高齢者もみんなが、「みどり」に心癒される時間をたっぷり持ちながら過ごせる多摩市はいつでもどこでも深呼吸することができます。それは中央区にはない多摩市の大きな魅力だと思えてうれしかったのでした。

投稿者 hisaka : 2009年10月26日

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