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2009年10月08日

支援が空白になってしまう時期。

 「子どもの貧困白書」で自立援助ホームでの事例が綴ってあります。

 実はこの時期の子どもたちへの支援について話(相談)を受けたこともありますが、その時にもなかなか解決策と言うか、その子どもの育ちに必要な支援にゴールが見つからないと感じたことがあります。もちろん支援するための社会的な資源が乏しいことも要因の一つですが、一人ひとりの子どもたちの育ちのスピードに寄り添っていく社会の寛容さはなく、本当に厳しくて辛いものがあるなと今でもその気持ちを持っています。


 多摩市、自治体レベルで考えるなら、教育委員会は「小中学校の子ども中心」になっているのが実情で、就学前は「子ども青少年部」、小中学校卒業した子どもたちに対する窓口はどこなのか?・・・・と聞かれれば、責任を持って「ここへ!」と言い難いのが実情です。でも、きっと「子ども家庭支援センター」が一番いいのかなと思っていますが、いずれにせよ、とかく子どもたちに対する途切れのない支援・・・と言っても「空白」が生じていることを無視することはできないと感じています。義務教育課程を卒業した子どもたち(高校生から成人になる20歳までとすると)の支援の薄さというのはかねてから指摘されているところですが、本当にまだまだ不十分にしか社会の支えが機能できていないと感じています。義務教育が終わったんだから・・・あとは自分の選択・・・と切り捨てられがち。ここでも少し行きすぎで歪んでいると感じざるを得ない「自己選択自己責任論」が頭をもたげてきます。

 全国自立支援ホーム連絡協議会という組織もありますが、認知度も低いこと、また施設の住所が掲載されていないことからも地域社会の受容にはまだまだ課題が多いのだとわかります。ノーマライゼーションなどと言っても、地域社会が実に冷たいことは誰しもが思い当たることですが・・・きっとそんな厳しさや冷たさと向き合いながら運営されているのだろうと想像しています。


 市区町村自治体レベルで何をどうできるのかは別として、この件で一度施設の訪問と見学に行ってみたいと思っているところです。でも、どこに施設があるのかを調べて、訪問をお願いし、受け入れてもらえるまでもすんなりいくのかしら?・・・まずは児童相談所に訪問することの方が先?

 
 このこと現在調査中です。もし、何かご存知の情報などありましたらお寄せください!(hisaka_box@yahoo.co.jp)

投稿者 hisaka : 2009年10月08日

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