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2009年10月01日

今日は都民の日♪

 今日は都民の日です。かつては公立小中学校はお休みでしたが、今では授業日数の確保と兼ね合いもあり休みにしない学校もあるようです。

 市議会は明日が最終日。なので、今日は一日「事務整理日」ということでお休みです。せっかくのお休みでしたので、有効活用とばかりに東京都教育実践発表会に足を運んでみました。

 ちょうど、午後からのテーマ別討論のところでは「学校の芝生化」の事例として南鶴牧小学校の発表があったことも大きな動機づけ。市内の学校が発表するともなればやっぱり「行ってみなくちゃ!」という気分にもなります。また、多摩中学校の「食育」についての取り組みも掲示され、展示発表されていました。


 校庭の芝生化については南鶴牧小学校以外の事例としては新宿区と杉並区の計3つの小学校の取り組みが事例発表されていましたが、新宿区の場合にはいわゆる「ゴム」が貼っていた校庭を芝生化にしたという意味で「都会のオアシス」にも一役をかっている印象を、杉並区の事例では芝生化と体力づくり、環境教育の実践という観点からの報告であり、まさに教育実践に芝生校庭あり!というものでした。

 
 さて、南鶴牧小学校の発表は芝生化してから一年余りということで、事実経過と芝生化したことの成果と課題が整理された内容でした。何と言っても!・・・・・・・都内で最大規模の面積を誇る芝生の校庭であり、その面積は約5000㎡もあり・・・・その広さに会場からは「おー・・・・!」という驚きの声。


 それは「うらやましい!」という気持ちのこもった声であったのかどうかはいまいち微妙ですが、その広さは管理の大変さを物語るものでもあり、おそらくは・・・・うらやましさだけではない意味も含まった「おー・・・・!」だと私としては感じました。


 実際に南鶴牧小学校の芝生校庭はその管理を地域の市民を中心としたグループが行っています。その名も「南鶴牧小学校グリーンネットワーク」と言いますが、土曜日を活動日とし学校への協力、地域市民の参加という格好で行い、芝生の維持管理を支えているようです。これについては市議会でも「市民たちは専門家ではない!専門業者を入れてちゃんと手入れに管理をすべきだ!そのための予算を組むべきだ!」なんて意見もありましたが、芝生校庭はその管理が楽チンではなく、杉並区の学校の場合には専門業者がきちんと定期的に関わっているとの話だったので、なるほど・・・財政事情による違いを感じた次第です。適切に管理をしなければ、せっかくの芝生校庭も台無しになるわけで、「芝生校庭」への愛着や思い入れを児童・生徒間にきちんと伝え続け、‘大事にする’(と言っても、もちろん遠慮して思いっきり使用しないというわけではなく)気持ちや心を持続させることの必要性が共通して語られていたポイントでもありました。

 過去からずっと水はけの悪すぎた校庭がやっと芝生化されたことに対する南鶴牧小学校での喜びも、いつしか「入学した時から芝生校庭が当たり前」世代が増えてしまえば、忘れ去られる感動になってしまうのでしょうね。それは致し方ない面もありますが、しかし、やはり「芝生校庭」を伝統として引き継いでいくのであれば、過去のエピソードも合わせて語り継いでもらいたいものです。


 芝生校庭になり保健室にお世話になる子どもの数が減る、外遊びする子どもたちが増えたなどなど・・・子どもたちの心の安定などにはかなりの効果が上がっているとはいえ、芝生校庭の維持管理への協力も微減という南鶴牧小学校の現場の先生のご指摘は見逃せないものと言えます。ここがちょっとした今後の課題であることも確かです。他校の事例でも地域の方々の協力が芝生校庭の維持管理には欠かせないとのことでしたが、「お金のない多摩市」とは異なって、維持管理に必要な機材などが一応は揃っているところは大きな違いです。


 芝生化を推進した多摩市教育委員会は今後どうしていく予定なのでしょうね。その責任をいかに果たせるのか・・・・。「ボランティアさんがいても機械がないと作業が進まないのです・・・」なんて事情について今日の参加者はどう受け止めたでしょう。少なくとも私は「これは、いかん!」と思いました。多摩第一小学校も新校舎、校庭芝生化となりましたが、今後の芝生の維持管理などどうしていくのでしょうね・・・・・。

 それにしても校庭の芝生化の予算というのは東京都教育委員会のものではなく、東京都環境局が率先して進めているというのがもう一つのポイント。ヒートアイランドを防げなどと緑化推進プロジェクトの一環で、まずは芝生化の推進を誘導するために最初の三年間については管理費も含めた助成金を出すものの・・・それ以後は?という点では全く何も示されていないのもポイント。誘導だけしておいて、その後は知らんふりというのは常套手段と言うか何と言うか・・・・国民体育大会を呼ぶために陸上競技場の改修工事に補助金を出してくれるのはいいけれど、その後の維持管理費については知らん顔が目に見えている状況と全く同じといっても過言ではありません・・・・。この無責任さを是正したいものです。


 明日は定例会最終日です。ようやく終わりか・・・終わるか・・・という感じですが、副市長が明日で退任なさり・・・後任人事の行方は気になるし、副市長なき行政運営がどうなっていくのかも気がかり。

 それにしても今日の発表会はとても面白く、授業改善に取り組んでいる学校の事例に「ふむふむ」とヒントをもらうこともできました。ただ、このような取り組み・・・・実際に市議会で提案したところでそれが実現する道のりというのはかなり程遠いわけですが。

 ☆選挙が終わったので、ようやく日常活動が戻りました!→ほうれんそう9月号アップしました!

投稿者 hisaka : 2009年10月01日

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