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2009年09月28日

決算特別委員会 昨年度一般会計予算は不認定に。

 決算特別委員会最終日でした。私にとっては懸案事項な議員どうしの意見交換についての感想については後述で。

 何しろ一般会計については「認定せず」という結果に。ちなみに内訳は下記のとおり。
 


 認定  自民党3名 公明党3名 あおぞら1名 日月会1名 (計8名)
 認定せず 共産党5名 ゆいの会3名 ネット・無所属の会3名 
        それと・・・・民主党TAMA2名 (計13名)

 すでに使い終わってしまったお財布に関することと言えばそれまで。「痛くもかゆくもなし」・・・とは言え、決算は市長の昨年一年間の仕事についての総点検であり、評価をする場とも言えるので、この結果はそれほど軽いものではないはず。

 とってもきな臭いことを言えば・・・・・市長の任期はあと半年。市長は3期目を目指すのかどうか・・・なんてことも今定例会のどこかの場面ではある議員が問うていましたから。


 決算特別委員会は議長と議会選出の監査委員(公明党)を除いて構成される22名。委員長は自民党会派なので、本会議で最終的に議決をする際には「認定」の立場に監査委員と委員長の2名が加わることになりますが、それをしても「認定せず」という結果が今日で明らかになったわけです。


 さて、この結果を市長はどう受け止めるのでしょうね。民主党TAMAは昨年度予算そのものに反対しているので、今回の決算も「認定しがたい」という立場から審査を進めてきました。もともと予算に反対していた私たちが認定するとすれば、それこそ「大そうな理由」が必要になるというわけです。私たちの「認定しない」という結論はあちら側からすれば当然のことと言えば当然のことでしょう。

 ということで、多摩市議会の目玉なる議会における決算の事務事業評価+議員どうしの意見交換についての所感です。注目されているだけあり、他市からの議員も含めた来訪者、傍聴者が多数でした。その感想は「やっていないところから見れば、なかなか面白い。」というものだったようですが、渦中に置かれている私としてはやはり複雑な心境。「どうやったら意見交換になり、議会としての見解が一つにまとまるだろうか。そういう意見の交換ができるなら参加しよう。」と思っていた私は結局・・・・意見交換の発言時間として与えられていた6分間を1秒も使わずじまいでした。民主党TAMAとしても無言のまま意見交換を終了しました。


 なぜなら、やっぱり「意見表明大会」に終始する傾向になってしまい、私たちが考える意見交換にはなっていなかったから。それぞれの会派の立場から意見は表明されたかもしれないけれど、結論を一本化して、議会として何らかの到達点を見出すまでの議論にまでは深化できずじまいでした。それに、会派どうしの意見を一本化するというのはかなり至難の業。


 ある発言に対し「大変卑劣なご意見としか思えない!」というような・・・・「品位がない。品格が問われる。」と傍聴席からも指摘されるような場面にやり取りもあり、一応?私たちの意見交換のギャラリーの一部になっていた市長や副市長も苦笑いする一幕も。
 全部で4項目にわたって意見交換をしたものの、どれ一つとっても統一した見解は出ずに、委員長も苦労をしながら「出された意見の整理」をしていました。同じような方向性を指し示しているような内容であっても「似て非なるもの」「同床異夢」といった表現がぴったりくるような意見交換会でした。交換をしたというよりは、それぞれの意見を表明し、違いを明らかにしたというのが客観的な事実かと思います。


 ・・・・と、傍観的に記述している私も無責任と言えば無責任なのかもしれませんが、しかし「誰に向かって、誰に向けて意見を発するのか」という点においても、どちらかと言えば「市長に対して(もしくは行政に向かって)・・・・と思う。・・・すべき。」というような感じでの意見交換は、「議会としてもっと○○を××しよう。」というものにはなっていかないのが正直なところ。


 「さまざまな意見がある」

 それが議会。


 こう割り切ってしまえば、もともと意見交換をし、「議会として見解を一本化する」というような試みそのものが無謀なのかもしれませんね。


 だから、最終的には「数」・・・多数決・・・・という便利な機能が議会には完備されているわけで。。。。


 なんて書くと「討議する議会を目指す!」と言っている議会改革のお題目までも陳腐化しそうですが、私は討議するならもっと時間が必要で、一人6分の発言時間だけでどうにかなるものでないと思っているので、あえて今日のところは発言を控えただけの話。決して「討議が無理・無駄・無謀」とは思っているわけではありません(>言い訳?)。6分の発言時間で解決しようとする方が無謀!


 そんなこんなで今年の決算委員会での意見交換会も終了しました。意見はどうあれ、事業評価の結果すべての会派が「成果が上がっていない」と判定している事業などへの市長の対応の行方が気になります。結果一覧は改めて議会のホームページが更新され次第ご覧いただけると思います。お楽しみに!(?)

 

投稿者 hisaka : 2009年09月28日

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