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2009年09月25日

決算特別委員会4日目

 昨日に引き続き、衛生費、労働費、商工費、農林業費に土木費、そして消防費から教育費へと一気に審査が進みました。・・・って発言の持ち時間が残り少なくなっているわけで、本当は質疑したくても時間がなくてできない・・・という場合がほとんど。

 やっぱり、決算審査の質疑の在り方というよりか、決算審査を重視するといならば現行のやり方を変えなければいけないと思います。十分に審査を尽くす・・・という観点からすれば、時間は絶対的に足りないと考えています。現在、鋭意検討中の多摩市議会基本条例の中では「決算・予算の連動」ということが一つ大きな特徴で目玉だとされていますが、実質化、具現化しようとするならば、現行手法の踏襲で進めていてもあまり褒められたものにはならないような気もします。


 それにしても数十万、数百万単位の事業から数千万、数億円単位の事業までがあり・・・・何となく全体予算額の中の数十万ともなればわざわざ取り上げる必要もないのかと見過ごしてしまいがちですが、実は数十万の積み重ねが「ちりも積もれば」で結構な馬鹿にならない金額になるわけです。「どの事業も税金でやっているんだから、例え数十万だとしても無視はできないね」ということを私たち会派(と言ってもたった2人ですが)の共通認識にしなければいけない・・・と改めて確認したのは、審査時間不足の中で見落としている部分、もしくは「このくらいの額の事業なら」とあえて質疑をしなかったり、とりあげない事業が意外と盲点かもしれないと感ずるからです。

 ところで、せいせき多摩川花火大会は夏の風物詩で、多摩市にとっても一大イベントと位置付けることができるかもしれませんが、このイベントが実行委員会方式での実施に変更がなされ、事務局を市がほぼ丸抱えしているのが実態です。もともとは商工会議所が主体で行っていたイベントに市が補助金を出していましたが、行財政再構築で補助金見直しを行った際、花火大会補助金も減額をしました。そこで減額するならば商工会議所は花火大会から撤退します・・・・ということとなり、再度復活させたというのがこれまでの経緯です。復活させて実行委員会方式になり、市長が名誉実行委員長だか何だか肩書があったように記憶していますが、とかく経済観光課内に事務局が設置され、そこに職員がつきっきり状況になっているのですね。


 って・・・・・しかも補助金も増額されていて、「あの補助金見直しはなんだったのか?!」と言われても仕方ないようなちぐはぐさがあることも事実。

 このことについてズバリ共産党の小林さんが指摘をされていました。経済観光課はあるべき仕事が他にもたくさんあるのに、実行委員会方式の花火大会事務局をそこまで抱える必要があるのか・・・・と。そのご指摘はご尤も。「全体市民に花火大会についてのアンケートを実施すべき」というのが主張でしたが、せいせき多摩川花火大会は市民にとってどんな位置づけでどんな存在として受け入れられているのか・・・・「ごみもたくさん出るし、やらなくてもいい。」という人もいるのは事実。地域の活性化、地元経済の活性化と言っても「花火大会をしたからと言って、地域の商店街などが潤うわけではない。」という人もいたりします。


 いろんな観点で見てみることは必要かもしれませんね。個人的には花火大会はあったらいいなと思いますが、市が丸抱えで実施している現状は変えていく必要があると感じます。


 それから・・・・公衆トイレの使い勝手ってどうでしょう?私は公衆トイレはいまいち使わないのですが、やはり必要ですか?多摩センター、桜ケ丘、永山駅前と豊ヶ丘商店街のところにある公衆トイレのことです(公園のトイレは「公園管理」の中で実施しているので別扱い)。私は公衆トイレよりも近くのコンビニを探しますし、近くの公共施設やお店が空いていればそちらにまで足を運ぶタイプなんですが・・・・・。冬場(1月2月)は一日1度、あとは一日に2度の清掃を行っていて、「意外ときれい」なんてことも言われますが、やっぱりあったほうがいいのかしら?私は代替できるものがあるとすれば、公衆トイレの役割も再検討してもいいと思っているのと、それから、都内へ行くと有料の公衆トイレもありますが、「きれいで快適な有料公衆トイレ」・・・・私は悪くないかもと思います。まあ、有料というのは市民に理解を得られにくいかもしれませんが・・・・。


 公衆トイレのことも話題に上ったのですが、「せっかく必要だという声で設置してきた経過があるからなくさないでほしい」というのがそのかたのご意見。何でも発言した議員さんの実績のうちだったのかな?って思うような内容の質疑でした。

 とにかく大小さまざま課題はたくさんあるのですが、決算審査の中では指摘しきれずに・・・課題抱えたまま次年度に前例踏襲で進んでしまっているものも山とあるはず。そういう審査しかできていない現状をどう打開できるのかが課題です。これは議会としての課題。それをひしひしと感じている今日この頃です。

投稿者 hisaka : 2009年09月25日

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