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2009年09月09日

9月定例会 一般会計補正予算は賛成多数で可決

 一般会計、特別会計とも補正予算は可決しました。一般会計については賛成多数、特別会計はすべて全会一致で可決です。一般会計予算について民主党TAMAは反対しました。ちなみに結果は下記のとおり。

 賛成したのは自民党、公明党と生活者ネットワーク。反対は共産党、ゆいの会、民主党TAMA。(会派構成などについては議会HPでご確認ください。ちなみに菊池議員は欠席。)

 最後まで賛成するか、反対するのかでは迷いました。総論賛成各論反対、総論反対各論賛成・・・本当は各論反対部分に修正案でも提出出来たらよかったのですが、残念ながら・・・1名減となり2人しかいない私たちの会派は議案提出要件を満たしていないために難しかったのです。やはり「3名以上」で会派を構成していることの意味合いは大きく、1名減の損失を改めて感じさせられたものです。

 
 議会質問内容に「否決」の討論全文を掲載しましたが、民主党TAMAとしては下記のことを市長に一番伝えたかったです。(討論一部抜粋)


  

最後にやまばとホール及び旧図書館本館解体工事について一言申し上げます。
 
  この提案はまさに市長の姿勢が問われるものだと思います。一連の予算組替え動議や修正案に対し、市長は「重く受け止める」と表明されました。議会との関係において何を重く受け止めたのでしょうか。

 また所管から議会に対して「理解を求める努力が不足していた」という答弁もありましたが、まさに市長の私たち議会、議員に対する姿勢の表れではないでしょうか。


 本来市長がすべき努力を担当所管や職員に任せきりになってはいなかったでしょうか。


 市長が何度も何度もおっしゃる「切磋琢磨」が言行一致していると市民に評価される実のあるものにしていただきたい。市長と議会との関係が一層磨かれていきたいものです。

 以上を申し上げ、「否決」の討論といたします。


 3月の当初予算でやまばとホール建物の解体工事は急ぐ必要がないと・・・これが修正内容の含意であったのにそれを全く無視するかのように・・・今回の補正予算で解体工事費が盛り込まれ提案をされてきたわけなのでそれには本当にびっくり。

 ところで、今日の教育費の質疑では「学校情報環境整備」のことが話題に上りました。大きな投資、新たなる公共事業への着手ということで、私も問題視してきたことです。個人的には3月の予算委員会で、予算の編制替えや修正案を協議した際にも、3年間で3.5億円にものぼる投資、ランニングコストが約7千万強を立ち止まって考えられないものかと提起をしていました。でも、その時には職員室に個人パソコンを持ち込んでいる先生たちの存在など、個人情報への配慮なども含めて・・・・教職員一人一台パソコン体制をはじめ、学校の情報化を進めていくことの必要性への認識もあり、残念ながら私の問題提起も合意を得られなかったわけです。
 私個人の思いとしてはかなり渋々・・・当初予算の段階で「学校の情報化」の方針を認めたという経過があります。


 今回の補正予算では国のバラマキ予算の恩恵にもあずかり、先生方に配布するパソコンについて5年契約のリースではなく、購入することにしたという変更の提案とあわせ、教職員支援や学校のサポートを行う人材確保のための予算が提案されていました。
 「なぜリースではなく購入?」と感じてしまうわけですが、市の持ち出しを減らすことを考えれば購入する方が「安上がり」になるそうです。機器は日進月歩なので購入するよりもリースの方がいろいろな意味で「無駄」がでないようにも思いますが・・・・。
 それから、学校サポートの人材確保については必要な対応だと思っているので異論はありません。日野市のICT活用教育推進室に学び、サポートデスクを設置していくことは必要なことです。単に問い合わせを待っているのではなく、各学校に積極的に巡回していくようなサポート体制を考えているとのこと。「何かしらの困りごと」を探しに積極的に学校に出向くとの発想で取り組もうとするのは評価できます。


 というわけで、学校情報化についてはとにかく新たな環境を学校に導入していくことの教職員の負担などにも配慮しながら、順次取り組んでいくしかないわけです。

 ってところが、今日はこの件について学校の情報化方針そのものに危惧や不安、懸念を述べるような質疑、意見が他の議員さんから発言されたという顛末。


 「それなら、もっともっと3月の当初予算の時に問題指摘をして、発言してくれればよかったのに!」と心底腹立たしく。予算特別委員会では発言時間が限られて、「思っていても発言時間がなかったから」というのかもしれませんが、「教職員の負担が増えることへの危惧」やら、そもそもの必要性やらを確認して疑義を述べたとしても後の祭りという感じがしてならず。「いまさら次郎」(←死語)・・・・。この期に及んで学校情報化に対し消極的立場を表明されたとしても・・・・と複雑な思いでたっぷりでした。すでに動き出している事業・・・・不安があるなら、その不安を解消できるような積極的な提案をが欲しいところです。


 そんな私・・・やっぱり、学校現場の情報化については必要性も一定認めるものの・・・どこまで必要なのかについてはまだまだ疑念が払拭できているわけではありません。子どもたちの学校・教育環境が本質的に向上されていくように今後の行方をしっかりとウオッチしていかねばならないと思っています。


 それにしても今回の補正予算は麻生首相の最後のばらまき(って他を批判している場合ではありませんが)が随所に見受けられるものになっているというのが感想です。子育て応援特別手当も今回の提案に盛り込まれています。ちなみに我が家も子育て応援特別手当対象世帯です。

投稿者 hisaka : 2009年09月09日

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