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2009年09月03日

9月定例会 一般質問3日目

 引き続き、一般質問で次々と議員さんの主張が展開されています。


 今日は「民間委託」話題だったので、睡魔に襲われることも少なく、質問を聞くことができました。共産党の小林さんはそのものズバリ「「民間でできるものは民間で」というドグマ(教条)を一掃しよう!学校給食・図書館業務の民間委託の問題点」というテーマで質問を進めていました。ドグマ(教条)なんて言葉が語彙力不足の私にとっては死語に近かったので、テーマを見ただけで‘ギョッ’とします。

 私は「行政がやれば安全で安心」という考え方も当たっているようで当たっていないと思っていて、行政は間違わない!という誤謬神話からも抜け出すべきだと思っています。行政がやっていることがいつもいつも正しいわけではないでしょう。ひとつひとつ検証をしていくことも必要だと思います。


 「官から民へ」と言われるものが、コスト削減論だけで語られてしまい、「安かろう悪かろう」みたいな極端なところから批判や非難が浴びせかけられることに疑問も感じます。行政の提供しているサービスは最善最高最良のサービスであるのかどうか・・・・なぜか行政が実施しているということだけで安心感が生まれるのは何故でしょう。不思議なものです。民間の努力にどう評価できるのか、そして努力してもらえるように誘導するためにはどうするべきなのか・・・このような視点を持ってみることも大切ではないかと思うのです。


 学校給食の民間委託についても、図書館業務の一部民間への業務委託(たぶん、カウンター・窓口業務)・・・・これはすでに教育委員会では方針がほぼ決定している模様です。これって議会の力で覆すことができるのでしょうか?実際に、教育委員会ほど聖域な領域はありません(これについても色々と言いたいことはありますが)し、私としては教育委員会がどのような見解を持ち、どのような信念で新たな方向へ進もうとしているのかを確認し、質せるところは質せればと思いますが、その壁はぶ厚そう?!


 大事なことは何をやりたいのか。どう進めていきたいのか。そのことが市民、まちのHAPPYにどうつながるのか。


 ところで、この夏話題になった?職員給与日本一問題について、公明党の安藤さんが質問をしました。「民主党は公務員問題など天下りのこととかいろいろと改革に切り込む勢いだけれど・・・・こと労働組合に対してはしがらみもありそうで、どこまで改革を進めてくれるのかを期待したい・・・・。」なんてねぎらい?嫌味?もありながら、「公明党だけはしがらみゼロ」っておっしゃりながら、多摩市の給与水準の高さを何とかすべしと訴えていました。一部報道では必ずしも正しい表現がなされておらず、市民にも誤解を招いたとはしながらも・・・・「平均約800万円」という給与水準の高さ、それに見合ってちゃんと仕事をしているのかということの指摘をなさっていました。それはご尤も。そういう意味では「人事評価システム」の確立が必要になってくるのでしょうね・・・議会の中には人事評価とか経営コンサルみたいなことが専門だとおっしゃるかたもいらっしゃり、随分も前からこれらの問題には指摘が及んでいますが、改革改善というのは一足飛びにもいかないのですね。公務員という身分にかかわる件については本当に難しい。

 この人件費の高さが「民間委託」という発想に結びつきやすいわけですが、民間委託するというのは必ずしも人件費だけのことではないような気もしています。もちろん人件費というのは一つ大きな要素だと思うのですが、人件費だけで語ることはできないものもあるような気がしていて。行政側は「自分たちの守備範囲を再考する」と表現をしているわけですが、行政があれもこれもとやりすぎていませんか?ということは問い直せる気がするのです。あれもこれもやりすぎてしまって、逆に何をすべきなのかを見失っているのかもしれません。


 このあたりはどこが守備範囲なのかを含めて、そこには市民のニーズもあるのでしょうし、要求要望があることは確か。議会内でも活発に意見交換ができる環境があればいいのですが。そこまでの道のりはまだまだ遠いかなあ。

 そんなこんなで一般質問の発言は半分終了しました。週明けの質問ですが、私が確認しておく必要があると思っていた点については、小林さんや住田さんの質問で明らかになった部分もあり・・・観点変えた内容で質問しなければいけないと思うとちょっとプレッシャー。週末は自宅に缶詰かなあ。その前にまだ明日一日残っていました。明日も午前10時に開会して、5名が発言にたちます。

投稿者 hisaka : 2009年09月03日

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