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2009年09月08日

9月定例会 補正予算の質疑から

 今日から補正予算の審議です。それほど議論になるところはないのかな・・・・と思いつつも、やはり予想通りに和田コミュニティセンター土地取得問題には質疑が集中。

 いよいよ唐木田コミュニティセンターの後に和田地域のコミュニティセンターを・・・・ということで動きだします。既に和田地域についてはコミセン用地として2000年(平成12年)12月に土地開発基金にて取得していたというのが経過です。土地開発基金というのは将来的にいずれは使用することを決めている土地を先行的に取得することを目的に設置されている基金です(→多摩市土地開発基金条例)。今回は150,000千円分を買い戻すという提案になっています。
 
 また公共施設を増やすのか!というお叱りの声もありそうですが、私としては建設する用地すら取得もされていなかった唐木田地域のコミュニティセンターがあれよあれよという間に都市再生機構さま保有の土地をお分けいただいて(高額で購入させられて)来年には完成してしまうというおかしさの方を指摘したいですね。どうして土地が準備までされている和田地域は後回し、先に唐木田となったのでしょう?そこにはどんな政治力があったのかとついつい想像してしまいます。・・・・・というわけで、和田のコミュニティセンターの建設については進めざるを得ないものだろうと判断をしています。
 とはいえ、公共施設を「縮減する!」というのが市の大大方針なはずなのに、減らす話よりもまえに増やす話しか聞こえてこないことには大変なる疑問を感じています。議会の側も「減らす」提案については消極的、市長もやっぱり消極的・・・・きれいに呼応するらせん形スパイラル・・・・。このあたりの「決断力」が議員、市長双方に問われているのでしょう。しかし、火中の栗を拾うようなことはしたくないということでしょうか。なかなか口火を切る人がいないというのが現状で、そこは会派その他での話し合いを十分かつ慎重にしていかねばならないところ。かなりデリケートで軽々しく発言もできないのが正直なところで・・・。


 というわけで、今日明らかになったことは和田地域のコミセンについては図書館や児童館といった機能も併設される複合館ではなく、コミセン単体として設置されるものということ。他のコミセンと同じく、地域住民による協議会をたちあげながら議論を進めていくことでした。


 それについては「そうなんだろうな。」って思いました。


 私・・・・それ以上に気になるのは土地開発基金に150,000千円の現金が返戻するということになるわけで、その現金の次なる使途があるのではないかということ。

 ばっちりと指摘してくれたのはさすが共産党の橋本さん!土地開発基金には今は現金が約90,000千円ほどあり、そこに150,000千円が積まれるわけなので、考えようによっては「将来に必要」ということで土地取得の検討が始まりそうな臭いですね。「今のところ、すぐに計画されるものはないが必要であればもちろん基金を活用する。」というのが副市長の回答でした。
 基金で土地を取得する場合には議決を経ることはないため、情報が「ブラックボックス」に入りがち。この問題点については企画部長は十分に認識と意識をしていて、「動きがあった場合には議会にもきちんと情報提供をします。」ということでしたが、「基金を活用してもいいかどうかの問い合わせ」をしてくれるのではなく、「基金をこのように活用させていただきます。」という単なる事後報告でないことを願うのみです。


 ところで、私は今日は「エコライフ普及啓発」のための予算について取り上げました。これは東京都の地球温暖化対策等推進補助金を活用するものだそう。何でもホームページからもダウンロードできる「家庭でできるエコライフ」とアンケート(返信封筒つきで配布)と省エネサポートデスクの案内(エコライフや省エネについての相談窓口)を全戸配布するんですって!アンケートは各家庭でのエコライフの取り組みを尋ねる内容になるそうですが、多摩市内約75000戸に配布をし、20%のアンケート戻りを期待しているんだとか。全戸配布してエコライフを周知することが大目的とのことですが、既に2004年3月に「家庭でできるエコライフ」(今回配布される前の版のもの)を配布しているんですよね・・・・。


 パンフレットの全戸配布にアンケート調査、分析以外にも省エネサポートデスクを設置して、(仮)省エネ協議会(市民、事業者、大学などがメンバー)に委託をし、エコライフの普及啓発、地球温暖化防止のための取り組みを広げていくのだとか。それからモニター制度にも取組んで、省エネ製品や商品の活用を進めていく模様です。あとは省エネ機器(太陽光発電など)に対する補助もあります。これらはすべて東京都の補助金を活用しての3年間の取り組みになっているのですが、全部でトータル約50,000千円の事業!3年間で本事業の効果検証をし、エコライフの浸透率?を測定していく腹づもりのようです。
 

 「エコライフの普及」に反対はしませんが、どうやって取り組むことがいいのか?という点について、私はどうも全戸配布というのが引っ掛かる・・・・。全戸配布もその配布の手法によっては効果的な方法もあると思いますが、単なるポスティングでは・・・ねぇ(私が配布している「ほうれんそう」はゴミ!と怒鳴られたこともありますが、そんな感覚に近い?!)。


 いかに関心を寄せてもらうのか、今まで関心のなかった人のアンテナに引っかかるような手法を考案することが必要でしょう。と言っても、なかなか鈍チンな私の頭でも考えあぐねることも多いわけですが、とにかくより有効な手法を考えてもらいたいと思っています。


 議会事務局長からは私があまりにもしつこくこの件について質疑をしていたので(通算だと答弁含めて1時間にもなると言われてしまった)、「やきもきした」ということ言われてしまいました。すみません・・・・。いわゆる「KY」ってことのよう。しかし、議長は「ちゃんと確認するべきことは確認することが必要だしね。」と途中で質疑を打ち切ることもなく、見守っていてくれたいたようです。そのことを後から知って本当に感謝。納得いくまでって必要なことだと思います。大事な税金の使い方だもの・・・。私が市民に説明できないのでは困りますから。

投稿者 hisaka : 2009年09月08日

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