« 「決して驕らず。」 | メイン | 童謡コンサートで。 »

2009年07月30日

子どもの命と健康を守るための予防接種

 渋谷区の鈴木けんぽうさんが企画をしてくれた「予防接種の課題と展望」をテーマにした学習会に参加をしました。講師は「VPDを知って、子どもを守ろう。」の会会長で、日本赤十字社医療センター小児科顧問の薗部友良さんでした。
 この分野の話を専門的に聞いたのは初めてだったので、とても新鮮で興味深いものでした。日本の予防接種制度は「極めて遅れている」ということで、「日本の常識が世界の非常識」とも言えるくらいに遅れているのだそうです。あまりそのようなことを考えたこともありませんでしたが、実際に、おたふくかぜや水ぼうそうで命を落としている子どもたちがいるにも関わらず、そのことがあまり知られていないことは確かです。
 そう言えば、我が家の場合も・・・・「水ぼうそう」の予防接種はしたものの・・・・「おたふくかぜ」の注射はしそびれているわけですが、まさか「おたふくかぜ」が死につながるなんてことを考えたこともなく、今日の話を聞いてかなりショッキングでした。水ぼうそうやおたふくかぜの予防接種についてはあくまでも保護者の「任意」。確か注射を受けるために3000円くらいの自己負担があったような気がします。インフルエンザなどの予防接種もそのくらいだったかと思いますが、この「自己負担」というのが子育て世代には結構バカにならない金額だったりするので、「任意」ともなれば、所得によって対応が異なってきそうですね。

 薗部先生はまずは、そのことを指摘されていました。そして「ワクチンで防げる病気(VPD)」については適切な情報提供を行い、きちんと予防接種を奨励していくべきだとの主張でした。さらに、水ぼうそうやおたふくかぜで命や健康が損なわれたところで誰もどこでも話題にしないということの責任の重さを追及していかねばならないとおっしゃっていました。「マスコミの責任も問われる」と厳しい発言もありましたが、私は同感です。
 もし、水ぼうそうやおたふくかぜで命を失ったという事例があるならば、保護者であれば・・・万が一に備えて予防接種を受けようとするでしょう。例えばインフルエンザはとてもいい例で、自費負担であっても毎年予防接種を受ける人は結構多く・・・ワクチン足りないなんてこともあったやに記憶しています。でも、やっぱりそこに「所得」の問題が見え隠れしていることは事実です。


 ところで、予防接種まかりならん!・・・と反対の立場を唱える方もおられますが、ワクチンに対する正しい知識や理解が広がっているかと言えば、そこもいま一つ十分とは言えないわけで、少しこの問題について私自身の理解も深めていく必要があるだろうと考えています。もちろん、予防接種には副作用が全くなくて安心と言い切り、何が何でも奨励するものではありません。今日の話の中でもアレルギー体質の場合など副作用が想定される場合もあり、そこへの対応は当然に必要との指摘がありました。でも、だから「予防接種反対」にはならないわけですね。

 
 今、少しずつ「予防接種」の必要性にも理解を示す自治体もあり、渋谷区や品川区では子どもがかかりやすいという「細菌性髄膜炎」を予防する「ヒブワクチン」に公費助成を始めているのだとか。(お金のある自治体ができること?!)


 早速に、「VPDを知って、子どもを守ろう。」の会のホームページから、多摩市で唯一の賛同者まえはら小児科の前原先生だとわかりました。うちの「かかりつけ小児科医」の先生なので、今度は診察ではなく話を聞きに行ってみようかなと思っています。


 今まであまり光があたってこなかった「VPD」のことを少し調べてみたいと考えています。「子どもの命と健康」で一般質問が作れそうかな?と思ってみたりしていますが、それにしてはまだまだ知識浅はかすぎる状態・・・・。


 実は民主党のマニフェスト・・・・医療政策についてはかなり詳細なる内容になっています。医療政策チーム所属の議員さんたちがかなり力を入れて書き込んだそうです。(医療政策については詳細すぎたので、他分野との兼ね合いもありマニフェストの中に全部掲載しきれなかったらしい…)

投稿者 hisaka : 2009年07月30日

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
/2052