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2009年07月28日

強制しない「読書」を。

 「子どもの本全国研究集会」に足を運びました。主催は日本子どもの本研究会です。テーマは「読書の力と学ぶよろこび」というもの。今日明日の2日間の日程で行われるのですが、今日1日しか参加できないのが本当に残念。でも、北はりま「子どもの本の学校」を主宰されている笹倉剛さんの話を聞けたことが何よりも収穫でした。笹倉さんについては、いろいろと子どもの本のことなどを調べていると名前だけは存じ上げていて、お会いしてみたい人物の一人だったので。

 それにしても、参加者の圧倒的多数が「女性」!なんですね。会場で男性の数を指折り数えられるような感じで、ほとんどが女性の参加者・・・・どうやら現役の保育士さん、幼稚園、小中高の先生や学校図書館司書、公立図書館の司書さんなどなど、または地域で文庫活動など行っている方々多く参加していたようでしたが、「子ども」「読み聞かせ」「絵本」・・・・性別役割分業を感じてしまったというのは決して言い過ぎではないような光景でした。


 今日の感想を一言で言えば「やっぱり読書は大切」ということになりますが、しかし、「読書がすばらしい!」と強制するのでは本末転倒で、読書のすすめが「本嫌い」になってしまわないようにと危惧するのが私。きっと読書というのは「量」も必要だと思うのですが、その「質」も大事になってくるわけで、読書マラソンで100冊目標にしようなんて半ば強制するような取り組みにはあまり賛同できないなあ・・・と思っていたら、同じようなことが今日も話題に上っていました。

 そして、その子ども子どもに合った本を探し当てることができ、自然に子どもが「自分にとって素敵な一冊」に会えるガイドをするための学校図書館司書の役割の重要性と必要性を感じたわけです。多摩市では小中学校全校に学校図書館司書が配置されていますが、ただ単に学校図書館の本の分類整理ではなく、その先もう一歩進んで「子どもと本」との懸け橋になれるような司書さんがいるかどうかで「子どもと本」との関係性が大きく変わっていくことは言うまでもありません。
 そんな意味でも「読書推進」をするのであれば、学校図書館司書の力量アップが欠かせないわけで、教育委員会の認識やら取り組みをここらで一度確認してみたいと思っています。去年の9月には図書館に関する一般質問をしてみたので、そのフォローもしておかなければいけないなあ。


 あっ、図書館の民間委託云々話もちらほら聞こえてきていたけれど、その話は今・・・どうなっているのかしら?中央図書館建設の話は?これらも忘れてはならない今後の大事な図書館政策の話題!

 解散総選挙だと9月定例会直前の選挙活動には本当に迷惑しているわけですが、並行して議会や議員活動もこなしていかなくっちゃ!・・・とのんびりの「夏」はお預けですね。

投稿者 hisaka : 2009年07月28日

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