« 6月定例会 一般質問2日目 | メイン | 6月定例会 一般質問4日目 »

2009年06月03日

6月定例会 一般質問3日目

 都議会議員選挙の告示(7月3日)まであと1か月。


 定例会中ですが、頭のなかみは75%が選挙カレンダーという感じです。一般質問で医療・介護・福祉の問題をテーマにする方も多いですが、これらの問題はすべて国や都を抜きに考えられず、多摩市としては市民生活に最も身近な立場から現場の窮状を訴えていくしか術がなさそう・・・・そう感じる話題が多いです。
 もちろん自治体独自の努力で何とかすべきこともあると思います。でも根本のところでもっと大きく税金の使い道を変えることができたら・・・と思わずにはいられません。


 例えば失業率、求人状況など、不況で「仕事がない!」ということが言われていますが、先日聞いた話によると「医療・介護・福祉」の現場では決して仕事がないわけではなく、むしろ「人手不足」の状況です。そう言えば毎週日曜日の求人広告に目を通すとわかるように「医療・介護・福祉」の求人は絶えないですね。でも、そこに従事する人がなぜ少ないのでしょう・・・言わずもがな。「志」はあったとしても続けることができない現場があり、職業替えを迫られてしまう環境があるからでしょう。賃金の問題もあるでしょうし、職場の環境等もあると思いますが、とかく「続けることが難しい」という事情を抱えている現場です。
 ようやっとそんな現場に目を向けて、介護人材の賃金アップのための予算も確保されたものの、しかし実際のヘルパーさんなどにどのくらい還元されているのかと言えば・・・・20円~30円くらい時給が上がっただけという人も少なくない・・・なんて実態もあるようです。一般質問で披露される議員が現場でつかんできた実態を聞くにつれ、「何かおかしい!」って思います。今回も国では15兆円で過去最大規模と自慢される経済対策の盛り込まれた補正予算が可決してしまいましたが、同じ15兆円あればもっと他にやるべきことがあるのではないか・・・って本当にそう思います。

 厚生労働省の推計では今後10年間で新たに40万~60万人の介護職が必要だとされていますが、その確保もままならない状況です。多摩市の場合には世界最速で進む高齢化率・・・・とも言われていますが、「高齢化=介護を必要とする市民が増える」なわけですから、介護予防策に力を入れることはしたとしても介護人材をいかに育て、確保していくのかが必須の課題といえます。
 

 そのために多摩市が独自で何らかのてこ入れできるだけの体力(財力?!)があるかと言えば、とてもとても「やりきれない!」というのが現実。とすれば、やっぱり根っこを何とかしないと。そう思うと、都議会議員の選挙がますます大事だと思います。


 
 地域に目を転じて都議選を語るとすれば、市議会的には民主党の議席が1つ減ってしまうことになるのですが(って現職の市議会議員が立候補する予定だから)、東京都議会に民主党の議席を増やすことの意義と意味はあると思います。

 今の都知事は待機児解消で東京都が独自で推進してきた「認証保育所」の仕組みについて国が認めてくれたと言っているように、東京都が国の施策に与えるインパクトは大きいことを思うとやはり大都会東京都の取り組みの重要性が見いだせると思います。東京都の施策を見ていても「もっとやるべきことあるでしょ!」って思わずにいられないようなことも多いです。


 そういうわけで、今日の一般質問で「地域コミュニティ」のことが話題になって「回覧版」のあり方を改善すべきではないかとの指摘がありました。回覧版を自治会にまわすのに時間がかかり、情報が遅くに届いたら無意味な場合もあるのではないか?とのことです。行政が市民に届けたい情報をどうやって伝達していくのかって・・・例えばホームページは新しい媒体ですし、基本の基本と言えば「市の広報」などもあるわけですが、インターネットが使えない人との「情報格差」やら新聞をとらない人の場合には広報が届かないなどといろんな問題がある中で「回覧版」をいかに活用するのかも一つの手段かもしれませんね。でも・・・「回覧版」がまわってくるようなご近所づきあいのない地域に住んでいる市民(私も)も存在しています。
 要するにどれか一つに力を入れるというのではなく、いろいろと手段を講じなければいけないということになるのでしょう。情報伝達はやっぱり難しい。(あっ、議員も同じですね。どうやって市民に情報を伝えていけるのかって課題です。後援会の人だけに顔向けした活閉鎖的活動では不十分でしょうし・・・「開かれた議会」を標榜している限りにおいてはどうやってそれを実践できるのかが大きな課題。)

投稿者 hisaka : 2009年06月03日

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
/2013