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2009年05月15日

初めての女性議長に!

 臨時議会で人事が決定しました。議長には改革ゆいの会の折戸小夜子さん、副議長には日月会の増田匠さん。
 投票結果は下記の通りです。

 ◇議長選  折戸小夜子(改革ゆいの会)14票
         藤原忠彦(多摩市議会自民党)9票
         白票 2票(=無効)
 ◇副議長選 増田匠(日月会)14票 
         今井三津江(公明党)11票

 多摩市議会では初めての女性議長の誕生となりました。女性であれ、男性であれ・・・・性別関係ないとは言え、やっぱり数少ない「女性市長」は注目されるのと同じで、この業界では圧倒的にに男性比率が高い中・・・・女性が議長になるというのは稀なことで画期的だと思います。それだけでも風穴・・・というか議会改革に思えてしまったり?!議場の風景は変わります。
 
 さて、今回は立候補制をとれなかったため、事前に「どなたが議長及び副議長への意思があるのか」が表向きは公開されていません。しかし、私たちの会派のみならず候補者を出さない会派にとっては「どなたに意思あるのか」を予め把握し、選びたいとの思いがありました。


 そこで、それぞれ選挙が始まる前の段階で「休憩を求める動議」を出し、本会議を中断させてはしまいましたが、別室にて「意思ある人」には名乗りをあげてもらい、豊富・意欲その他立候補の決意を表明する場を設けたのでした。もちろん、これは義務でもなければ強制参加でもありません。立候補の意思があったとしても必ずしも決意表明する必要もありませんが、最終的には休憩中に開催した任意の集まりにほぼ全議員が参集し、ちょっとした「立会演説会」になったのでした。


 ちなみにこのような動議を提出することについても予め各会派に「根回し」をしておきます♪動議の提出は2名以上の賛成があれば認められますし、その後、動議の内容についても過半数の同意が得られればOKなのです。単なる「休憩」ということだけでは意味不明ですので、なぜ「休憩を求める動議」を提出するのかについて事前の根回しをしておいたので、本会議の場でもすんなりと動議を了解してもらえました。でも、自民党会派、公明党会派の方には挙手をいただけませんでしたが。


 非公式の場とは言え、「立候補制」を試行的に実施できたこともまた画期的な出来事!

 というわけで、今回の結果は、議長選、副議長選とも立会演説会で立候補表明した人にそれぞれ一票が投じられた格好です。私たちの会派は自ら候補者の擁立をすることができるだけの体力はなく、立候補表明をした人の中から選ぶことを決めていました。議長については「女性」という要素がポイント高く、「女性市長」に「女性議長」が見れるなんて滅多にないことと思ったので折戸さんに投票。副議長についてはさまざま議会運営のバランスを考えて増田さんにしました。

 議長は公平で公正な議会運営を期すべきとの立場から「会派に属さない」ことが必要だと指摘されていて、多摩市議会で検討中の議会基本条例の中でも議論されていることです。折戸さんは政党にも所属していませんし、もともと「一人会派」で活動されていたことを考えるとそういう点でも適任かもしれませんね。・・・・・同様に増田さんも「一人会派」。増田さんの場合には自民党会派に所属をしていたところをこれまたさまざまな事情の中で離脱されて現在は「一人」(自民党員はやめていませんが)で活動をなさっています。
 この二人の人選で大丈夫なのか・・・・という方もおられましたが大丈夫かどうかはやってみなければわかりませんし、当選ラインである有効得票数7票の2倍の14票がお二人を支持しているという意味は大きいのだと思います。

 ちなみに白票は無効になり「棄権」ですね。投票したい人がいないという意思を示したものとも言えますが、それならどなたか別の人を推挙するか、もしくは投票したい人がいなければ自分がやるしかありませんね。。。。というのが私の考えなので、私たちの会派も「棄権だけはしないで、必ず立候補の意思表明をした人から選ぼう。」と決め、投票をどうするのかについては様々な意見交換の後に決めました。
 

 それにしても多摩市議会の議長・副議長「2年交替」の慣例。辞職しないと選挙にはならないので、まずは辞職届が必要となり、今日付けで提出されたという前議長と副議長の辞職願が朗々と読み上げげられてからいざ選挙・・・・・と議事が進みました。‘慣例を尊重し’辞職いたしたいという辞職理由が朗読されていました。
 今回の議会人事の件に関していえば「2年交替」という慣例を破ることは「議会内部の調和」「議員どうしの信頼関係」に水を差すことにもなることからも、一旦辞職するのが正当なのかも。「慣例遵守」が当然なのかもしれませんが、「慣例に縛られる」「前例踏襲ありき」というのはやっぱり私にはそぐわない考え方。私は議長や副議長はしかるべき人物が4年間の任期で全うしていくことが望ましいと考えています。

 さて、折戸さん議長という新たな出発。私としては密室的な「議長・副議長室」の扉を差支えないときは常時開放しておいたらどうかと提案してみたいですね。いつでも、議長や副議長が権力権威を振りかざすような存在ではなく、議会運営の要として全てに対して公平に応じる姿勢であって欲しいと望みます。公務多忙で部屋には在室することの方が少ないのかもしれませんが。


 その他の議会人事は下記のとおり。

◇議会運営委員会 
小林憲一委員長 住田啓子副委員長 安斉きみ子 岩永ひさか 小林義治 藤原正範 向井かおり

◇総務常任委員会
白田満委員長 向井かおり副委員長 今井三津江 折戸小夜子 篠塚元  橋本由美子 藤原正範

◇健康福祉常任委員会
三階みちお委員長 石渡あきら副委員長 遠藤めい子 菊池富美男 佐久間むつみ 平野勝久

◇生活環境常任委員会
武内好恵委員長 加藤松夫副委員長 板橋茂 小林義治 藤原忠彦 増田匠

◇子ども教育常任委員会
安斉きみ子委員長 岩永ひさか副委員長 安藤邦彦 小林憲一 住田啓子 萩原重治


 私は引き続き「副委員長」ということで委員長が事故あったときの代理を心構えする立場に。仕事はそれほどというかほとんどないですね・・・副委員長は?! 


 後半2年間、また気持ちを引き締めて行かなくっちゃ!

投稿者 hisaka : 2009年05月15日

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