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2009年04月20日

雑感。

 どうも週末前の金曜日は私にとっての鬼門のような日?!

 左肘を骨折したのも金曜日だったし。金曜日にパソコンを使うとなぜか失敗するらしく、先日も途中でパソコンがフリーズしたら作業中だったデータが失われてしまって、がっかり。気を取り直して・・・・というわけで、あっという間に4月も下旬になり、ギブスが外れるまで早ければあと1か月となりました。


 土曜日に多摩シネマフォーラム主催の上映会「大丈夫であるように COCCO終わらない旅」へ行き、心が洗われました。シネマフォーラムのスタッフは若い人の顔触れも多く、活気があるなあと今日も感じました。シネマフォーラムの生みの親は公民館。地域にかかわる人材を「映画」という切り口で発掘してきたという側面があるような気がしています。公民館講座のあるべき姿というか、人材発掘や人材育成みたいな社会教育(おカタイ!)のミッションここにあり!と体現しているのがシネマフォーラムかもしれませんね。


 さて、私は昨日の夕刻に川崎市の市民グループが主催をした「議会改革」をテーマにした学習会に参加してきました。多摩市議会の事例について発言してほしいということで、私たちが取り組んできた市民アンケート調査や出前委員会などのことを中心に発表してきました。川崎市議会でも議会基本条例を制定する動きがあるようですが、何とその議論が市民に「非公開」で行われているのだとか。それにはまずもってビックリ。多摩市では考えられないことだからです。

 「議会の改革=議員のためではなくて市民のため=公開が当然」

 これが多摩市議会の常識で否定する議員さんは一人もいないと思います。公開しないなんて考えられないですし、そんなこと考えもしないでしょうから。


 「原則非公開」にて進んでいることそのものに川崎市民の方は憤りと不信感を覚えている様子でしたが、当然のことだろうと思いました。私は今、多摩市議会で議論をしていて思うことですが議員は自らが議員として「議会基本条例」を使いこなすという立場と、もうひとつ重要なことは、いずれ議員を引退し一市民になったときに「議会基本条例」を使って議会にどうアプローチできるのかという視点で考えることだと思っています。どうしても前者の視点で考えがちで、「一市民になって何か困りごとができたとき議会基本条例があったら?」という観点が希薄になってしまう傾向があります。
 もう4年以上も前のことになりますが多摩市自治基本条例を議論していた時に私が意識をしていたのも上記のことで、「議員という立場」で発想するのではなく、私が議員ではない一市民の立場になっても市政にアクセス、アプローチしやすい状況をつくるためにはどうしたらいいのか?ということだったのを思い出します。いよいよ多摩市議会基本条例も素案が確定しますが、改めて「議員の立場」を忘れたところで条例全体を見ていきたいなと思っています。


 ところで、会場からの発言で考えさせられたこと。それは「私は在日ですが、在日の人たちも立派に地域社会の一員として暮らしていますが、私たちは議会にどうやって参加できるのですか?」という趣旨の問題提起でした。外国人参政権の問題はまだまだ解決していない大きな課題ですが、「共生という言葉が並んでいても、制度から排除されていることを知ってほしい。その上で考えてほしい。」という発言は結構衝撃的なものでした。「考えていたようで十分には考えていなかったかもしれない。」とハッとさせられるものでした。納税はしていても選挙権がなく、地域でずっと暮らし続けている市民の存在・・・・実は大学生の時、地域政治に関心を持ったきっかけは川崎市の「外国人市民会議」だったことも久々に思い出しました。


 明日午前中は「議会基本条例制定をめざす議会改革特別委員会」です。

投稿者 hisaka : 2009年04月20日

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