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2009年04月15日

学校の情報化推進のこと

 先般の予算委員会で話題にした「学校の情報化」のこと。3年間で設備投資だけでも約3.5億円を見込んでいるというから、これは一大プロジェクト。


 だから、「はじめたら絶対にやめられない」。


 途中で投げ出すことはできないからこそ、何とかこのプロジェクトを軌道にのせていかねばならばいし、きちんと活用できるような方策を考えていかねばなりません。これによって教職員のいわゆる学校事務的、「校務」の作業が軽減されることが言われていて、教職員全員にパソコン1台配布を行っていくとは言え、そもそも教職員全員のパソコンスキルに関しては、100%とは言えない現況があるのは周知のとおり。教育委員会によれば市内中学校の場合には職員の約6割が個人所有のパソコンを職員室に持ち込んでいるのだとか。小学校の場合に約4割。持ち込んでいない人がどうしているのか・・・・・?持ち込んでいない=パソコンは使えない・・・・・にはならないと思うものの、「機械音痴」と理由にしてパソコンを避けている人もいるだろうなあ・・・・・と容易に予測できますね。とにかく個人所有のパソコンが使用されていることは事実で、このあたりからは個人情報の問題との兼ね合いなどで対応が必要とされ、またはUSB紛失事件のような事態を回避するためにも「一人一台パソコン環境」の整備が急務になっていたとようですが、はたして「一人一台パソコン環境」になれば、本当に個人情報保護が徹底するのかと言えば、それもまば100%とは言い難いでしょうし、つまるところ・・・・パソコン活用が必須となる教職員のスキルに委ねられると言っても過言ではありません。

 当面は教職員の機器活用能力の向上を100%に!というのが目標になり、そして「情報リテラシー」をいかに身につけていくのかが勝負・・・なんて今頃言っていたら遅いのかもしれませんね。でも、「学校のIT教育現場も人材不足」(2001年執筆記事)の頃と今とを比べてとさほど状況が大きく変化しているとも思えないです。


 いずれにせよ、まずは学校の校務軽減=業務効率化から入り、そこから次には授業での活用が求められますし、学校の情報化の目的というか主眼は「授業への活用」だと思うので、そこまでの水準を市教委として求め、達成するためには「学校任せにしない」ことだと考えてるのです。


 先進市と言えばこの近隣では日野市がICT活用推進室を中心に取り組んできた事例があるので、やはり足を運んでおかねば・・・と取材の約束を取り付けました。どんな話がうかがえるのかが楽しみ。3月の予算委員会の時も日野市をモデルにしながら学校サポート体制などを早急につくるべきだと主張はしておきましたが、今日改めて、学校情報化を担当している教育企画課長さんにヒアリングをしたところ、予算が可決してこれから内容詳細を詰めてから「いざスタート!」の運びになるようなので、6月定例会の一般質問は「学校の情報化推進」をテーマにしてみようかと思います。

 「どう活用するのか?」「そのための人材育成は?」・・・・・単に機器設備を導入し、メンテナンスだけの予算だけ確保されていても意味がないわけで、学校の授業そのものが情報化推進によって大きく変わる、教室の授業風景を様変わりさせるくらい革命的なことに取り組もうとしているわけなので、相当に覚悟していかねば・・・・というくらい私は予算額の大きさ以上の責任を伴うプロジェクトだと考えていますが、それは大袈裟?!導入に踏み切った多摩市教育委員会と多摩市に求められるものは大きいはずです。
 
 
 学校現場は確実に変わっていくし、変わらざるを得ないと思っているので、その認識を共有し、共通認識のスタートラインに立ったうえで、学校情報化推進が子どもたちにとってもたらす有効性を高めていきたいものですし、そうしなければならないと考えています。

投稿者 hisaka : 2009年04月15日

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