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2009年04月13日

進むしかない議会改革?!

 今日は新年度初めての議会改革特別委員会でした。色々と報告したいこともありますが、さすがの私も右手のみでパソコンと格闘するのは一苦労中です。

 委員会では市民への説明会、パブリックコメントにむけた議会基本条例素案の内容の最終調整段階です。何度もそれぞれの会派に持ち帰っては意見を取りまとめて提出して、それをさらに委員会で検討をするという作業の繰り返しです。「議会改革」という一点ではそれぞれに思いはあっても、改革の内容についてはそれぞれのイメージが異なり、「同床異夢」ながらも、なんとかここまでたどり着いたのは、「もう、後戻りすることもできない。」段階にまで来ているから。

 「気乗りしない」とは思っている方が仮にいたとしても、そのことを大っぴらに口にしてどうこうなるような状況でもないように感じています。

 今日の議論でおもしろいと感じた争点。それは議員の在り方について「一部団体及び地域の代表にとどまらず、市民全体の利益と福祉の向上に努めること」といういわば活動姿勢を条例の中に宣言的に盛り込もうとしているのですが・・・・・・。


 「一部団体および地域の代表に『とどまらず』」

 ポイントは「とどまらず」という言葉の表現。


 実は私たちの会派が提案をした条文なのですが、「とどまらず」という表現は、一部団体の代表、地域の代表」が存在することを容認するもので、このような表現は認めがたいということです。


 でも、現状を鼻から否定しなくてもいいと思いますし、議員は時には一部団体や地域の代弁者になることもあると思うのですね。私としては、「民主党」っていう政党に所属をしていることも見方によっては「一部団体」の代表者としての性格も持ち合わせていると思っていますが、「政党は一部団体ではない。政党は全市民に向けて活動をしているし、特定団体に利益を誘導するものではない。」との趣旨の発言に「あーそういう考え方もできるのか・・・・。」


 「人の数だけの考え方がある」と千差万別、十人十色・・・条文づくりまで議員自らが行った議会基本条例はもしかすると珍しいのではないかと考えていますが、条文の一つ一つの言葉の使い方にしても、議員それぞれでの好みの表現などもありますし、使用した言葉の表現の「真意は何処に?」というところまで議員どうしが突っ込んだ意見交換をしている風景は珍しいでしょうね。時間もかかりますし、「大変じゃない」といったら嘘になるでしょう。

 これはある意味で議員どうしが「合意形成」にむけた納得のしあいや、折り合いをつける鍛練・・・・・?

 私たちが目指そうとしている「議論する議会」(って議論しない議会の方がおかしいが・・・)が名実ともに実現すると楽じゃないだろうなあ・・・・・・って思っていますが、そうなったら議員はもっと勉強しなればならないし、地域活動をやっている時間はなくなりそうですね。毎日議会を開かないといけなかったりして。


 最終的に「とどまらず」のところは「ではなく」という表現に変えて落着。「議員は一部団体や地域の代表ではない!」と言い切った表現をすることとなりました。何となく、政党に所属をしている私には少々違和感ある表現ですが、政党は一部団体の利益代表ではないとの見解があることを踏まえて諒解。


 というわけで、多摩市議会の議会基本条例もようやく素案段階にまでまとまってきました。私たちよりも遅れて取り組み始めたところが次々と条例制定をしているスピーディーさを横目で見ていると、かなり「煮詰めて」いるなあと思います。煮詰めて煮詰めて煮詰まっちゃった・・・煮詰まりすぎて終わっちゃった・・・・・にならないようにだけしたいものですね。

投稿者 hisaka : 2009年04月13日

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