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2009年04月01日

新年度がスタート!

 今日から4月です。桜の花も半分くらい咲いてきたかな・・・と思いますが、待ち構えているのに春がやってこないという感じがします。

 相変わらず・・・一般会計予算に対する各議員の賛否の態度のことについては物議を醸し出しているというか・・・・この業界に通じている方々の間の話題の種になっているようですね。事実経過だけきちんと押さえておけばいいのだと思います。最終日の「予算の採決のときだけ」出席された議員がいたこと、修正案には12名の議員が可決の立場で挙手をしたこと、そしてその際に2名の議員が退席をしたこと。いろいろと取り巻く状況はあったにせよ「それぞれの意思」で決断した結果であると思っています。


 それにしても2名の議員が退席をしなかった場合には修正案は議長裁決により否決されていたとものと言い切れます(市長はがっつりと市長を支える会派に所属しています)。修正案が否決されていたら、市長が再提出した原案に戻って再度議決される運びになりますが・・・・その時に退席していた2名の議員がいたらどうなるのか?2名の議員が否決の立場であれは、すっかりと市長の再提案は「否決」されてしまい、ちょうど4年前の悪夢が繰り返されるのだと思います。予算が否決されたら、「暫定予算」の編成となるのです。職員はそれこそ「暫定予算」の編成にまた忙殺されることになるのです。
 もちろん2名の議員の考え方を私が勝手に慮っても仕方ありませんが、「退席」という意思表示を単に採決の放棄とだけ決めつけることはできないでしょう。


 2名の議員の退席という決断は市長の再提案を「否決」にしないための判断でもあったかもしれません。「否決」することがどんなにか大変であるのか・・・・予算特別委員会で動議が成立したその後、副市長と話をした時も「予算の否決だけは避けたい」とおっしゃっていたのが印象的でした。私も数名の職員の方とお話をした際、「予算の否決だけは勘弁してもらいたい」と言われました。


 議会は「予算を否決」だけすれば、それでおしまい。あとはその理由を説明すればいいだけ。でも、職員は違います。予算が否決されたなら、新年度までの残り1日間で・・・・・暫定予算の編成という膨大な作業を覚悟しなければなりません。文句は言えませんね。議会が決定したことですから、とにかく新年度から市役所が機能停止しないようにしなければなりません。でも、それはそれはとても大変な作業です。「できたら否決だけは避けてもらいたい」というのはと私が職員の立場であっても同じことを思うでしょう。であるからこそ、市長の責任は重大なのです。議会とどのような意思疎通ができているのか・・・・職員は市長の指示により行動しているわけですから・・・・。


 今回の予算に対し、議員がそれぞれの立場で下した判断について、それこそ議員どうし個々の立場で思うことや言いたいこともあるのだと思います。私も感じたこともたくさんあります。でもお互い、それぞれを尊重し合わなければならないのではと感じています。私自身は、今回の一連の事実経過をきちんと説明していきたいと思います。


 議会改革では討議できる議会、議論し合う議員どうし・・・・を目指していますが、正直、市長がカッチリと固めてきた予算案について議会全体でもう一度議論をし、質すべきところは質していこう、修正も必要かもしれない・・・・と考えてやりとりができる場が皆無であったことは事実です。そんな時間もありません。会派の意見討論でもその認識を示していますが、仕組みそのものを変えていかなければ、今後も議論する時間がとれないと思っています。


 民主党TAMAの一般会計予算に対する意見討論はこちら


 これからの多摩市議会がどう動いていくのか。私たち議員の任期も4月で前半2年の折り返し地点。議長や副議長、監査委員、そしてまた常任委員会のメンバー替えなどの人事をめぐってどうしていくのかについても協議が行われる予定です。

 そうそう、多摩ニュータウンタイムズの社主である横倉瞬三氏の筆舌。毎月1日発行で新聞折り込みで配布されているものです。先般の議会改革特別委員会でも自民党会派から推薦されて参考人として議会に対する見解を陳述された方です。「正常の市政ということはできない」・・・身につまされ、考えさせられます。

投稿者 hisaka : 2009年04月01日

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