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2009年03月27日

予算特別委員会では修正案が可決。

 午前中は総務常任委員会で継続審査になっていた寄附条例といきいきTAMA基金新設の条例が可決され、それに伴って文教常任委員会では国際交流基金廃止を審査して可決。また、文教常任委員会では就学援助制度や奨学金制度の見直しを思いとどまってほしいとの趣旨の陳情が提出されていましたが、これは採択が3名、趣旨採択が2名という結果でした。民主党TAMAは採択です。

 午後からは本会議で市長の予算再提案があり、すぐに予算特別委員会が開会。結論としては修正案が提出され可決しました。修正案は民主党TAMA、日本共産党、ゆいの会から提出されたもの。内容としては動議の内容をそのまま修正案として成案したものです。先般の動議は市長に予算の編成替えを求める内容になっていました。もともと予算の編成は市長の権限になっています。なので、動議の内容を市長がどのように受け止めるのかが注目されていました。しかし、その内容は動議を提出した3つの会派でさらなる協議をした結果「不十分」と判断し、修正案の提出に至ったものです。

 修正案の内容については特に「やまばとホール」「心身障害者のタクシー助成/ガソリン代助成」のことが話題となりました。というのは、この2つについてはすでに議会でも了解事項であるにも関わらず、この折にきてまるで判断を違えるような内容の予算修正をすることはおかしいというのです。
 
 やまばとホールについてはすでに9月定例会で廃止を決定しています。ですので、それに基づいて解体工事を行って、駐車場整備をしていくというのが市長の当初案。私たちは廃止は決定したけれど、その後すぐに解体を行い、駐車場を整備するという跡地活用については示されていたものではなく、「いずれ解体はしなければならない。」けれど、それは「今」ではないだろうというのが判断です。
 早急に壊さない方が危険であり、安全性の問題があるという批判もありましたが、そもそも市長の案でもやまばとホールの解体工事は来年度すぐに取り掛かることにはなっていなかったので、安全を確保するための必要経費が一部は計上されていたようです。その時期を少し引き延ばすことになるだけだと考えました。解体工事は一般財源です。ホールの解体と駐車場整備を合わせれば・・・・約1億5千万円に上ります。「急ぐ必要はない」という判断はやはり市民に受け入れられないものとなるのでしょか?

 それから心身障害者のタクシー助成、ガソリン費助成について。これは、今回の制度の見直しに伴って、既に12月議会で対象者の変更その他に対応するための「システム変更」経費が補正予算(約210万円)が計上され可決されていた事実があります。「システム変更」=「制度の見直しへの対応」と理解する立場からは、当然ながら批判が出ることは予想していました。でもこれについても、3つの会派で協議をした結果、それ以上に削減することの影響の方を重視すべきとの立場をとりました。

 上記2つの件については修正案に対する質疑でも「修正案をここまで作り上げたことには敬意を表するが、見るも無残な内容だ。」という意見とともに厳しい批難批判が浴びされられた部分です。


 実は昨日は15時からの休憩の後・・・・約1時間半ほどずっと再開できずにいました。その間、修正案の内容から上記2つのことについてはもう一度再考を願えないかということで副市長、担当部長と3つの会派の代表者が協議調整をしていました。議長が仲介役でした。
 この長々とした休憩の間、いったい何をやっているのかと傍聴者の方々がやきもきされていました。「こんなに待たせるなんて、市民を何と思っているのか。」との声もありましたが、そこは議会内での調整などに時間がかかっていることを理解してもらうしかないなと思った次第です。市民にとっては「見えない場所で協議をしている不信感」がやっぱり拭いきれないのかなあ。


 わりと淡々、粛々と議事運営は進みました。委員長が欠席されていたので、私が委員長代理をつとめ、最終的には「可否同数」となり、委員長代理の私の判断で「可決」となりました。修正案は動議と同じ内容でしたが、生活者ネットワークは賛同をせず、結局は民主党TAMA、日本共産党、ゆいの会がまとまった構図となりました。でも、最終日まで可否の最終決定は持ち越されていることは確かです。何しろ賛成反対・・・拮抗しているからです。

投稿者 hisaka : 2009年03月27日

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