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2009年03月19日

3月定例会 建設環境常任委員会

 今日の委員会は中学校の卒業式などと重なって傍聴していませんが、3時頃に会派の控室で打ち合わせをしていたころに終わったようでした。特に大きな問題もなかったのかな?あとから報告を聞いておかないと。


 さて、昨日のブログについて、国際交流基金の廃止のことを書きましたが「いきいきTAMA基金」の原資になっている3500万円のうち、個人団体からの寄附分が3500万円分あるわけではなくて・・・・・ということ。いわゆる積立していたものには「利息分」があるわけで、その利息分も含めてあるので純粋に個人・団体からの寄附が3500万円ではないと親切に教えていただきました。国際交流基金に積み立てしてある限り、利息分についても「国際交流の推進」に関する事業に充てられるものと理解するものですが、国際交流基金が廃止された場合、利息分は必ずしも「国際交流の推進」に使わなくてもいいみたいで・・・・。


 ところで、総務常任委員会で継続審査中の「寄附条例」について担当部と意見交換しました。意見交換というか、私たちの会派がとりあえず主張をした「修正」部分について確認をしたという感じです。27日に再度審査される予定になっているので、それまでに協議をして「修正案」をまとめる必要があるからです。
 「多摩市の寄附条例は「寄付による投票条例」ではない!」ということ。そうなるとただ単にまちづくりのためにお金集めしたい!ということになり、その考え方には異論がありますが、「寄付者の意向を踏まえ、寄附金の使い道を明らかにしていく」ことを優先するのであれば、実質的には「寄付による投票条例」っぽくしていかざるを得ないですし、運用していけばそれに近い形になっていきます。
 根本的な発想について「違い」を強調されましたが、寄附をする時の指定先について「規則」(本当は条例上に明記しておく方が望ましいと思ったけれど)で細分化することとなりました。

 当面は、寄附が「ゼロ」に近い多摩市に寄附文化を醸成することが第一目的みたいなので、寄附が集まり始めてから運用その他問題点を検討しなおすこともありかなと。行政はとかく「規則」「規程」とか行政内部のルール「内規」で決めたがる傾向がありますが、それは議会に諮らなくても行政に都合よい変更ができるものなので、そこをきちんと注視しておかねばなりません。
 「規則であっても、きちんと対応しますから。」という現担当者が永続的にそのポストにいるわけではありませんから・・・・。

 というわけで、昨日のブログの続きで文教常任委員会の報告。


◆図書館の開館時間の変更

 4月から本館、永山図書館は開館時間が9時30分からになります。市民から「早く開館してほしい」という要望があったからなんだとか。
 でも、図書館が来館者や市政メールモニターに行ったアンケートを穴のあくほど見つめても、「早く開館してほしい」という声よりも「閉館時間を延長してもらいたい」という要望の方がはるかに多い。にもかかわらず「早く開館する」ということをいかにも市民サービスの向上だと胸を張るのは本当に滑稽。あと、本館については休館日を第一木曜日のみにし、さらに閉館時間についてもサマータイム?なのか6月から8月までは19時まで延長するのだとか。
 それが本当に市民の要望に沿った変更なのだろうか?それに、図書館の休館日は結構大事で、そこで図書館員が日常業務に追われていてできないことができる貴重な一日。図書館は本の貸し借りだけが仕事ではないわけで、資料の整理も大事、それに図書館全体の今後の方向を議論することなど図書館員の意識共有など情報交換も大事、学校図書館との連携のこと一つとったって休館日にできることしなければいけないことがたくさんあるはず。当然に休館日も「開けて!」という市民の要望もあるかもしれないけれど、その要望に沿うことが本当に「図書館行政」の質的水準の向上につながるのだろうか?という視点が不可欠なのに。
 
 市民にとって便利であること、役立つことは言わずもがな。でも、それは30分早く開館することなのだろうか?図書館業務の一日にとって朝の時間もこれまた大事。図書整理その他準備にかなり作業があるんです。開館してしまうと正職員、嘱託職員、臨時職員と一丸となって業務を行っていくわけで、それらのチームワークを維持していくためにも朝の時間にできることあるはず。その時間が30分縮小されるということは・・・・?


 図書館が行うべき市民へのサービスは決して「本の貸し借りだけではない!」そこを外さないように展開してもらいたいなあ。
 開館時間変更については30分前倒しは頑張れたけれど、延長についてはできません。だから「指定管理者」「業務委託」します・・・・とあっさりなりませんように。


◆給食センターの民間委託

 これについてもいよいよ本格化するらしい。計画によれば今年から職員との協議をはじめ、それが整った段階で保護者などへの説明会を行う。まずは2年後、2011年度(平成23年度)の9月から1センターを民間委託する段取りとの話でした。現在、給食センターは2センター。1つについては民間委託の時期まで明らかにされているのにもう一つのセンターは?・・・・・そちらについては時期が未定だとか。


 同時に民間委託をするのかと思っていた私はいささか驚き。よくよく聞いてみると「職員」の関係なんだとか。現在約40名ほど仕事をしている「正職員」の方がいらっしゃるらしく、彼らが退職をした場合には正職員は補充しない方針は既に決定済み。要するに、その方々が全員退職を迎えられるのを待ちながら、給食センターの民間業務委託を進めていく模様。
 ってことは、民間委託されなかった方の給食センターを担うのはすべて正職員ということ?!

 給食そのものは「おいしくて安全」であればいいわけですが、まさか2センターでの違いがくっきり浮き彫りにはならないですよね・・・・・。子どもたちに提供される給食の内容には違いがないのかもしれませんが(そうしないと大問題になるでしょうが)、それを調理する側に格差が生じることは目に見えています。一方の給食を調理しているのはすべて職員。もう一方は民間事業者雇用の社員。同じ給食なのにそこにかかっている人件費コスト・・・・・・その違いをどう説明するのでしょうね?


◆続・学校の統廃合の件


 貝取・豊ヶ丘地域の小学校統廃合については議会で名称を再検討することを求めたので、いよいよ「新校名募集」がスタートするようです。
 教育委員会としては次なる学校統廃合で「愛宕地域」にとりかかるみたいです。東愛宕小学校、西愛宕小学校の統合になりますが、この2つの小学校だけが統合をしても「一定規模」にはならないので、第二小学校の学区域の見直しにも触れざるを得ない模様。現況でいえば、そのために設置する審議会のメンバー人選に少し時間がかかっているらしい。これは今後どうなるのかを見守っていかなければ。


◆その他

 予算特別委員会で動議が成立してから・・・・・その後、「しーん」としてしまっているので、市長はあまり焦ってもいなくて、本会議では「可決」されると踏んでいるのかもしれませんね。もし、予算が否決されるかもしれないとなれば、もう少しエンジンかかって議会側と調整してもいいわけですが、何の音沙汰もほとんどないという状況が気味悪くて・・・・・。

 動議が成立をしている=議会の意志(もちろん予算特別委員会だけれど)の受け止め方に政治家としてのスタンスや姿勢を感じますね。一旦、予算を撤回したものの・・・その後何のアクセスもないということは一体どういうことなのでしょう?

投稿者 hisaka : 2009年03月19日

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