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2009年03月17日

3月定例会 厚生産業常任委員会

 今日の委員会は淡々粛々と行われたようです。別件で控室で調べ物などしていたので傍聴はしていませんが、新規に提案されてきた犯罪被害者支援のための条例も可決すべきとの結論が出ました。結局、私たち会派も含めて委員会では全会一致。障害者、子ども、女性の人権という問題についてはそれぞれに個別の人権条例を制定することに後ろ向きだった市長ですが、犯罪被害者支援のための条例制定についてはいつの頃からか前向きに取り組む姿勢に。思い出してみれば安全安心まちづくり条例にしても、当初は制定することにそれほど積極的ではなかったはずなのに、いつのまにか方針変更されていて、そこもまたずっと議会答弁その他見てきた立場としてはちょっと釈然とはしないかも。
 
 時代環境の要請というものがあると判断するのかもしれませんが、時代環境の要請をどう受け止めているのかがいつも十分には語られないのですね。人権を守る立場から制定すべき条例というのは犯罪被害者支援のことに限らず、障害者をはじめ子ども、女性と条例の必要性はもっともっと以前から指摘されていたわけですから。

 ところで、今日は来年度予算内容に連動して提案されていた条例改正がありました。「予算は予算」「条例は条例」ということもあり、委員会で条例の可否の判断を行うことに何ら問題はありません。ところが、「市長が予算案を撤回して、再編成している最中なので、その間に委員会で結論を出すのは望ましくない。」との意見が出たようですね。そこで条例は「継続審査」になったのだとか。市長が予算案を再提案し、その結論が出てから審査をする段取りになったのだそうです。
 でも、今日の委員会で条例の判断があったほうが市長もそれを踏まえて再編成しやすかったのではないかと思います。ちなみに条例は心身障害者福祉手当の支給に関する見直し、特定疾病者福祉手当の支給に関する見直しの提案でした。両方とも「見直すべきではない。削減すべきではない。」というわけで、予算の組み替え動議の内容を踏まえるのであれば「条例は否決」ですね。


 厚生産業常任委員会に付託されていた条例案の中では介護保険料の見直しがありました。保険料は所得に応じて段階が設定されているのですが、従来は6段階であったものを10段階設定にし、所得の多い方には相応に保険料負担をお願いしていこうとの考え方です。「本人住民税課税で合計所得200万円以上」の方々はすべて一律ではなく、さらに「同合計所得600万円以上」「同合計所得1000万円以上」という段階が設定されます。所得状況に応じたきめ細かな対応とのことですが、もっと細分化してもいいのではないか・・・・という意見もあったりします。


 
 
 
 さて、昨日の総務常任委員会で結論先送りされた「寄附条例」なのですが、傍聴をしていた私にとって「寄附条例に対する理解が本当にあるのかなあ・・・。」なんて心配になってしまう見解を述べられていた議員さんもいらっしゃったので、資料を作成して説明に行ってしまいました。「寄付を集めるのは間口が広い方がいい!」と発言をされていたので。
 ただ単なる財源にするためのお金集めに寄附条例を制定するのでしょうか?そうではないはずです。
「寄付による投票条例」の発想で条例を制定するならば意味があるのだと考えています。なので、何でもかんでもお金が集まればいい!という考え方ではないのです。


 ★参考:寄付による投票条例→「寄附を通じた市民参加型の地方自治に向けて
 

 ★いよいよ明日!!! 80のNPOが集まって・・・・定額給付金基金が発足します

投稿者 hisaka : 2009年03月17日

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