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2009年03月06日

3月定例会 補正予算は全会一致可決・定額給付金も可決

 今日は補正予算の審議の続き。3月の補正予算の審議は、決算を見据えた整理などが多く・・・言ってみればほとんどは審議しなくてもスルーできてしまう感じもあり。でも、補正予算の審議の場合には時間制限がないので、好きなだけ時間を使えて、意味がある感じ。来週から始まる予算特別委員会は持ち時間があるので、時間の制約の中で答弁と質疑がかみ合わなければ・・・・ものすごく時間がもったいない・・・・という風にもなってしまって、行政側の「はぐらかし答弁」にごまかされて終始してしまうことも多いので、補正予算の審議で触れられる部分があれば、拡大解釈で質疑の範囲を逸脱しているとの野次に負けずに質疑し続けるのがコツらしい。

 今日も私も含めて、議事運営を円滑に進めたい議長がかなり「イライラ」っとした視線を感じつつ、自分の意見を盛り込んではならない「質疑」の時間に、かなりの意見表明がありました。私が言っておきたかったのは「文化財保護」のこと。文化財の保護は行政の仕事の中でも重要なもの。専門的な分野ということもあって、議会の中でもあまり光の当たらない部分だけれど、歴史を残すという意味でも行政の果たすべき役割は大きいと考えていて、特に・・・多摩市の場合には博物館機能のある「パルテノン多摩」の存在を意識するならば、いかに連携していけるのかがカギを握るなって思っています。多摩市も文化財の調査として専門員を設置してきたのですが、実は今年度は採用を予定していた人が別の自治体で採用されてしまったので欠員になってしまったのだとか。でも、その代りに考古学を専攻してきた新任の職員の方が配置されたとの話。今は正職員2名体制で対応しているとのこと。これまでは正職員1名と非常勤職員1名(専門員)だったので、正職員2名で情報共有しあいながら仕事を進めていけることは有効だと判断できます。なので、この体制を維持してもらいたいですし、できればそこに非常勤の専門員さんも加わって、あとは臨時職員の方、市民のボランティアの方々も含めて歴史・文化を残すことをしてもらいたいと思っています。


 それから、当初予算で「購入します」と明言していたにもかかわらず、その後の財政的やりくりで「購入しなくなったらしい」ことが判明した「きこえの教室」の指導に必要なオージオメーターについては、昨年末に購入したのだとか。決算特別委員会の中で教育委員会に対して議会答弁に対する責任はどうなっているのかと厳しく追及したけれど、事の発端が明らかになったのは共産党の議員さんがきちんと状況を把握してきて、教育委員会の対応の不十分さを指摘したからこそ。その成果もあり、子どもたちの指導に必要な環境整備が一歩前進してよかったなと思います。

 ということで、今日は「定額給付金」「子育て応援特別手当」が最後に追加議案で審議されて賛成多数で可決。反対したのは民主党TAMAと佐久間さん、住田さん。共産党や生活者ネットワークの議員さん方も経済対策としては「無策」に等しいことを指摘しながらも、心待ちにしている市民の存在があることを理由にして賛成に。


 それにしても定額給付金、子育て応援特別手当合わせて約22億円が市民に給付(ばらまかれる?)されることになるのですが、それにかかわる事務費が約1億円。この事務費には職員の残業代は含まれているけれど、いわゆる午前9時から午後5時までの職員労働の対価については含まれていない。やっぱり、どう考えても・・・・結局は国の尻拭いを自治体がさせられている感じ。これはどのくらい地域経済の活性化、景気浮揚策になるのだろう。

 多摩市の給付までのフローとしては、ベルブ永山に3月25日ごろに事務所が開設されて、市民への通知は今月末。その後申請(申込)があり、審査があって、第1回目の振り込みについては4月末になっています。その事務たるや・・・想像を絶しそう。何せ市民の方は振込口座を指定するわけで、そこを確認したり、間違いにないように対応するなんて胃が痛くなりそう・・・・・・(もちろん、口座をお持ちではない方にも対応はあります。)。いずれにせよ、今回市役所内に設置された「給付金対策」の新しいチームに「室長」が配置されたけれど、お気の毒と思ってしまうのは私だけ?

 定額給付金・・・みなさんはどうされますか?多摩市でも「いきいきTAMA基金」が設置されるのでそこに寄附して多摩市のまちづくりのために使ってもらう選択もあるのかもしれませんね。せっかく寄附条例の制定目前なので(と言っても私は現段階では寄附条例には反対ですが。)。
 私は・・・・マスコミでも報道されていたけれど、「フレンチトースト基金」かな?って思っています。シングルマザーも大変ですが、シングルのパパたちでも苦労している人はとても多いのです。「ファザーリング・ジャパン」を応援しています。

 週明けから予算特別委員会。どんな議論が展開されるでしょう?そんなにすんなりと来年度予算が可決されるとは思えないです。 

投稿者 hisaka : 2009年03月06日

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