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2009年03月05日

3月定例会 補正予算審議

 「事なきを得ました。」・・・・・・と今日の会議が終了した後の議会事務局長。


 実は、今日の補正予算・・・・他の議員さんが質疑をしている間に予算書を眺めていたら素朴なる疑問が生じてしまったことがきっかけで、思わず私が「家庭系ごみの収集手数料」のことを尋ねてしまったことが発端となり、私たちの会派で修正案や補正予算の組み替え動議を出そうかと準備をしていたのですが、結局は質疑の中でとりあえずは納得できる答弁を獲得できたので一件落着。

 修正案やら組み替え動議やらを出すことを想定していない議会事務局としては、途中からイレギュラーな動きがあるとそれだけそこに振り回されることになり、局長としても気が気じゃなかったんだろうなあという感じ。


 「事なきを得た!」

 と言われた私たちの会派はもちろん・・・・「いったい、何が事なきを得たんだ!」と返答しておきましたが。


 私の素朴な疑問というのは、市民の方に購入して頂いている家庭系ごみの有料指定袋が当初予算の見込みよりも多くなり、その分「収入増」になっているのに、「収入増」になっている部分はどこに使われているのか?が補正予算書からや読み取れなかったというもの。手数料として市民から頂いた収入は「環境行政」に使用する「特定財源的」な取扱いをするというのが市の方針。私たちの会派も「お金に色はついていないけれど、環境行政に、それもまた特にごみの減量などにきちんと使っていくべき。」との主張のもと、「ごみの有料化」に賛成してきた経過があります。なので、当然ながら「収入増の部分がどう使われるのかを市民に説明してほしい」と求めるのは当然のこと。


 結局のところ、最終的には「決算」の段階にならないと整理しきらない・・・・・ということが明らかになるとともに、とりあえず、そのことが理解できたので、「だったら決算の時(今年の9月)にはきちんと明らかにしてほしい。市民にわかりやすく説明してほしい。」ということで妥協点。行政側も市民に対するしかるべき説明責任は果たし、そのために必要な仕組みがあれば検討もするということを表明しました。


 もともと「家庭系ごみ有料袋」による収入は「塵芥収集事業」にしか充当できないもの。しかし、お金には色はついていないですし、要するに全体で見れば「新たな財源」になってしまうわけで、結局「新たな財源」を何に使っていくのかが問題。
 でも、もともと「減量を進めることが有料化の目的」だとさんざん説明してきたことと照らし合わせば、やはり市民から徴収している袋代をごみ行政とは無関係なところに使われたくないというのが市民感情。


 思い出せば悪名高かった「ごみ有料化担当」という担当部署の名が「ごみ減量化担当」にも変わったことからもわかるように、私たちが進めなければいけないのは「ごみを減らす」こと。だから、自宅のごみが減量できるようにと例えば家庭で簡単に取り組める生ゴミ処理機の普及をはじめ、リサイクルの促進など啓発には力を入れなければならないし、今年はかなり手厚い予算になっていたことは事実。


 ところが、補正予算書上では約3000万円ほどプラスになっていた収入部分が支出で一体どこに消えてしまったのが全くわからなかったというのが私の素朴なる疑問。

 まあ、素朴なる疑問というか、見方を変えたら「予算全体の仕組みを理解していない。」「予算書の読み方がわかっていない。」となるのかもしれませんが、「市民にわかりやすい予算書づくり」とか「市民に説明責任を果たす」という観点からすると、行政は補正予算のわかりにくさをわかりやすく市民に説明する必要がありますし、そこに立脚して、最終着地点(決算)に向けては、市民に誠実なる対応をすることを明らかにすることは必要でしょう。

 なので、私の素朴なる疑問から出発し、そこをさらにフォローした篠塚さんがいて、最終的には遠藤さんが全体をとりまとめて疑義の解消までたどり着けたということで・・・・・・まさに今日は私たちの会派はチームプレーでした?!

 要するに「家庭系ごみの手数料収入」をいかに使っていくのか・・・・結局なし崩し的に「単なる財源」として都合よく使われたくないというのが私の意見。ごみの減量につなげていくために使っていくこと、そのためにはまだまだ啓発も足りていないと思いますし(例えば、家庭で気軽にできる生ゴミ処理機だってもっともっと普及できる余地もあるはずですし)、やらねばならないことはたくさんあるのだと考えています。


 ごみの減量は「市民協働」を言い分に・・・・・・・・・・行政改革で「環境部」がなくなって、なぜかその他環境行政とは切り離して「くらしと文化部」に部門そのものが編制替えされたのも記憶に新しいところ。そういう意味で市民とともにごみ減量を進めるための事業、その有効性をしっかりと検証するならば、そこにしかるべき予算を確保しなくちゃ!

 「ごみの減量で家計もダイエットしなくっちゃ♪」と・・・我が家もかなり「袋代節約」を心がけた生活をしています。やはり行政だけが旗振り役をしてもどうしようもないので、市民がしっかりとついていける施策に工夫を打ち出してほしいですね。「頑張れ!」


 というわけで、本日「事なきを得た」審議は終了しましたが、まだ明日は防災関係、教育委員会関係の補正予算の審議が残っていて、私はもちろん教育委員会関係の予算には色々注文付けたいところもあるので質疑する予定です。

投稿者 hisaka : 2009年03月05日

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