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2009年02月13日

耳の痛いお話?!

 今日は東京都市議会議長会主催の議員研修会でした。26市の議会全体から議員が結集するので、それはそれは一種独特異様な雰囲気です。って私もその中の一員ですが・・・・。例年は府中の森芸術劇場なのですが、今日は会場が昭島市民会館でした。昭島市まではバス。各市からずらりとバスが並んでいる光景というのもなかなかのもの。昭島市民会館そばの空き地・・・おそらく非日常な風景だったと思います。観光ツアーではないわけで。。。

 ということで、従来はこの研修会に合わせて永年勤続の議員表彰は事務局員表彰もあったのですが、廃止されました。ですので「研修会」に集中できるようになりました。今までは表彰式がとても長くて・・・・・私にとっては正直苦痛で退屈な時間だったので、開会宣言があり、数名の方のご挨拶が終わって講演会に入ってくれるのには助かります。


 昨年は松下圭一さんが講師でした。大家すぎてしまって私には話が小難しかったのですが、今日は元鳥取県知事の片山善博さんが講師。とても楽しみにしていた講演会でしたが、期待通りでした!


 テーマは「分権・自治で問われている国と地方の議会政治」というもの。副題として「地方議会は十分に機能しているか」と付されていました。
 要するに・・・・・「地方議会は全く機能していない!」というのが彼のお答えでした。そこをわかりやすく紐解いてくださって、わかりやすい事例解説とともに笑いも巻き起こる講演会はあっという間の時間でした。

 片山さんは「悪意や底意があるものではないですが、とても耳の痛い話をすると思います。」とご丁寧な前置きから講演をはじめられましたが、地方分権で首長をますます強くしたことを指摘し、地方議会が機能不全状態を解消しなければならないとい事を繰り返し述べていらっしゃいました。

 
 「借金まみれのおじさんから『お金を借りても大丈夫。後でローンを全部肩代わりしてあげるから。』なんて言われて信じる人がいますか?」

 
 にも関わらず、地方自治体は国を信じて地方債を発行し続けてしまった・・・・・。それを歯止め掛けるのがまさに地方議会にも関わらず、首長と一心同体で行動してきたことに猛省を!ということなどなど片山さんの小中学生でも理解できるわかりやすいたとえ話はテンポ軽快で、私はとても面白かったのですが、中には反感めいたボヤキも会場内から聞こえていたようでした。


 また、市長に距離の近い「与党的」な立場と言われる人たちはいつも市長をかばい、市長を支えるのが自分たちの役目だと少々勘違いしていませんか?ってズバリ指摘していたのも痛快。市長と議会は「車の両輪」なのに、べったりと車輪がくっついていたら「一輪車」になりますよ!一輪車はバランスをとるのが難しいというご指摘も本当にわかりやすい地方政治の現状を言い表すたとえ話。


 さらに滑らか口調で一言「首長には当たり外れがありますよ!」ですって。一人しか選べないんだから仕方がないと。
 その時、会場はワッと湧きました。失笑の渦に。・・・・おそらく、どの議員さんも「わが街の首長」の顔を思い浮かべたのではないでしょうか?

 さて、今日は市長の施政方針が配布されました。3月定例会の初日に読み上げられるものの原稿です。市長は「議会との切磋琢磨」という言葉がお気に入りだと思っていたのですが、今年の施政方針の文章の中からは「切磋琢磨」の文字が消失されておりました・・・・・・・・。

 私は来週火曜日の一般質問の提出に向けて、ここ数日は頭の中の整理で眠れない日々になりそうです。

投稿者 hisaka : 2009年02月13日

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