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2009年02月02日

議会改革は進むか?~参考人からのご意見

 今日は議会改革特別委員会に6名の方をお招きし、私たちが進めようとしている議会改革のことについてご意見を伺いました。6名はそれぞれ各会派からの推薦で人選を行いました。予め、議会改革の骨子については資料として送付していましたし、参考人の皆さんも先般の第2弾出前委員会にもご参加くださり、事前の準備万端でお越しくださいました。

 来てくださった皆様がとりあえず「このような議会改革の取組みと熱意」は評価してくださっているみたいでしたが、やはり問題は内容ですね。議会の改革に対する議会と市民の温度差をズバリ指摘されてしまい思わず苦笑してしまった私。そしてまた「議会改革より議員改革を!」ということで、「政治家は条例や規則のないところで汗を流す。政治力が問われるのだ。」というご意見もあり。6人6様で多種多彩な立場からのご意見はどれをとっても参考になり、学べるものばかりでした。しかし、それをすべて私たちが進めようとしている改革にはつなげることは到底難しいわけで、最終的には改めて参考人からのご意見を踏まえ、目標であるところの議会改革基本条例の制定に向けた意見集約をしていくことになるのでしょう。


日頃・・・・行政の市民参加その他に対し、「結局は主導権は行政にあり、都合のいい意見だけをピックアップしているのではないか?」と意見することが多いわけですが、実際に今日のような参考人からのご意見をいかに活かしていくのかを考えたとき、やはりその取捨選択をしていくのは私であり私たち市議会。今日一日がどう次につながっていくのかが何よりも大事だと感じます。それは出前委員会で感じたことと同じ。

 「形骸化している」「形式論だけ」と指摘されないような議論の展開をしていきたいものです。そういう意味で、議会のいいところはやはり合議体であり、それこそ多種多彩で個性的な人間が集まって議論をするというところ。一人の市長が独りよがりになって陣頭指揮をとることが許されるような体制にはなっていませんので、今日の参考人の意見をどう生かしたいのか、またどう生かすことができるのかを議員同士が対等に議論しあえる場があるところが素晴らしいのだと感じています。


 「妥協の産物、骨抜きはNO!」また「小手先の帳尻合わせにはせずに」といったご意見にどこまで向き合うことができるのでしょう!

 それにしてもやはり、議員をどう選出していくのかという問題は選挙制度問題と絡んで考えていきたい課題です。いわゆる地域代表と政策代表(政党所属)とをミックスさせて選出していけるような方法が必要ではないかというご意見もありましたし、「議員たるもの、地域に基盤を作るべし。ニュータウンの議員は特に全市を基盤にしているので、そのことが議会と市民との距離を遠くしている要因のひとつ」と指摘するご意見もありました。
 でも、例え地域地盤を土台にして選出されてきた議員であっても「議員はひとたび選ばれたら市民全体の代表である」ということになるわけで、そのことは自治基本条例の議員の責務(第11条)でも、「市議会議員は、市民の代表者としての品位と名誉を保持し、常に市民全体の利益を行動の指針とします。」という表現にもつながっているのだと感じています。
 それでも、「ニュータウンの住民には既存地域のことがわからない。」「既存地域の住民にはニュータウンのことがわからない。」・・・そういう声もあるので、「地域代表」「政策代表」に分けて議員が選出されるような仕組みがあったらそれはそれで面白いのかもしれませんね。・・・・でも、これは余談です。
 ただ、「政党会派」なるものの存在に違和感を感ずる市民は多いことは事実。それは政党そのものの在り方がいかにも「中央→地方」と上意下達にあるとの理解が一般的で、実際にそれが実情と言える面もあるからだと思います。だからローカルパーティって必要になるのかもしれません。

 参考人からの意見聴取が終わってから、議会基本条例の素案の素案の素案・・・・を起草しているメンバーで集まって準備作業を。こちらもなかなかハード。議論を進めるためのたたき台を作成しようということなのですが、たたき台を作成するだけでもかなりの時間と労力が必要なので、これをさらに全体に広げ13人で議論をしようというわけなので・・・・・どうなるやら。次回の委員会は2月6日の13時から。「たたき台」を示して、議論の素材提供ができなければ・・・と追い込み作業中です。

投稿者 hisaka : 2009年02月02日

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