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2009年01月27日

市民が望む改革とは?~第2弾出前委員会「議会改革の中間報告」

 議会改革特別委員会が取りまとめた「議会改革骨子」の公表を兼ねての中間報告会の位置づけ?・・・第2弾となる出前委員会計3回が終了しました。

 今回も前回同様に市内駅前での議員有志による宣伝活動その他PRをしたにはしたつもりだったものの、参加者数全体は前回に比べても3分の1という状況。この数をどう見るのかはまた分析も必要かもしれませんが、いずれにせよ、市民がもっと参加したくなるような会にしていかねばならないでしょう。おそらく・・・・市民が参加したくなるような場となれば「噂」「口コミ」による宣伝が広がり、もっと多くの市民が関心をよせ、集まってきてくれるような気がします(甘いかな?)。
 一般的にも市民の政治的な関心、それも地方議会への関心はそれほど高いとは言えない現実を前に、「市民の参加を進めるとはいえ、参加してくれる市民をどうやって増やしていくのか?」は大きな大きな課題で、私たちの壁として立ちはだかっているなというのが正直な感想。


 だけどこの状況を悲観的にとらえるのではなく、参加の輪を広げていくための努力のし甲斐がありそうで、そこは前向きにやっていくべきことでしょうね。


 というわけで、今回の出前委員会も何とか無事に終了。最も痛烈な市民からの質問と言えば「この改革を進めたら、そしてまあ議会基本条例を制定した暁には・・・・市民はどう幸せになれるのでしょう?」というもの。この問いに参加していた議員はそれぞれに思うところがあったはず。私もこの改革で市民がどう幸せになれるのかについて極めて抽象的にしか答えを出せなかったのが事実。 


 さらに浮き彫りになったのは、やはり市民にとって「改革」で一番注目し期待している点が「議員定数」や「議員報酬」ということ。必ずしも議員定数を「削減すべき」、議員報酬を「削減すべき」という意見が大勢を占めたとも言えないと受け止めていますが・・・・。しかし今後の方向性として避けて通れない問題であることは確か。やはりそこには「財源確保」のことがあります。それは議会に関する費用のみならず、市の歳入全体に関わっての問題だと思っていますし、市民の方も今後来るべき社会をものすごくシビアに捉えていることがわかりました。その中で「地方議会」が本来発揮すべき機能とその責任を論じていかなければいけないことを痛感させられました。
 これについて現段階での議会側の回答としては「必要十分な人数」「必要十分な報酬額」という答えに終始してしまったのですが、これでは市民は納得するのもではありません。

 「痛みを伴うのが『改革』」

 議会改革というのはそれくらいに重みあるものと受け止めていかねばならないのでしょう。考えさせられます。


 そしてまた、市民にはどうしても解せないのが「会派」の存在のようですね。議会で議論をしている時も「会派」に対しては賛否両論ありますが、「政党会派」に対しては批判的な意見の方が多いような気もしました。私は自分自身も政党に所属している人間としてはどう議論を整理していくべきなのか。私に突きつけられた課題への答えは簡単に出せるものでもなさそうです。
 私は議会活動において「会派」を組むことのマイナス面だけが強調されることには違和感もないわけではありません。市民は「個人」を選んでいるわけで、会派や政党を選んでいるものではない・・・という声をいただくこともあります。「国政には政党があってもいいけれど、地方政治に政党はいらない」とのご意見も多々いただきます。望ましい議員活動、議会活動とは・・・・・?政党の党利党略だけで活動することはできないのが私たち地方議会に身を置くものの現実であるとは思っています。少なくとも私の場合は民主党に所属をしていますが、国政選挙などでは「民主党」を意識するものの、それ以外の場面では意外と自由に活動できていると感じています。


 


 
 それにしても、「議会改革の骨子」については改革の方向性、その全体像を示したものとして中間段階の到達点にはなっているのですが、「内容の具体性に欠けている」とのお声もいただき、議会改革が「幻のともしび」に感じられたという辛辣なご意見も届いています。「期待できない」という印象になってしまったのでしょうか?

 「議会を改革します!」と宣言しているわりには骨子の内容も「改革を検討する」との表記に留まっている部分もあり、そこは次の段階で名誉挽回できるような報告ができるように議論を進めていきたいものです。でも、議員26人の立ち位置も考え方、価値観がさまざまであり、そこの合意形成には時間もかかりますし、議論の折り合いをつけていくこともそう簡単ではありません。
 実のところ、これからがいよいよ正念場の部分。今回の中間報告、骨子作成の段階までは努めてにこやか、和やかに進んできたものの、そうは問屋が卸さない・・・状況になると感じています。かなり突っ込んでの議論、そしてまた根気強さが求められそうです。利害その他対立してきそうな様相もフツフツと・・・・・?


 「言うは易し」・・・・実際は?ということがますます問われるということでしょう。本音と建前・・・・あまりにもかけ離れてしまうとそこに信頼関係が築けずに、脆くも「改革」の牙城が崩落するやもしれません。そんなこと無きよう進めていかねば。


 「討議する議会を目指す」なんてことを掲げている私たち。この出発点で「討議を忘れてしまってはお話しにならない」でしょう。きちんと合意形成のプロセスを踏んでいきたいです。議会で大事なことは「討議をつくす」ということだと思っています。討議型デモクラシーとか最近は「熟議」なんて言葉もあるのですが、私も賛同している「変えなきゃ!議会」の共通改革目標の第一番目に掲げられているのは「議員同士が責任を持って自由に討議する議会」ということ。そしてもちろんその次にあるのが市民がもっと参加できる場を増やしていくこと、チャンネルづくりをすること、さらには透明性を高めていくことは今更言うまでもないこと。


 
 出前委員会3日間について委員会の場で再度総括をしていくことが大事でしょうね。ここで出された市民意見などを踏まえて何を感じたのか、考えたのか・・・・・・意見交換をして次なるステップへと進めていきたいと個人的には思っています。 
 


 それにしても今日は不運。私は歯磨きには結構こだわっていて、「歯を大事に」と心掛けていたはずなのに・・・・・・何と奥歯の歯間から虫にやられてしまい・・・・・・今日は急きょ歯医者に駆け込む事態に。そして奥から三本も!!!歯の処置をする羽目に。当該箇所は麻酔が効きにくい場所らしく・・・・数回以上も麻酔注射をしました。そのために出前委員会が終わって帰宅するころまで痺れが抜けきれない状態に。「あーショック。」。デンタルフロスとか、歯間ブラシとか・・・私の必需品として毎日に欠かせないアイテム・・・・歯磨き大好きなのに。。。
 口の中に不具合を抱えているとおいしいものも美味しく感じられなくって本当に残念。今日はお気に入りの和菓子の味も美味しさが半減していたような気がします。


 「市民を置き去りにした議会改革にはしたくない」・・・出前委員会終了直後の私のため息かな。

投稿者 hisaka : 2009年01月27日

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