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2008年12月19日

12月定例会 議会運営委員会

 定例会最終日の日程を確定しました。そして次回定例会の日程も確定をさせました。3月定例会は2月26日から始まります。

 最終日には人件費関係の条例と補正予算が提案される予定になっています。人件費の補正予算ですが、残業代が想定していたよりも増加してしまったことへの対応だとか。ここはおそらく審議の中で理由その他指摘されるのではないかと思っています。組織改正によってより効率的、機動的な運営体制ができているはずなのに、残業代が増えると言うことに対してすでに疑問の声が上がっています。・・・・残業代を減らすために組織改正をしたわけではないと私は思っていますが、いずれにせよ、残業代がなぜ増えているのかについては検証することが必要ですね。残業代ではなくて職員の増員を図ったほうがいいのかもしれませんし。職員一人一人が心身の健康を維持して、職務をこなすことが必要。行政のスリム化、人件費の削減だと人員を削減したために、疲労感たっぷりな毎日で仕事をしている職員が増えてしまったとしたら却って非効率。改革にはなっていないと思います。


 ところで次の議会の日程を決めるところで、自民党と公明党から新たな提案が。何と・・・・議会改革の一貫として「代表質問」を取り入れたいために、試行してみるというのです。つまり、多摩市議会では毎定例会、議長以外の全議員が一般質問をするのですが、自民党と公明党は1人だけが「代表質問」を行い、それ以外の人は質問をしないというのです。
 確かに市長の施政方針に対し、代表質問というかたちで会派それぞれが質問をする形式があってもいいというのが私たちの会派の考え。けれど、それは代表質問という別途の枠を設けたらいいと考えていますし、代表質問を行うのであれば、質問時間についてもきちんと確保するべきだと主張しています。しかし、代表質問制の導入に反対する声も強く、そう簡単に取組んではいけなさそう。その情勢を踏まえて・・・・・・自民党と公明党ではとりあえず試行的に取り組むことで合意できたんだそうです。


 代表質問は過去には行っていたこともあるようですが、一般質問との違いがよくわからなくなり取りやめてきたとの経緯があるそうです。さらに、代表質問というのは交渉会派に認められているものなので、いわゆる一人会派、二人会派の取扱いをどうするのかなどは整理することが必要でしょう。まあ、これについては代表質問ができるのは交渉会派(3人以上)で、それ以外には一般質問を認めていけばそれほど論争にはならないでしょう。あとは代表質問の発言時間についてはそれぞれ会派の人数により決めていくことはできると思っています。


 実はなぜ代表質問なのか・・・という点で言えば、そこには議会運営をもっと違ったものにしたいとの意図があります。特に3月定例会は予算審議を行うのですが、現在のように5日間だけの審議で十分なのかと言えば決してそういうものではありません。もう少し日数を確保して、予算の審議に力を入れたいと思えば、現行の議会日程をどこかで削減することを同時に提案しなければなりません。本当は他を削減しなくて日程を増やせばいいとの考えにも立てますが、現実的には難しいので。そうなると一般質問に確保している5日間の日程を減らすことができるのと、それから常任委員会の開催を1日に複数開催も視野に入れるなどができると考えています。常任委員会は1日に1委員会の開催と言うのが多摩市のルールです。すべての常任委員会を傍聴したいとの希望の声もあるので、同時に2委員会を開催していた時期もありますが、それを見直して今のようになっていますが、予算の審議を充実するほうが優先順位が高いともなれば委員会開催の手法も再考できるでしょう。

 いずれにせよ、「予算審議にもう少し時間が欲しい。」・・・・そのために日程と時間の確保を考えていきたいと考えています。一般質問は議員固有の発言の権利で、それを抑制したり制限することは「後退」と主張する声もあるのですが、一般質問は市長と議員個人との議論の場。予算審議などで議員同士の議論をもっと深めることのほうが大事だと私は思っているので、予算審議充実のための方策を前向きに考えたいものです。


 だからといって、自民党や公明党と一緒に試行的取組みに飛び込んでしまうことはできず、やはり代表質問の手法も含めて正式に発言場所が確保できてから、その仕組みに則っていきたいと思います。それまでにはまだまだ議論が必要でしょう。「一般質問をしたくないから、代表質問を復活させようとしている。」なんて声も聞こえてくるので。

 一般質問ってとても大事だと思います。でも、それはあくまでも市長と議員のやりとりに終始しているだけで、そこには議会に本来求めたい「議員どうしの議論」は存在しません。まあ、議員個人を立派に見せるため、議員の晴れ舞台との表現もあるように「一般質問こそ議員としての醍醐味」になるのかもしれませんが・・・・。私は決してそうは思えないので。


 さて、気になる下記の催し。時間があればぜひ覗いてみてください!

多摩市第五次総合計画基本構想市民ワークショップ
 テーマ:「こんなまちにしたい!多摩市の未来」
 開催日時  平成20年12月20日(土) 午前9時30分から午後4時
 開催場所  永山公民館(ベルブホール)


平成21年度の多摩NPOセンター管理運営の説明会について
 開催日時  平成20年12月21日(日)午後1時~3時
 開催場所  多摩NPOセンター大会議室

投稿者 hisaka : 2008年12月19日

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