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2008年12月04日

12月定例会 一般質問4日目

 今日最も・・・・‘珍’答弁だったのは・・・・。


 「検討することを検討します。」


 もちろん、議場は一瞬凍りついて失笑。発言者は‘元祖’多摩人の増田さんで今日も、真剣にニュータウン開発を受入れてきた民の思いを切々に訴え、かねてから(今まで何度も何度も)課題として投げかけてきたことの検討状況がどうなっているのか?って尋ねているのに。


 「検討することを検討します。」

 階段を一つ踏み外しそうになった気分。増田さんは怒りを鎮めながらも「あまりにも馬鹿にしすぎだ。」と憤っていたけれど、笑うに笑えないくらいにお粗末な答弁。市長はどんな気持ちであのやりとりを聞いていただろう。


 今やニュータウンなくして語ることのできない多摩市。市制施行したときには約4.5万人だった人口も現在は3倍を超えたのはニュータウンがあったから。でも、増田さんが冒頭で述べた「町から市へとの移り変わりを直接、目にしたり、農村地帯から多摩ニュータウン開発で、どれほどの造成が地権者の協力のもとで行われてきたのか、将来の夢のある多摩ニュータウンに胸をはずませてきたのかを実際に体験してきた方々は、現在、どのくらい、いらっしゃるのでしょうか」という問いかけには、さすがに考えさせられます。なぜなら、ニュータウンの受け入れには、悲喜こもごものドラマがあったんだろうなあと思うから他なりません。


 今日の質疑のポイントとして外せないのは学校統廃合に関してのこと。実は、今回の議会には貝取・豊ヶ丘地域の小学校の統廃合に関し、北貝取小学校の統合に関する陳情が提出されています。陳情では北貝取小学校を廃校にすることに対して、地域への説明が不足していることへの疑問が述べられています。当該地域の統廃合問題については教育委員会でも紆余曲折ありながらも時間をかけて手続きを進めてきたことは事実。それが十分だったか、不十分であったのかは別としても当初のスケジュールどおりに事を運ぶことができなかったことは明らかです。ようやく、この定例会に「青陵北小学校」「青陵南小学校」の提案が出されるまでに至りました。曲がりなりにも保護者説明会や地域説明会など・・・・抜かりなくやってきたのではなかったの?


 条例が提案される最終局面での陳情の提出・・・・・文教常任委員会の審査にも大きく関わることです。


 私の掲示板のご意見にも「旧貝取地区は、元は3小の学区域にあり、北貝取小の完成とともに、学区域の変更で北貝取小となり、その後区画整理で豊ヶ丘の町名に変更され、その後また、北豊ヶ丘小へという話しがあり、これはさすがに住民が反対し、何度も学区域を変更するなという事で署名運動をし、北貝取小のままできました。」・・・・・・・略・・・・・・・・・・・・「何度となく、学区を変更されてきた人たちの気持ちがわかるのでしょうか。」という問いかけがありましたが、増田さんも「お墓まで仮移転をしながら、ニュータウンに協力をしてきた人たちの気持ち」にきちんと配慮をして、地元に説明をして欲しいと仰っていました。そういえば・・・・貝取のコミュニティセンターと言えば貝取豊ヶ丘で「こぶし館」って思い浮かぶ人が多いかもしれませんが、これはニュータウンエリアの話。旧の貝取地区は乞田貝取「ふれあい館」が拠点になっていることも無視できないことと言えるでしょう。
 普段は温厚な増田さんですが、今日はいつになく怒りをあらわに質問をされていました。教育委員会は今回の事態に対し、夕刻から地元の方々に説明をするのだとか。地元の方々からは16項目の質問が提出されており、それに対する回答をする会を持つのだそう。増田さんはとにかく地元が納得できるように誠意を持った対応をして欲しいと切望されていたけれど・・・・明日また状況報告を聞かなくては。


 歴史ある土地、そこに暮らしてきた人々、コミュニティ・・・・・地図上だけで単純な線引きができない部分があるということでしょうね。そこには「心」があるわけですから。

 ある意味で我が家は「根無し草」。なので、私にはなかなか理解しようとしてもとうてい理解できない深い思いなんだろうと感じながら、一連のやりとりに耳を傾けていたのでした。


 明日は一般質問最終日。私はトップバッターで発言します。正直・・・・最終日まで発言順がまわってこないと集中力が切れてしまう感じ。

投稿者 hisaka : 2008年12月04日

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