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2008年11月10日

議会費削減の目標達成?!

 「たまたま帳尻合ってよかったです。」


 なんて、議会事務局がほっとした表情。


 今日は議会運営委員会(議運)があって、積み残しにされてきたいくつかの課題を議論しました。と言っても、それほどハードな意見交換をしたわけではなく、午前中内にあっさりと委員会が終わりましたが。

 多摩市議会の場合は会議出席の「費用弁償」の制度は既に廃止されているので、委員会の開催回数を重ねると言うことは、議員と議会事務局職員の仕事量が増えると言うことを意味するだけです。でも、他自治体・・・と言っても財政的にまだまだ余裕のある自治体では委員会などをちょこっと開催しただけでも「費用弁償」が発生する制度が残存し、議員報酬以外にも「出席するだけでもらえるお手当て」があります。もし、今日のような委員会の内容で「費用弁償」が発生するとしたら、多分・・・・市民は納得しないだろうなあと思います。「費用弁償のためにわざわざ委員会を開催しているとしか思えない!」と憤っていた市民の意見が思い出されます。


 さて、冒頭の「帳尻合ってよかった」・・・というのは、前回の議運で話し合った来年度の議会費のことについてです。来年度はますます財政的な余力がなくなるとのことで「市全体の予算規模を6億円縮小せねばならない。」とのお達しのもと議会費予算の件の議論をしました。一体どこをどうやって削ればいいのかと頭を悩まして、議会事務局が知恵を絞って・・・・結局のところ削減できたのは「約130万円ほど」。議会費としては「約230万円削減」するのが目標値になっていたので、本来はあと100万円ほどの見直しが必要だったと言うわけですね。
 でも、ちょうど先月末に改めて市長からのお達しが届き「予算規模の縮小が6億円から4億円になった。」と。なので、議会費はなんと?!「マイナス約130万円」にて削減目標をちょうどクリアできたとの話です。


 「市財政が厳しい折、議会としても協力をしなければならない!」というのですが、結局は協力する=予算を削減しなければならない=例えばインターネット中継などの実現はますます遠のく・・・・との結果にしかならず。


 私としては「帳尻合ってよかった」と言われて、かなり複雑な心境です。必要なところには予算を増額させてもいいと思っているのですが、削減だけを求められては新しいことを取組むなんてことはできません。やはり議会費は市長にとっては優先順位が低いと言う位置づけになるのかもしれませんね。

 

 ちなみに・・・・例えば議会事務局がマイナス130万円のためにどんな見直しをしているかと言えば、議長室や会派控室のソファーカバーのクリーニングの回数を減らすとか、毎年議長公務で出席をしていた会議を取止めするとか・・・・・・あとは議運の話し合いでは来年度の視察旅費を実績に見合った計上にするとか(最大限長距離に視察に行った場合を想定して確保しているため)、全議員研修会を取止めるとかと言ったところ。見直す必要のないところまで見直し?!

 いっそのことソファーカバーとっちゃたらいいかも・・・・と思ってしまいましたが、ソファーカバーなんて年に何度もクリーニングをするものではないので、いかに微々たるところでしか見直しができていないか・・・・というよりか活動に支障が出ない範囲で考えたら、見直せる箇所が本当にチマチマしているとしか言いようがなく、ある意味で・・・・・何だか意欲まで削がれていくような情けなさが後味として残ります。

 笑うに笑えない状況。

 たぶん・・・・・議会だけではなくて、他の部署などでも同じ気持ちで仕事をしている職員が存在するはずで、例え・・・・自らが担当する業務が犠牲になったとしてももっと濃淡つけて大胆な予算配分や見直しがなされるほうがよほど気持ちが良くて、スッキリ感が残るのではないか?と思った次第。

 議会事務局の職員はとてもよく仕事をしてくれるのですが、やはり「市職員」であることには変わりがなく、市長のお達しには従順な面もあり(って、長年市長部局で仕事をしてきた職員にしてみれば、しみついた慣習)。議会事務局長が「帳尻あってよかったです!」というのは決して議会の都合ではなくて、「市役所一職員としての素直な表現」だなと思ってしまった私。


 本当は・・・・「これ以上削減したら議会活動に支障を来たす!」・・・・・と‘タタカウ’議会事務局であって欲しい!(あっ、これって議長の役割?!)

投稿者 hisaka : 2008年11月10日

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