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2008年10月21日

教育委員会の敷居の高さを物語る光景?!

 教育委員会の傍聴をしました。今日は貝取、豊ヶ丘地域の学校統廃合が確定すると言うこともあり、保護者の方の傍聴もありました。

 教育委員会は14時からスタートするのですが、その前に「協議会」を開催します。市民的に言えば「密談会」みたいな感じに受取れてしまいます。協議会は本日の定例会以外にも開催しているようですが、いつ開催されたかの情報はありません。そして何が議題になっているのかの情報もありません。議会の常任委員会でも議案審査などが終了した後に協議会を開催しますが、これはもちろん公開です。よほどの個人情報に関するきわどい内容が含まれていない限りは全ての会議を公開していくことは今や議会にとっては当たり前のことです。

 それから比べると教育委員会は「遅れている」という表現が妥当かどうかはわかりませんが、まだまだベールに包まれていると言えるでしょう。


 今日は傍聴をしていて改めて思ったことですが、傍聴者の資料は予め5部しか用意されず、傍聴者の人数も10名まで・・・・というのは議会も同じ。でも、議会では傍聴者用に「議事次第」を記した日程表は配布しています。ところが教育委員会では日程表の配布がありません。事務局の職員の方にお尋ねしたところ「ホームページには掲載されているのですが」ということでしたが、わざわざホームページの日程表をプリントアウトして持ってこなければならないというのもおかしな話ですし、次回からは準備してもらいたいと思っています。資料の持ち出し厳禁というのは理解できる部分もありますが、日程表くらいは配っても差し支えなく、そうすべきだと思います。
 もちろん、準備した日程表も資料も・・・・傍聴者がいなければ「無駄」になるとも言えますが、それは必要経費にできると判断します。


 ところで、教育委員会の委員長が10月から交替したみたいです。でも、そのことについて議会に対する情報提供がなされていないと思っています。少なくとも9月定例会は10月3日まで開催されていたことを思えば、どこかの段階でそのことを周知する必要もあったのではないかと感じますが・・・。就任披露まではする必要もないと思っていますが、そのあたりの人事の話って結構気になるところです。教育委員会の委員長はただ単なる会議の仕切り役、司会進行役ではないと思っていますが、傍聴席から見ていると単なる「司会」にしか見えてこないのが正直な感想です。それは議会でも議長や委員長に対して指摘される事項かもしれませんね。


 それにしても教育委員会の会議の進行は非常に前時代的な感じがします。議会の委員会などでも部長を筆頭に職員が説明者になり、質疑応答を行います。教育委員会の議事進行も同じような進み方をするのですが、説明者はいちいち起立をして発言するところ・・・・・「うわっ!」って思います。どう表現していいか分かりませんが、「うわっ!」って感じです。
 議会では説明者が起立をしたとしても、「どうぞお座りになって説明してください。」というのが普通です。しかし、教育委員会では説明をするときも質疑に応答するときも必ず起立をする・・・・この光景って何だかものすごく古臭い慣習がしてしまいます。

 
 その一方で、先般私が指摘された多摩市議会の委員会での「お茶だし」ですが、教育委員会の会議での「お茶」は廃止されているようですね。教育委員会で「お茶」の廃止がされている状況を見ると、議会もそろそろ職員に「お茶だし」させていることに疑問を持たねばならない時期かと思いました。

 いずれにせよ、古くからの慣例や慣習というのに最初は違和感を感じたとしても、何となく周りの状況を見ながら、いつか指摘しなくちゃ・・・と思っていつつ・・・・・「まあ、こんなものなのか」と惰性に流れていくと言うか、自分にもその慣例や慣習がしみついてしまうのが常。そんな意味で考えると、教育委員会のあり方も「こんなものか」の連続で今に至っているんだろうと思われます。特に説明者がいちいち起立をして議事進行するというところなど・・・・・教育委員の方々の中にはかなり市民感覚で発言される方もおられることを考えると「あえて言う必要もないか」ということなのかもしれませんが、私には気になってしまいます。それから傍聴者に日程表を配布するという点ですが、これに関して言えば、教育委員の方々が教育委員会の会議を「かつて傍聴したことがあるかどうか」という点で配慮が異なってくるような気もします。たぶん、説明者の職員の方々も多くの場合には市民として「傍聴者」になったことはないと思うので、そのあたりの気遣いにかけてしまうと思うんですね。

 というわけで、今日の傍聴は会議運営の「観察」みたいになってしまいましたが・・・・・。


 私が傍聴をしたかったのは学校統廃合の件と全国学力テストの結果の公表という点でした。先般の議会にて「全国学力テストの結果を分析し、その対応策も含めてきちんと公表して市民に説明責任を果たすことが必要ではないか。」と指摘したのですが、教育委員さんも「そういう時期に来ている。説明責任を果たさねばならない。」という認識で概ね一致していたようです。
 ただ、数字が一人歩きをしては困るということで、公表の仕方には随分な工夫が必要だと言っておられました。私としては「どういう公表の仕方が望ましいのか」を含めて議論するのが教育委員会ではないのかと思いましたが、そのあたりはすべて事務局に委ねると言うか、任せるというか・・・・深いところまで議論はなされずに「公開はしていく」ことだけは決定しました。
 

 一体、どのような形で分析が施され、結果公表されていくのかが注目されます。

 次回の教育委員会は定例会が11月になりますが、そのときには議事日程を配布してもらえるでしょうか?お願いしてみたいと思います。

投稿者 hisaka : 2008年10月21日

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