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2008年10月12日

久々に外の空気!

 今日は民主フォーラムTAMAが主催の議会報告会でした。で、体調が万全とは言えませんが私も出席をしました。

 何と言っても数日ぶりなので新鮮さがありました。仕事から全く離れて・・・というか、自宅で過ごすと言うのは初日は「よし!いつもとは違って家のことができる。」と思えたのですが、その気分は全く持続せず。・・・・・何だか地域その他さまざまな流れから1人取り残されていたような「浦島太郎」気分を味わっていた私です。

 「非日常から日常へ」の橋を渡りつつある・・・・っていうのが今日一日にぴったりな感じ。・・・・まだ、ノーメイクな私は顔色がとても悪く(すみません)、周囲からも必要以上の心配をされてしまうわけですが、たぶん・・・・あとはコンディションを整えれば大丈夫って思っています。実際に、議会報告会に参加された方に「顔色が悪いですね。。。」と声をかけていただきました。(でも、たぶん、私・・・普段から顔色はあんまりいいほうじゃないです。)


 さて、今日の議会報告会は9月定例会の主な議題などを話題にしたのですが、市民の方との意見交換の中心になったのは「決算特別委員会」のことについて。議会が行っている「評価」のあり方などについてさまざまなご指摘やご意見をいただくことができました。説明は今回行った事務事業評価一覧表とさらに各会派が評点にコメントを付しているシートとを合わせて資料配布をして行ったのですが、この資料類はまだ市議会のホームページにも掲載されていないもの。かなり興味深く読み込めるものです。特に各会派のコメントはその立場なりの見解がよく伝わるものなので、見比べると面白ささえあるかもしれません。

 参加者のみなさまは「評点ではなく、コメントシートがいい資料だ。」と口々に評価をしてくださっていました。実際に評点のつけかた(質的評価と量的評価は0~4までの点数で。総合評価はA~Cの3段階評価の二段構えになっている)については、評価基準のあり方その他問題点は多々指摘でき、評点そのものはあてになりそうであてにはならないが、コメントは役立ちそうだということなのかもしれません。私もそこには同感で、コメントを見ることで意見の相違などがくっきり表われていると思います。
 いずれにせよ、議会が事務事業評価に取組もうとしている姿勢には概ね肯定的なもののやり方には一工夫も二工夫も必要と言うことになるでしょうね。


 これ・・・・市民が議会の事業評価をしたらどんな点数がつくでしょう?

 議会が行政に行った事務事業評価のごとく二段構えで評価をしてみれば・・・・・・。ちなみに、議会では質的評価と量的評価とは下記のような視点が盛りこみ評点をつけています。


 <質的評価>効率性の高低・公正性の高低・公平性の高低・市民満足度の高低・有効性の高低・目標達成度の高低・市民協働度の高低
 <量的評価>事業の必要性が増加⇔減少・税投入の妥当性が向上⇔低下・事業への市民ニーズが増加⇔減少


 それぞれ評価の視点にはものすごく他方向、多くの観点が混在しているのが分かると思います。(ので、評価をするときの統一基準をもっと明確にしなければ評点として精度の高いものにはなりません。)


 で、総合評価としてのA~Cについてですが・・・・・。


 A:高い評価ができ、さらに発展継続すべきもの
 B:ほぼ妥当な評価ができるが、修正を加え継続をすべきもの
 C:不十分な点が多く見られ、廃止も含め相当な検討が必要なもの

 ということになっています。(これについても、高い評価はできる事業だけれど、すでに役割が終了していて廃止を含めて検討が必要な事業もあると考えられるのでは?という市民からの指摘もあり。これはご尤もですね。同様に、不十分な点が多く見られるけれど、さらに発展継続すべき事業もあるわけです。)

 以上を勘案して、市民の観点で市議会で行っている本取組み(決算の事務事業評価)を評価するとどうなるでしょう?一市民としての私の評価・・・・・。

 <質的評価> 1   市議会としての頑張りは評価できるが、まだまだ評価のあり方など改善の余地がある。市民が満足するレベルには至っていない。
 <量的評価>4   もっとやるべき。やらねばならない。しかもきちんと評価した事業についてはきちんと後追いをしていくことが必要。日常的な議会活動の活発化を!


 で、総合評価については「不十分な点が多く見られるが、さらに発展継続すべきもの」って感じになるでしょうか。なので議会で示しているA~C段階評価には該当できない評価です。

 何はともあれ、「議会の意気込み」を尻すぼみにしないためにどうできるのかが鍵かもしれません。今回の事務事業評価が次年度予算にどうやってつながっていくのか、つなげていくところで議会が果たすべき役割も問われているでしょう。評価のしっ放しというわけにはいかないでしょうから。その点については、決算特別委員会のとりまとめ役を果たし、さらに議会運営委員会の委員長でもある小林さんもそれなりに構想してくれているのでは?と期待しています。

 今日の市民の方のご意見で「これぞまさに市民感覚!」と思えたものがあります。それは、「議員さんたちはそれぞれに主義や主張もあっていいと思う。でも、みんなが『市民のために』という気持ちで違いを認め合いながら合意点を見つけたり妥協点を見出していくことをして欲しい。そのための議論をしてもらいたい。」というものです。

 私もそう思います。今回の決算特別委員会でも初めて取組んだ議員(会派)どうしの意見交換でも「主義主張を尊重しあいながら妥協点を見出していく」という議論に昇華させることはできず、またそういう時間が持てなかったのも事実ですから。


 ここは議会として・・・・というよりも、個々人の議員自身のあり方にもつながってくる部分かもしれません。たぶん・・・・議会の中で合意形成を探るような議論の展開が主流になってくると、市長と議会・議員との関係も自ずと変化してくると思っています。「見解の相違です!」と簡単に交わされるような議論で生産性が一気に激減してしまうような残念な議事進行を避けて通れそうです。議場でのやりとり、整然とした議事進行において「合意形成」が図られていき、まさに市民的に見たら「わかりやすい」物事の決定が図られていくのではないかと。


 これぞまさに「決定過程の透明化」と言えるのかも。

 ・・・・ってまた私は理想論ばっかり言っているかもしれません。私はいつまでたっても玄人にはなりきれない?!

 でも、議会の決定その他・・・・「わかりにくい」ってよく言われることも事実。そのわかりにくさは「議決する前から決定している」・・・・議場はただのセレモニー化していると揶揄されている状況そのものだと思うんです。これは一般的にというレベルでの話ですが。


 あっ、多摩市議会の場合は議会内勢力図を思い描くと緊張関係?拮抗関係?があったりもするので「セレモニー化」している議会などとは随分と隔たりある様子ではないかと思います。だからこそ「議会改革」の動きも結構活発なのでは?と。全国見渡せば、反首長的立場で活動している議員は情報公開条例に基づいて情報公開請求しなければ、行政側からの資料が公開してもらえないなんて旧態然とした議会もあるようですし、市長と議会との意見交換の場である「全員協議会」その他の会議を非公開で実施して当たり前と考えている議会もまだまだ少なくありませんから。


 多摩市議会はそういう意味からすると随分と公開も進んでいます。でも、「議会の公開度が高い=わかりやすい議論が行われている。決定過程が透明化している。透明性の高い議論が展開されている。」ではないことを私たちは自覚すべきなのでしょうね。まずは私・・・・きちんと自覚していたいと思います。

 イレギュラーな休日の活動報告でした♪

投稿者 hisaka : 2008年10月12日

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