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2008年09月26日

決算特別委員会 その⑤

 とりあえず、一般会計の質疑が終了しました。月曜日は議員同士の意見交換からスタートし、特別委会計の審査に入るという予定になっています。議員同士の意見交換は下記の4項目について行われます。1人あたり8分の発言時間で会派プール制。正直・・・・8分間しかないことを考えると十分に意見交換できるとは思えず、ただ単に意見表明大会になってしまいそう。

 そうならないためにも委員長の采配が期待されるところですが、建設的な意見交換ではなく言葉尻を捉えての挑発的にしかやりとりができないとすれば議員同士の意見交換のマナー取得が課題になりそうですね。ちなみに意見交換対象事業には事前に各会派(7会派)がそれぞれA/B/Cで評価をしています。

【意見交換対象事業】
 ①(仮称)庁舎のあり方検討事業 B評価・・・2会派/C評価・・・5会派 
 ②学校跡地施設管理経費 B評価・・・4会派/C評価・・・3会派
 ③市民活動情報センター運営経費 A評価・・・1会派/B評価・・・3会派/C評価・・・3会派
 ④特色ある学校づくり事業 A評価・・・1会派/B評価・・・4会派/C評価・・・2会派

 しかし、このA~Cまでの評価と言うのも正直言って「感覚的」なもの。評価の基準なども一定の基準が定められているものではなく、「こんな感じ」という基準でつけているような気がします。「Aとは言えない。でもCっていうわけではない。そうなるとB。」みたいな感じで。
 以上の決算特別委員会の評価に関してもしばらくしたら議会のホームページに掲載されるかなと思っています。


 ところで、今日の質疑のことに少しだけ触れておきます。思い出すだけでもまた情けなくなるわけですが・・・・・。


 「多摩市はまだまだ財政力があります。」って言うのは「絶対に違うと思う。」と私は思っていて、なぜ、一般的な基準に照らし合わせると多摩市の財政力がまだまだ良好だっていわれるのかが私のは本当によくわからない。そして、努力に努力を重ねて改革をしています・・・・って言うけれど、どこに改革が施されているのかもよくわからない・・・・って私は感じます。そして、私の怒りが大爆発してしまったのは行政側の答弁について。


 「その場しのぎでしか答弁していない。」のではないかと思わざるを得ない状態に、議会軽視を感じてならないんです。

 私が取り上げたのは「ことばときこえの教室」のオージオメーターのこと。おそらく「ことばときこえの教室」の存在は市民レベルではマイナーだと思いますが、北諏訪小学校に設置されている「通級指導学級」です。多摩市内の全小学校から対象児童が通っていて、難聴の子どもの指導、言語指導を行っているところです。実は、昨年に北諏訪小学校内から場所を教育センター内(諏訪複合施設)に移し、「ことばの教室」に「きこえの教室」も開設しました。
 「きこえの教室」で使用するのがオージオメーター。いわゆる聴力を測定する機械です。このオージオメーターの設置の要望・・・・というか、「きこえの教室」で指導するためにはオージオメーターがどうしても必要になるわけですし、最低限の備品と思っていますが、昨年度の決算委員会では「適切な指導を行うためにもオージオメーターは必要だけれど、高価なものなので(って色んなレベルがあるが約100万円強だと聞いている)どのように対応できるか検討したい。」って話でした。そして、今年度予算委員会では「ようやく導入できる運びになりました。」ってことだったのに、先般の一般質問ではまた答弁が後退し「どのように対応できるのか検討したい。」ということに。


 「一体どういうこと?」


 「きこえの教室」には現在オージオメーターがあるというのですが、市立幼稚園の健康診断で使用していた備品をリサイクルで使い回しをしていて、当該中古品オージオメーターは指導内容にも全然適さない機能しか兼ね備えていないもの。「きこえの教室」を開設したものはいいものの、「そこでの指導の質ってどうなの?」。


 「必要な機能を備えたオージオメーターがなければ指導にならないじゃないの!」って私は言いたい。


 そもそも、予算委員会での答弁をどう考えているのでしょうね。「導入します。」って答弁したにも関わらず、「どうやって導入するか今後検討します。」って前回の答弁を無にするような答弁が飛び出したことに私は説明責任を求めたのですが・・・・・。

 「全体の予算との見合いで、そういうことになりました。」

 

 「は?」


 「えっ?」


 どこまで尋ねても教育委員会の答弁によくわからないし、理解もできない。


 
 必要な設備がない=適切に指導ができない・・・・・・私に言わせれば、ってかなり言い方はひどいかもしれませんが、「きこえの教室」っていう看板に偽りあり!って思います。見せ掛けだけは「聞こえの教室」も開設して子どもたちの教育環境の充実が謳われているかもしれないけれど、そしてそこにかなりレベルの高い指導者も配置しているのに、そもそも指導に必要な最低限の機器がないなんて!


 「ありえない!」


 

 って嘆いていても仕方ない。どうしてこういう事態になっているのかの原因を解明しなければ。


 その原因は何も難しいことではなく、オージーメーターにまでまわす余裕がないということだけなのです。でも、今年度予算でははっきりと「導入する」って発言していても、それってあくまでも「予算」の段階にすぎないから・・・って言えてしまうの?

 一方で、土地や緑地を購入したり、新たなハコモノ事業を手がけようとしたりなどなど・・・・何を優先させていくのかって多摩市政全般を見てみたら‘ちぐはぐ’すぎて。 


 


 オージオメーターを導入して欲しいこともあるけれど、私はそれ以上にアンバランスに税金のやりくりが行われていることや、議会答弁に対する無責任さに「どうしてこんな事態になっているのか!」って本当に説明を求めたい。市長側は予算の編成は各部局ごとの「枠配分」方式になっていて、ざっくりと大枠だけ当てはめて、あとは部長の采配、教育委員会であれば教育長の指揮監督の下で工夫をしてもらいたいというわけだけれど、結局は最終最後に「調整」をしていくところで市長の権限の大きさがあるはず。

 市長は私の指摘に対してどう感じてくれたのでしょうね。市長に対して問いただしてみたけれど、その答弁をしたのは企画部長だったのにも私はがっかりでした。

 オージオメーターを早期に導入してください。そして、税金の配分のあり方を見直してください。物事の優先順位のつけ方を改めて考えてみませんか。私が指摘したオージオメーター事件?!は氷山の一角ですから。

投稿者 hisaka : 2008年09月26日

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