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2008年09月22日

決算特別委員会 その②

 今日は朝の永山駅遊説からスタートして、決算特別委員会の2日目でした。今朝は新しく多摩・町田地域の民主党の支部長になったくしぶち万里さんと初めて駅頭活動をしました。彼女はちょうど私と10歳違い。17年間というNGO活動のキャリアをお持ちでなおかつその活動では事務局長という役割を果たしてきただけあって何だかとっても姉御肌。前任者の石毛えい子さんからのバトンタッチを受けたわけですが、まだまだ多摩デビューしたばかり。国際平和というグローバルな視点は日々身近な身近なところに目を向けて活動をしている私には結構刺激的です。


 さて、決算特別委員会は歳出の審査に移りました。個別事業、項目についてそれぞれ質問が行われます。もちろん事前通告云々はなく、一問一答形式なので、傍聴者には内容がわかりやすい質疑応答が展開されると評判(?)です。
 本日の総務費は「庁舎のありかた検討事業」から始まりましたが、やはり行政に対して常に批判的立場から事業を総ざらいしてチェックする共産党の議員さんの質疑はさえています。特に解散が決まっている多摩都市交通施設公社の問題をかねてから追い続けている橋本さんは出捐金の1億円についてはどうなるのかを尋ね、行政が「取扱いとしては‘寄附’になる」という趣旨の答弁をしたことに対し市民的な立場からご尤もな指摘をなさっていました。多摩都市交通施設公社は一定の役割を果たしていたが、法環境の変化などもあり(大店法の改正やら、公益法人化など)、その使命もここで整理(っていうか清算)してしまうことが望ましいとの判断があったようですね。もちろんこれっぽっちの使命がなかったとは思っていませんが、都市再生機構が体よく天下り先として活用していたとしかいいようがないところあたり・・・・今までメスが切り込めなかったことは本当に情けない。まさに、こういうところに多摩市のまちづくりに対するスタンスがちらつく・・・・国(都市再生機構)については強い態度に出られないって感じで・・・・・。
 それにしても、出捐金の1億円は戻ってこないし、天下り官僚に毎年支払われていた報酬そして退職金が返還されるわけでもなし。そこにいくら責任を問うたところで・・・・・誰も責任が取れないで、結局は市民が泣き寝入りするしかないことだけを実感させられるようなやりとりでした。


 「次年度の予算編成に決算審査の結果をきちんと反映させるべし。」ということで、決算審査が重要視されるようになってきつつありますが、そのまた昔と言えば「いずれにせよ、使ってしまったお金は取り戻すこともできない」みたいな感じで決算審査がそれほどまでの重きも置かれず、注目もされてなかったことの意味を思い知らされたような感を味わいました。


 また同じく橋本さんが指摘をした「多摩稲城交通安全協会」の運営と経費処理の仕方、そこに充当されている補助金の取扱いがわかりにくく、不適切ではないのか?というのも的を得ていました。活動全体にかかるお金の動きについて、助成金収入と会費収入ので別立て会計にしている‘わざわざ’さは否めないです。来年度に向けてはまずは助成金収入に会費収入、さらには毎年開催されている「市民のつどい」に関わる委託料も含めて、会計を一本化を求めることが必要でしょう。でも、これもまた・・・交通安全・・・警察署・・・・などとの関係もあり、裏事情があったりして?!
 


 ところで、「放置自転車やごみのぽい捨て等など・・・・これらは市民がマナーさえ守れば、対応のために税金を使わなくても済むわけで、もっと多様で有効な税金の使い方ができる!」と吠えていた方がおられました。確かにそういう側面もあると思いますが、やはりそのためには「取締強化」が必要になるでしょうね。放置自転車を撤去する費用が無駄遣いに見えるかもしれませんが、放置自転車を防ぐためにしかるべき場所に人を配置するとなれば一定の経費が必要になるでしょうし、もちろん人ではなく監視カメラ(行政は防犯カメラと言っているが)を設備として投入するなんて考え方もあるでしょうが、実際には余裕が持てていないなと思います。
 私は啓発事業はやらなければならないし、むしろやり続けるべきと思っていますが、「市民にマナーを守らせる」という観点で取締強化をするのはあまり好みではありません。市民がお互いに目を光らせあって暮らさなければならないとしたら、息苦しそう。そこそこに注意しあえるというか、普通に市民として「迷惑かけない」って意識があればそれで十分なんです。過剰にジロジロと見合うなんて世の中は居心地悪い。


 ちなみに、私は「広聴活動費」のことで一言だけ質疑しておきました。というのも、いわゆる市民相談窓口では、いわゆる専門家(弁護士さんなど)にも予約相談できる仕組みが存在します。それに対し中長期的な視点では‘相談者の実費負担’の検討を加えるというのです。広聴活動は市政運営の基本的な事業で、市民が信頼感を持って気軽に相談できることが必要だとの認識を示す一方で「相談者の実費負担の検討」との考え方をとることが全くの意味不明。というよりも、市民相談窓口に「実費負担」なんて考え方はそもそもなじまないと私は思っているので、検討作業をすること事態にも意味不明・・・・。


 今日の答弁では、以前には1ヶ月2ヶ月先までの予約受付をしていたので、当日に相談予定者からキャンセルされたり、すっぽかされたり・・・なんてことも少なくなかった。だから「相談予約したことへの責任」を市民が果たすためにも「実費負担」は有効な手段だという議論が存在し、今後の検討課題にしていきたいと思っていた?らしい?????

 
 でも、困っている人の相談事にきちんと対応できる。しかも公平に接することができる。これこそが公務員の一番の役目だと思っています。なので、「実費負担の検討をしたい」という発想そのものが私にとってはナンセンス。なので、「検討すらしなくていい」と意見を述べておきました。「検討する時間」に他の業務をやったほうがいいと思っています♪


 明後日は民生費に入ると思っています。扶助費は毎年増加しています。どんな質疑がそれぞれに展開されるのか楽しみです。

投稿者 hisaka : 2008年09月22日

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