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2008年09月10日

9月定例会 総務常任委員会

 今日の総務常任委員会。実は注目していた教育長の報酬10%減額措置の廃止の件。今日の委員会で反対をしたのは「ゆいの会」「民主党TAMA」会派。共産党会派も減額措置廃止には賛成なんですね。ちょっとびっくり。

 減額措置対応をしているのは教育長だけでなく市長や副市長も・・・・にも関わらず、なぜ市長と副市長に対する減額措置は配置しないの?

 その理由?釈明については「障害者手当ての支給ミスなどがあり、責任をとらねばならない。」とのこと。しかし、教育長だって学校その他での個人情報の流失事件があったしこちらも重要なミスだと思いますがやっぱり、市民に教育長に対する減額措置だけを廃止する説明がつかないと思っています。部長級の俸給に手当てその他をつけたら、教育長とほとんど変わらなくなるから職責に見合って報酬を支払わねばならない・・・・って最もな理由なようにも聞こえるのですが、報酬設定の基準がそもそもあってないようなものなので、10%減額措置をしたものがふさわしい額でないと言い切ることも難しい。

 さて、ここのところ連日で言及している「犯罪のない安全なまちづくり条例」については、結果的には「継続」になって、慎重審査されることになりました。「前文を付したり、一部文言削除したり・・・・」なんて修正案の提案をして、行政案をよりよいものにしたいとの考えもある模様。しかし、委員会での意見交換やらを聞いていると、例えば慎重審査をしたその先に委員会全体で「修正案」がまとめていこうとする道筋は今のところは見えない。「原案通りでいいと思う」「何らかの修正案をまとめられれば」「そもそも制定に反対」というこの3つくらいの立場で審査に臨んでいる委員たちの意思それぞれはこれから慎重審査を進めて時間を重ねても大きく変化はなさそう。慎重審査で現状とは異なった結論が導き出される可能性があるのなら審査を引き伸ばした意義と意味がありそうですが・・・・・、委員会の審査時間を重ねたところで、いたずらに時間稼ぎ状態になってしまっては議会としての責任を果たせないような気もするけれど。

 審査を継続する理由として「地域でのパトロールの実態などが良くつかめないので、そういう全体像がわかるような資料が欲しい。」とか、「防犯カメラの運用基準を条例化している立川市の事例を資料としたい。」とか行政に資料提供を求めていた議員がいましたが、・・・・それらの資料は今日の審査に至るまでに自ら収集しておくべきものではないのか?って思いました。


 いずれにせよ、「犯罪のない安全なまちづくりは防犯活動だけではできないのに、この条例は防犯活動に特化しすぎているのが問題点で、相当程度条例内容に工夫が必要だと指摘する意見もあり。大いに共感するものです。それこそ、相当程度の工夫で内容全面を見直して「市民活動支援条例」にでもすればいいのに・・・なんて思います。防犯活動のみならず、市民が多様に展開しているまちづくりの活動を支援できる内容にリフォームしてしまえばいいかも。市民の自由で活動を積極的に支援し、地域における顔の見える関係性を生み出し、育んでいけばそれこそ人との信頼関係という安心感に基づいた安全なまちづくりに近づいていく気がします。


 実際に防犯活動をしている市民からは「活動の後ろ盾になる条例があるのとないのとでは違う。」との意見ももらいましたが、私は後ろ盾の必要性がないといっているわけではなく、どうやってその「後ろ盾」を創るのかが議論の争点になっていると思っています。

 とりあえず、継続審査にはなったもののこの9月定例会の会期中にもう一度慎重審査のための委員会を開催する方向で考えているとのことで、委員長は「いたずらに審査時間を伸ばそう」と考えていないことだけは伝え聞きましたが。さて、どうなるやら?・・・・・・・・・宙ぶらりん状況。


 それから、今日は南落合小学校跡地を民間貸付することで市民活動の拠点を奪われる結果にならないように対応してもらいたいとする趣旨の陳情が審査されましたが、こちらについては「趣旨採択」となったようです。陳情には2000名を超える市民の署名があったのですが、今日の審査の傍聴にも部屋がが満員になるくらいの市民が集まりました。市民が集まると審査にもプレッシャーがかかります。でも、その緊張感は傍聴者がいようがいまいが議員が常に意識すべきことなんですけど。

 明日は厚生産業常任委員会が行われます。

投稿者 hisaka : 2008年09月10日

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