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2008年08月20日

9月定例会の一般質問

 明日が一般質問の通告書の締切日です。今回はいくつか取り上げたい課題がありました。例えば・・・・インドネシアから医療・介護職に従事する候補生が来日しましたが、世界一のスピードで急速に高齢化が進む多摩市にとってもこの問題は気になるところ。今すぐの課題で云々・・・・というよりも将来的に少し長い視点で考えることが必要だと思っていますが、医療介護職に限らず、労働力不足の解消が社会全体の課題だといわれていることを考えると、海外からの労働者受け入れや移民の受け入れを進めていかざるを得ない状況にあるような気がしています。これから「多文化共生」というのが大きな課題になっていくでしょうし、そのために自治体が取組まねばいかなければならないことがあります。外国人市民、外国籍の生活者のために自治体がすべきことはどんなことなのか?課題認識を尋ねることの必要性を感じています。
 多摩市では「まちづくり計画」(ちなみに、今日付けの広報の1面記事によると、「まちづくり」というのは、市民の皆さんにとって、「多摩市で生活することは豊かだ」と感じられるようにしていくこと・・・・のようですね。)となる総合計画の見直しが進んでいますが、その中でも「多文化共生」について単なる「国際交流」という観点のみならず、外国籍の市民への支援という視点から本格的に取組むことが必要だと思っています。

 国では特に「外国人住民に関する防災対策」を中心に取組みを進めようとしているようですが、実際に震災のあった新潟の長岡市などでも外国人住民の方への災害対策の必要性を痛感させられたそうです。これに関しては多摩市では国際交流センターとの連携を進めて取組んでいく方針になっていて、少しずつ動いているらしいです。国際交流センターも外国人への生活相談室を開設していますが、今後は「外国人との共生」という視点から外国人への生活支援という視点で活動を展開して欲しいと期待しているところです。


 私自身は日本語が不得手な外国の子どもたちが日本の学校に通学する際の支援が大事だなって思っています。子どもたちだけでなく大人もそうなのかもしれませんが、日本語や日本社会・文化に関する学習支援の機会を提供していくことが必要だろうなあと思っているのです。もちろん国際交流センターでも日本語教室は実施していますが、国際交流センターが多摩市に在住する全ての外国人に知られているわけではないので、市として本腰を入れて国際交流センターを中心に外国人の生活支援をしていこうとするならば、それなりのPRと国際交流センターの活動支援をしていくこともまた求められると感じています。「市民との協働」でまちづくりを進めるということを否定するわけではありませんが、市民との協働は市民のボランティア精神におんぶすることとは違います。市民がまちづくりの活動をしたり、まちづくりに関する仕事をするほうがより「生活が豊かになる」というとき、市民に委ねたり、任せていくのだと思っていて、それは市民がやろうが行政がやろうが「仕事は仕事」。それこそ活動に見合った対価が支払われる必要があるでしょう。


 外国人との共生の問題を少し考えただけでも、課題は山積しています。もう少し整理をしてから、次回以降の一般質問で是非取り上げたいですね。
 小学校でも外国語活動が始まろうとしていますが、英語教育を進めれば国際理解が進むとか、国際人になれる素地ができるとか・・・・・何だか方向性が違っている気がしてなりません。(これは国の問題ですが)


 次に・・・・「新型インフルエンザ対策」のことが気になっています。危機管理という問題で一体どうなっていくのでしょうね。私にもまだまだどうなるのかわかりませんが、新聞でもチラホラと話題になっています。多摩市の対策って?
 少しだけ担当課長さんに聞いたところ、とりあえず今から考えます・・・みたいな感じで問題認識はあるそうです。東京都も行動計画やら策定していますが、多摩市でも行動計画を策定しなければならないでしょうね。これについても「やらなければいけない。」という課題。まちの安全って防犯条例の制定だけではないですね・・・つくづくそう感じます。


 
 あと、「移動の保障」ということも交通バリアフリーの問題とも関連して考えていきたいところ。高齢化の進展と坂道と階段の多い街の構造とを考え合わせれば、「移動の権利」の保障が今後ますます重要になってくるように思うからです。それから最近は「学校評価」のことも調査中です。さらには社会教育分野の公民館・図書館政策のことも考えていきたいなあと思っているのですが、そこまで余力がなくって。


 ということで、結構いろいろと問題が山積しているし、できるところから手当たり次第情報収集をしていますが、やっぱり最終的に一般質問の通告内容としては・・・・・これまであまりのしつこさで質問をしすぎて辟易とされている「ひまわり教室」のことはどうやら質問せざるを得ない状況にありそうなので、質問事項に挙げたのと、もう一つは「小中連携教育」ということを尋ねたいと思っています。貝取、豊ヶ丘地域の小学校の統廃合をめぐって、急浮上してきた新しい学校の特色が「小中連携教育」の推進ということ。どんな中味なのか関心があります。ご意見などある方・・・ぜひお寄せください。通告書全文は別途掲載いたします。

投稿者 hisaka : 2008年08月20日

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