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2008年08月11日

子育て支援のニーズを探る

 今日は・・・ちょっと近隣市にまで出かけ、幼稚園・保育園・学童クラブ(民間)・子育て支援施設などの見学をしてきました。半日コースで保育園の給食をいただくところからスタート。夕方までみっちりとたっぷりと施設の見学をしてきました。今の子育てニーズを探るという意味では、必ずしも多摩市内の施設に捉われなくとも、都市部近隣自治体であれば相通ずる課題あり。
 特に子育て支援施設である「子育て広場」は、暑い夏ということもあり近所の親子が遊びに来て話に花を咲かせていました・・・・・って、子どもたちは広場全体に目配りをしている保育士さんたちにお任せで、母親同士が情報交換を大いにしているという感じですね。子育て広場の一番の役割は、親子がともに遊ぶというよりは、母親と子どもが少しだけ離れることのできるひとときを提供するという点にあることを改めて実感しました。まさに、親子ともども気分転換できる場所ですね。こんなに暑いと公園で・・・・なんてことも難しいですし、大人には少々暑く、子どもには快適な室温に維持されている子育て広場の空間の居心地はとてもいい。

 ちょうど、今日は親子クッキングでクッキーづくりをしていたそうで広場は甘くて美味しい香りに包まれていました。もちろん、この暑い夏ですので駐車場には日影をつくり、ビニールプールで遊べるようにもなっていました。

 というわけで、こちらの子育て広場は民設民営で行政からは少しの補助金(運営費の足しになるくらい)で行っているところに注目ですね。会員登録をして利用料を支払っても、ここにやってくる親子の存在があるということにニーズの汲み取ることができます。多摩市には「有料」の子育て広場って確かなかったよな・・・・・と思いますが、いずれにせよ、「有料」にするということはそれに見合ったサービスがきちんと提供されているということにもなり、そこに民間の発想や民間の力があるのだと感じます。

 先日訪問した「親子カフェ」もそうだったのですが、お手頃な利用料金であれば、「利用したい!」と思う人は多いのかもしれません。


 もちろん行政が考えて配慮すべき、子育て広場に行きたくても行くことのできない市民の存在もあるのだと思っています。「お金がかかるなら」ということで、一歩を踏み出せない人もあるでしょうから。しかし、行政が直接運営をしなくても、これだけ立派に民間で運営できている場を見てしまうと行政が公設であれこれと手広い事業展開をしなくともやっていける道筋を描いていくことが求められているように感じます。


 さて、子育て・・・といえば、目下計画進行中の市立幼稚園活用方策。ここにも子育て支援の総合的施設ができるわけですが、ここも「公設公営」を基本路線にしながら話が進んでいます。いまいちどんな内容に深められていくのか分からないものの、この場所に現在の子ども家庭支援センターが移転することだけは明らかです。ここは多摩市の子育て支援施設の拠点になるのかなあ。「総合的施設」では子育ての人材育成もしていくらしいですが・・・・。


 私の公約→「保育園を地域の子育て拠点に!」~子どものために心にゆとりの持てる子育て支援~
 ・・・・子育てをひとりでがんばりすぎないために保育園を地域の子育て支援の拠点の核として位置づけ「親子ステーション」を開設します。


 という考え方は、どうも今の市長の方針とはそぐわないみたいだなあ。まあ、現状では保育園それぞれの方針や考え方もあるでしょうし、「そこまで手が回らない」というのも現実なのかもしれませんが、そこは各園が人材・場所の確保のできる支援をしていけば、対応できるようにも変わっていく気がするけれど。そのあたりは要・調査事項かもしれません。


 子どもたちってやっぱり「キラキラ」光っていると思います。それは、どの子どもにも私よりも長い未来があって、可能性がたくさんあるということなのでしょうね。だから、そんな可能性の芽を大人が摘み取ってしまわないようにしていきたいですね。

投稿者 hisaka : 2008年08月11日

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