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2008年08月08日

教育委員会の傍聴

 教育委員会の傍聴をしました。今日は小学校の教科書選定がありましたが、教科ごとにていねいに決定が進みました。ちょうど私の隣で傍聴をしていたのは教科書の出版会社の方のよう。教育委員さんがそれぞれの出版社の教科書に対し、内容の分析や評価を述べることをていねいに手帳に書きとめておられました。ご自身の所属する出版社に関するコメントは特に注意深くメモされていたのが印象的でした。

 教育委員さんはそれぞれ担当の教科ごと決め、子どもたちにとって、そして指導する教員にとって・・・という観点から「最もふさわしい」と思われる出版社の教科書を選ばれているようでした。地図帳などは2社から選ぶわけですが、国語や算数他の教科など6~7社ほどの本を読み比べるというのは大変な作業ですね。「こうやって、教科書が決まっているんだ・・・・。」としみじみ思ったことと、私が小学校のときに使っていた教科書などもこうして決められていたんだということを感じるとちょっとした感激がありました。

 ところで、今日の教育委員会では「学校の支援」について地域教育力支援コーディネーターによる聞き取りのニーズ調査をしたことの報告がありました。まだ不十分にしかまとめられていない報告としながらも、地域のマンパワーを活かして学校を支援する仕組みをつくっていく方向性が示されそうです。具体的な取組みとしても①人材派遣と②大学連携が必要とのこと。

 
 これは今更取組むべきことなんだろうか・・・・・・・・・・・?と思って話を聞いていたら、教育委員長がすかさず「今までもこういうことに取組んできているけれど、必ずしも学校の要望と支援する団体側などのできることとが一致するわけでもなくて、難しいところなんですよね。」と。


 「あっ、私も同じこと感じてます!」と傍聴席で頷いてしまいました。


 ちなみに人材派遣という部分では、市民活動情報センターを活用していくような説明がありましたが、教育委員会でも公民館がどこかに「人材バンク」のシステムがあったような気もするんですが、それは今どうなっているのだろう?

 「うーん・・・・・・・・・・、おやっ、どうなっていたか調べておかないと。」

 また、学校の適正規模確保の観点から、貝取・豊ヶ丘地域に引き続いて愛宕地域の小学校の統廃合が進むようです。今年の12月までに教育委員会としての青写真を示していきたいとの説明もありました。従来は「小規模校の解消」の観点からしか語られなかった学校の適正規模でしたが、ようやくここで「大規模校の捉え方」についても検討していきたいとの意向も示されました。
 

 あとは、「やまばとホールの廃止」に向けて9月議会に提案される段取りもいよいよ整いました。

 それにしても、教育委員会は開会する前に非公式的に開催されている協議会があり、重要な意見交換などは非公開で行われています。ですので、傍聴をしているだけでは正直・・・議論の物足りなさを感じてしまいます。個人情報問題などについては傍聴することが難しいと思いますが、もう少し市民に見えるところで議論できないものかと感じざるを得ません。「教育委員会の議事録を読み込まないと!」というくらいになりたいものです。

投稿者 hisaka : 2008年08月08日

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