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2008年07月22日

議会改革は進むか?

 議会改革特別委員会も佳境に入りかけようとしています(まだ佳境とは言えません)。全部で13名のメンバーの意見を集約をしていくというのは正直、簡単なことではなく・・・・委員長の苦労は続きます。

 ということですが、委員長は議会改革に対する熱意が漲りすぎて、半歩先を歩くのではなく・・・・・半歩以上先を小走りしてしまう傾向があり、副委員長の私もついつい引きずられ気味。そのために「委員長は頭もいいし、切れるし、すぐに考えがまとめられるかもしれないが、周りの委員全員がそういうわけにはならない。」(今日の意見交換である委員が発言したこと)という状況があることは否めず。「そもそも、議論の進め方と手続きのあり方」に疑義の声もあり。副委員長の私としては本日の議事進行もとりあえずは無事に終了したことにホッとしています。


 常任委員会などで市長からの提案事項を粛々と審査するのであれば、委員長はただの「司会者」に徹すれば事足りる場面も多いですが、特別委員会の委員長という役回りはある意味「叩かれ役」になれなければ務まらないのかもしれません。「Aという意見もBという意見もCという意見もたてる」ということを見せ掛けだけでするわけにもいかず、キャラクター豊かな議員たちの意見をとりまとめ、「ガッチャンコ」して創造していく作業の中心にいることが求められるので。

 何と言うか、今日の特別委員会の状況を的確に伝えきることは正直とても難しい。


 要は・・・・議員どうしの議論や意見交換には微妙な心理的な駆け引きもあり、そのパワーバランスやらに微調整または軌道修正をかけながら進めているといえばいいでしょうか?私は副委員長として委員長の補佐をしなければいけないわけですが、何をしているのかと言えば、委員長とその他委員との狭間で「行間を読む」かのように、言葉には表現されていない空気や雰囲気を読み取るだけで精一杯。かなり冷や冷やしながら、議事進行を見つめていました。


 なので、色々あっても、一応無事に議事が終了できたのでホッとしたわけですね。途中で議論や意見交換が空中分解してしまうことだけは回避できて良かった・・・みたいな心境かも?!私が議会改革特別委員会の活動を積み重ねながら確信したことは、特別委員会の委員長は「やりがいのある職務」ということです。・・・・その職務たるやスマートでもカッコいいものでもありません。「特別委員会委員長」という聞こえのよさとイメージとは真逆の役回りです。(なんて言ったら言い過ぎ?!)


 ということで、「私」にとって今日の議論でポイントになるかなと思ったことを列記します。

○議会改革の目標や理念・・・・自治体議会の特性を(合議体であること。住民に最も身近な議会であること。)をもっと活かせるように!→「汝その価値に目覚めよ!」(小林さんの名発言!)

○二元代表制を実質化・・・・議会の監視機能を強化していきましょう!(議会の召集権を議長に。閉会中には議長を通じて市長への文書質問ができるシステムを。通年議会という手法も導入できるのでは?)→議会を代表する立場である議長(副議長)の役回りが非常に重要になってくる。その在り方と任期(議会人事で今は2年交替という慣例・申し合わせ・密約になっているが、実は法律では4年と定めてある)と選出方法を改めて検証しなおすことが必要。

○議決事項の追加・・・議会がきちんとまちづくりに責任を持つためにも各種基本計画なども議決事項にしていくべきではないのか→しかし、調査能力に欠けている現状などであれもこれも議決事項に加えればいいというわけではない。冷静に判断すべき。また、議会が果たすべき責任とは何かを確認しあい、議決事項を追加することの妥当性を議論すべき。

○予算と決算・・・予算・決算をしっかりと連動化させていくべき。そのためには議会に常設で「財政委員会」「財務委員会」的なものの設置を検討できるのではないか。→議会・議員の調査能力との兼ね合い。また、地方制度調査会(国)では議会選出の監査委員の選任に対しても否定的な見解があるが、議会選出の監査委員の役割を再認識し、法律が改正された場合を見越して、議会が「監査」に対してどのような立場で臨んでいけるのかを議論すべき。

 これ、まだ全体で議論しなければならないうちの4分の1未満の部分。それに、論点を深めて深めて・・・という議論にまでは至っていないのでまだ核心部分にはなっていないです。でも、ずいぶんと傍聴席から見ると面白い議論になっているのではないかと思います。なので、冒頭に書いたように議会改革特別委員会もある意味で「佳境」に入りかけているということで。


 でも、多摩市議会で議論している内容って、別に多摩市議会に限らず、どこの自治体議会で議論しても当てはまるスタンダードなことばかりだなあ・・・としみじみ感じている私です。でも、多摩市議会では議論できていることが他の自治体議会では箸にも棒にもかからないなんて状況があるようで、そこからすれば多摩市議会は決して進んではいないと思いますが、健闘しているのかもしれません♪

投稿者 hisaka : 2008年07月22日

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