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2008年07月10日

笑うに笑えない状況がある。

 今日は文教常任委員会で多摩第二小学校の見学に行きました。一番の目的は老朽化した校舎の実情を把握することです。来年の4月から竜ヶ峰小学校との統合を迎えるにあたっては、学校環境の改善、通学上の安全確保が大きな課題になっていますが、保護者や地域の方々の目から課題解決に向けた市の取組み状況を見るにつけ、大きな不安を抱き、それが今や市に対する不信感に変わりつつある様子です。
 先般、市長宛にも要望書が提出されていますが、①交通機関の整備②通学路の整備③多摩第二小学校の建替えという3点の事項があがっていて、ちょうど明日が市長の回答締切日になっています。

 学校統廃合の議論が行われた審議会でも、上記①や②については統合を進めていくときの受け入れ条件的になっていたように思います。現在の竜ヶ峰小学校の立地する百草団地の場所から第二小学校までの道のりや現在の道路環境を考えれば頷ける面もありますが、「路線バスによる通学を認め、その費用を市が負担することはいつまでの措置として考えればいいのか。」は一つ気になる点ですね。そして多摩第二小学校の学校環境を整備すると言う点ですが、これに関しても「教室不足に対応するために昨年にプレハブ校舎が建設されたはずで、あれは一体どうなっているのか。」とも思ったりもします。またまた教育行政そのものに失策があった?・・・・・先を見通した対応がプレハブ校舎の建設という結論だったのかしら?

 いかんせん地域の子ども数の増と学童クラブ不足に当面対応するためには仕方がなかったとも言えますが、心中複雑な気分です。


 というわけで、文教常任委員会のメンバーと+αのメンバー(委員外委員4名)にて校舎内をくまなく歩き、給食をいただくというのが本日の行程でした。校長先生は「この環境の中で最大限の教育効果をあげるように努力するのがわたしの仕事。」と言い、学校施設面のことにはほとんど言及はしていませんでしたが、雨漏り対策用として廊下に準備してある「バケツと雑巾」、防火扉があるために子どもたちの体操着などを廊下側に吊るすことができず、教室内の窓側の一部に敷き詰められて置き場所を設けてるクラスがある様子、天井が波打っている教室、雨漏りの証拠が痛々しく残っている天井、ひび割れしている壁や天井・・・・・を見れば、校長先生は口を噤んでいるものの言いたいことがないわけないと思いました。
 今日の視察に当たっては、PTCAの会長さん、副会長さんをはじめ3名の方もお付き合いくださり、「教育環境としてソフト面については向上していることを実感しているけれど、ハード面の問題についてはどうにかしてもらいたい。」との切実なご意見もいただきました。

 天井が波打っている教室は授業中に水が滴る状況があるそうですが、子どもも先生もちゃんと心得ていて「雨漏り危険箇所」を避ける形で過ごしているそうです。保護者の方も「笑うに笑えない状況」とおっしゃっていましたが、授業中に雨漏りが始まったら、授業どころじゃなくなるのは想像に難くありません。学校の教室に雨漏りがあること事態、常識外れのような出来事。もちろん、何度も小修繕にて対処しているようですが、完治していない傷に絆創膏を貼り付けているような感じなのかもしれませんね。見た目だけではわからないコンクリートの劣化や、鉄筋の強度の問題、建物の土台そのものが駄目であれば、いくら耐震工事を施してあっても災害時の「避難所」にはなれないはず・・・・・と保護者として地域住民の一人として不安に思わざるを得ないのは当然のことでしょう。

 学校の施設管理に責任を持つのは学校側で校長先生ということになりますが、校長先生だけの力ではどうにもならない状況ではないのか、そして市に対し学校環境の改善を要望しても「建替えも予定されていますから・・・・」との理由でお茶を濁されて終わってしまうことに不信感と疑念を抱かずにはいられないとの話でしょう。「予定があるのであれば、スケジュールを確定して示して欲しい。」・・・・それが老朽化した校舎に不安を抱いている関係者全てへの誠実なる対応ということになるのでしょうか。
 「お金がないというのは理由にならず、お金がないのなら、どうやって作ればいいのか考えればいい。」と委員会(議会)としても厳しい注文をいただいたように思います。


 その場に立ち会った教育部長は老朽化した校舎の問題について「これまでは校長先生と教育委員会とのやりとりが中心だったが、保護者の方との意見交換もしていきたいと思う。」と述べていましたが・・・・。教育委員会は今後の学校の建替え問題を含め、どんな風に教育環境への財政計画を立てているのでしょうね。そのあたりも委員会の中で見ていかなければならないことかもしれません。


 いずれにせよ「今日の視察を踏まえて、私たちは何をどう議論していくのか。」それは明日の委員会で再度話し合う予定になっています。
 久しぶりにいただいた給食のメニューは「ミルクパン(食パン)、牛乳、ミネストローネ、てりやきハムソテー、コーンポテト」でした。「てりやきハムソテー」は昔と変わらず、私の苦手な一品でした。

投稿者 hisaka : 2008年07月10日

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